14期 予想歴32年
◎キタサンブラック
3着/4人気
○サウンズオブアース2着/5人
▲ルージュバック10着/6人
△ゴールドシップ8着/1人
昨年私は人気薄のトゥザワールドを本命に推した。
惜しくも2着となってしまったが、人気とは裏腹に勝馬ジェンティルドンナに3/4馬身にまでに迫り高配当の立役者となった。
何故私はトゥザワールドを推したか?と言えば、それはこの有馬記念は菊花賞からの直行組にとって他路線にはないアドバンテージがあるからである。
有馬記念で主流になる路線は、古馬クラッシック路線。
トライアル→天皇賞(秋)→ジャパンC→有馬記念…で、秋シーズン4戦目。
体力消耗度の高い根幹距離G1を2戦続けて戦い疲労を蓄積した末、中3週の距離延長である。
ちなみに、ここ最近有馬記念を制した古馬のステップを見てみると…
・2014年 ジェンティルドンナ ジャパンC4着凡走。
・2013年 オルフェーヴル 凱旋門賞から2ヶ月以上のレース間隔。
・2009年 ドリームジャーニー 天皇賞(秋)6着凡走後、ジャパンCを使わず。
・2008年 ダイワスカーレット 天皇賞(秋)2着後、ジャパンCを使わず。
・2007年 マツリダゴッホ 天皇賞(秋)15着惨敗後、ジャパンCを使わず。
ここ8年でジャパンカップを回避し、疲労を抜いて再調整してきた馬がなんと4頭も存在する。
この事実からも、『いかに疲労を蓄積させないか』が、有馬記念の重要課題になっている事がお解りいただけるかと思う。
ちなみに今年は、トライアル→天皇賞(秋)と順当に勝ち上がったラブリーデイは3戦目のジャパンCでパフォーマンスを落としての3着。この3着を『凡走』と言えるかどうかは微妙なところだが、明らかに馬自身が『レースを投げた』という雰囲気ではなかった事も確かで、頑張ってはみたもの『ゴール前踏ん張りがきかなかった』というようなレース内容ではあった。
ジャパンCを勝ったショウナンパンドラは体調不良で出走回避。
…というように、やはりこの路線の体調管理は難しい事を物語っている。
対し、菊花賞からの直行組は、
トライアル→菊花賞→有馬記念
と、秋シーズン3戦目。
消耗度の高い超長距離G1ではあるが、2ヶ月レース間隔が開き疲労を癒して再調整する事が可能なのである。
しかも、菊花賞は3分以上レースをするのに対し、有馬記念は2分半。レース時間が短くなる分、前走よりも『楽』と感じるレースなのである。
オルフェーヴルやゴールドシップ、マヤノトップガンのような気の悪い実力馬がこの距離短縮効果を利して勝利をものにしている。
かなりの昔話になるが、菊花賞3着馬のユーワジェームスが2着に食い込み大波乱になった事もあるし、ダイナガリバーもこのステップで有馬記念を制した。
ただし、『菊花賞→有馬記念』のステップは"距離短縮"な上に、"広い外回りコース→内回りコース"と明らかな『ペース激化ステップ』になるので、当然このステップに対する適性というものが問われる。
昨年のトゥザワールドはというと、
デビュー2戦目から弥生賞までの4連勝と2着の皐月賞は、未勝利→500万下→OP特別→重賞→G1、と格上げステップ状態。で毎回ハードさが増すステップで高いパフォーマンスを維持してきた。
しかし、皐月賞→ダービーという距離延長に対し、今までに見せなかったリアクション(5着凡走)を見せる事となる。
セントライト→菊花賞の800㍍距離延長に対しは更に派手なリアクション(16着惨敗)を見せている。
つまりが、トゥザワールドは『気の悪さ』があり距離延長に適応出来ないが、その分『ペース激化』に向いた性格の持ち主だったという事である。
今回私は◎キタサンブラックを本命視している。
この馬は、デビューから皐月賞までのペース激化ステップに対し、やはり高いパフォーマンスを見せていたが、ダービーでトゥザワールド以上のリアクション(14着惨敗)を見せた。
セントライト記念→菊花賞の本来苦手なはずの距離延長ステップを克服してしまったが、これには理由がある。
今年の菊花賞は超長距離戦にも関わらず、終始出入りの激しい競馬となってしまったのである。楽に逃げ切るであろうと思われたリアファルが執拗なまでに絡まれ3着に沈んだように、とにかく厳しい流れになったのだ。
つまりが、セントライト記念以上に厳しい流れとなってくれたが為に、キタサンブラックは気持ちを切らさずレースが出来たのである。
しかも、本来の自分の競馬をさせて貰えなかったにも関わらず、レースを勝ってしまったのだから、実は集中力も相当に高かったという事も言える。
スプリングSや皐月賞の内容からも、小回り適性はおそらく最右翼で、菊花賞をはじめとするこれまでの競馬の内容からも体力色の強いタイプ。
イメージ的には、
"気の良さの足りない"(笑)マツリダゴッホやダイワスカーレット…という感じだ。
心技体全てがコースとステップにハマったイメージが強いので、迷わずこの馬を中心に馬券を組み立てて今年最後の勝負をしてみたい。
同じ菊花賞直行組でも、リアファルは評価を落として考えてみたい。
リアファルは『どっしりとした気の良さ』がウリで、ペース鈍化のステップでその威力を発揮するタイプ。
適性とは真逆のステップとなるので、パフォーマンスを更に落とすのはでは?…と見る
ただ、2ヶ月の休養でしっかりと馬体を増やしており、状態は非常に良さそう。
すんなり、マイペースに持ち込むようなら十分勝ち負けもあるが…敢えて切り捨ててみたい。
○サウンズオブアース
前走のジャパンCは掲示板に載った5頭中3頭は上がり2位の馬で、いかに末脚のキレが問われたかがうかがえる(上がり1位ショウナンバッハは、道中のポジション下げ過ぎ、笑)。
そんな中、持続力勝負タイプのこの馬が馬番を載せた。
天皇賞(秋)を使わなかった分、疲労蓄積度も他馬に比べて低いのも魅力の要素だ。
今回は物理的にもっと適性がレースに向くはずなので、パフォーマンスアップに期待してみたい。
▲ルージュバックは外枠に入り、揉まれない環境。巻き返しに期待。
連勝中のアルバートは、ステイヤーズSでの疲労が心配も、リズムは最高潮。疲労の影響の出にくいスローペースなら面白い。
北島サブちゃんは今年の大晦日の紅白歌合戦には出場しないそうなので、再度中山競馬場で歌を披露していただきたい。
出来れば、今度は『与作』でお願いします(笑)。
それでは皆さん、良いお年を…
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