10期 予想歴19年
◎オメガヴェンデッタ
12着/2人気
○ウインプリメーラ1着/3人
▲バッドボーイ13着/16人
金杯の予想の前に、まずは天気だが明日は微妙に降るかも?という程度かな。この時期なので降ってもぱらぱらだろうし、金曜正午の馬場発表でも概ね良好と言っているぐらいなので例年の傾向通り高速馬場で入っていくのが理想だろう。走破で33秒を切るイメージは欲しい。
そのうえで展開予想だがこれと言って逃げ馬がいないが逃げ馬候補自体はいる。内のバッドボーイと中目のエイシンブルズアイでこの2頭は楽に行ければハナでもというタイプ。エイシンはとりあえずハナを切るにせよじわっと出していく形だろうし、バッドボーイもスローにコントロールしたい方なのでこの2頭は逃げないにせよスローで進めたいところ。行きたい馬がいるなら行ける可能性もあるが、ニンジャがゲート次第ではハナをという意識を持っているが、安定しないゲートで最内枠だと楽ではない。ただ警戒するとしたらテイエムタイホーは外枠を引いたことでハナを取り切ってという競馬を奇襲的に狙ってくるかもというところかな。前走の惨敗でマークが薄くなる、スローの方がいいという点で見てもハナを取る意識で進めて内の何かが行くなら番手という競馬でも良いわけで。この辺を意識しながら進めていきたいところ。いずれにせよレースを作るであろう各馬のほとんどがスローをこの馬タイプの馬ばかりだし、かなり緩い流れになることも覚悟しておく必要はある。まあ緩ければ仕掛けのタイミングもそれなりには早くなるので3~4角でロスなく立ち回れる馬かTS持続力の高い差し馬を中心にというところかな。
◎オメガヴェンデッタは前走のスワンSは不満の残る騎乗になったが正攻法の競馬で最後まで伸びていたというのは驚いた。ペース的には34.6-34.1とギリギリ平均の範囲内、11.5 - 11.5 - 11.4 - 11.3 - 11.4と淀みなく進んでいてコーナーの段階ではそこまで速いラップというわけではないがそれでも遅くもない。中目の枠から下げて後方から、3~4角で内を意識できずに外目を追走する羽目になって4角出口で仕掛けてコーナーワークで後方に下がって直線、そこからしっかりと伸びて来てL1までフィエロとともになだれ込んだ。流石にトップスピードに乗ってしまうとフィエロは長く脚を使えるわけでこれを詰めるのは難しいし位置取りが響いたのは確かだろうと。ただポジションよりも3~4角で外を回す羽目になったのが痛かったし、その中で上り3Fを33.5でまとめてきているように長くトップスピードを維持してきたとみていいだろうと。本質的にはある程度基礎スピードを要求された方がいいとは思うんだが、ドスローの京王杯SCでも前々で踏ん張って先行争いの中ではしぶとく食い下がっていたし、キーンランドCや函館日刊スポーツ賞でも緩めてから要所で動くギアチェンジの速さが目立っていた。総合力が高いうえで溜めてTS持続力に繋げてきている。この辺は大きい。もちろん単純な地力ではエキストラエンドの方が上だとは思っているが、今回は枠の並び的にも内に潜り込める可能性が高くなった。内枠に先行馬が多いし無理に下げずに中団ぐらいからしっかりと内のポケットを確保できれば岩田得意のパターンに持ち込めるだろうと。仮に緩い流れで直線で加速になってもギアチェンジを持っている馬なのでこの面子で文遅れる可能性は低いと思うし岩田としても本来乗りやすい馬のはず。そろそろ岩田もスランプを脱出してもらわんと困るし、中団からでも良いので上手く立ち回って上手く脚を引き出してほしい。
〇ウインプリメーラは少し悩んだけど、この枠でこのメンバー構成ならある程度見て行きながらバッドボーイなりニンジャなり、外のエイシンなりを行かせて2列目ってのは意識できるかなと。まあできればバッドボーイがハナで番手外が理想だとは思うが。この馬は阪神より京都でトップスピードを引き出しつつそれをL1まで踏ん張らせるというイメージで、質も持っている。パールSなんかはスローから12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.0 - 11.3のラップ推移、離れた番手で上手く立ち回ったにせよ直線序盤で抜け出しL1で喰らいついてきたイリュミナンスを退けている。京都で直線平坦だと維持できる感じだが逆に阪神だと前走のリゲルSでもL1の上り坂でどうしても甘くなるし、TS持続戦となったマーメイドSも抜け出す脚は良かったがL1で甘くなってパールSでは完勝した相手のシャトーブランシュに完敗している。この辺からも本質的に京都でトップスピードに乗せつつ坂で減速されない舞台があっているだろうと。それとハイペースにも対応できるが本質的にスローでトップスピード戦になった方がいいタイプ。リゲルSは加えて言えばハイペース戦だと思っているしスローからの11.7-11.2-11.1-11.6とL3の段階で速いラップをブレイズアトレイルが動いて早仕掛けの展開になった中で2頭分外から目標になったのも痛かった。内で我慢したグァンチャーレや覚醒したダッシングブレイズに差し込まれたが阪神外でこの仕掛けを考えれば結構頑張った方だろう。今回は先行各馬がほとんどスローでコントロールしたいタイプだしチャンスは大いにあるだろう。ポケットか番手外を確保できればと思うしそういう枠の並びではある。もちろん内に先行しそうな馬が多いのでその点を上手く捌けるかがポイントだが、川田次第かな。
▲バッドボーイ
この馬は展望では触れていないがメンバーと枠次第では重い印を打つつもりだった一頭で個人的には今回は良い条件。前に行ける馬だが、無理が利かない馬。ペースが上がってしまうと足を引き出せずにここ2走は惨敗している。特に前走はややスローペースから11.7 - 11.6 - 11.6 - 11.5 - 12.0と各馬の仕掛けが早いポテンシャル戦に近い競馬になってしまったことで息を入れられずに持ち味の一足を活かせなかった。3走前のような形が理想ではあり、小倉1800でスローから12.1 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 11.4と3F勝負で逃げてひきつけながら4角以降で一気に出し抜いて直線序盤では突き放し気味だった。仕掛けてからの反応と底からの一瞬のトップスピードは結構なレベルにある馬で、これが噛み合わないと安定しない分苦労はしているが噛み合えば重賞を勝っても驚けない一頭。西宮Sなんかはレッドアリオンに負けはしたがL3最速戦でデウスウルトには先着している。高速馬場巧者、スローからの一足が武器。内で立ち回って上手く3~4角で立ち回りつつ直線入りでグンと反応というイメージは噛み合うし、距離が嫌われそうだがこのメンバー構成なら序盤はかなり緩くなるのでここ2走より先行争いそのものも楽なはず。鞍上も積極策を取りそうな騎手に替わったしコメントは控えてという感じだったがここで先行して上手く3~4角で我慢できれば。穴としてはかなり良い条件が揃ったしドスローなら強い馬。
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