フェアリーS2016予想
第十二期最終予想

スカイポット
14期 予想歴19年

◎リセエンヌ
  7着/1人気

○ラブリーアモン6着/8人
▲ビービーバーレル1着/3人
△ダイワドレッサー2着/10人
×コパノマリーン
×アルジャンテ


 とにかく波乱の多いフェアリーS。昨年は11番人気のノットフォーマルが優勝して3連単は48万馬券の大波乱となったが、実は指数的に圏内だった馬だったし(指数トップが57.5で、同馬は55.5、55.5以上は7頭のみ)、3年前に10番人気で優勝し、3連単51万馬券の立役者となったクラウンロゼも、実は中弛み超スローの新馬からの臨戦だったので普通に買える馬だった。条件がマイルに変わってから7年開催されデータの材料も増えてきたし、3連単の平均配当も20万を超えている妙味の高いレース。シーズンの最終日であることも多いし、そろそろ、本腰を据えてみようか。

 波乱の多いレースだが、毎年3番人気以内の馬は馬券に絡んでおり、消えた人気馬も距離実績のない馬やキャリア1戦馬が多い。一方、穴は内枠、逃げ先行脚質、中距離からの臨戦といった例が多い。まず、ひとつ目の着眼点として、距離実績について調べてみたい。

 例によって、BPRとSPRを用いる(基準は、新馬・未勝利戦優勝、条件戦連対、OP以上戦3着以内)。これらがともに1400m以下という馬の3着以内例と、3番人気以内の上位人気馬の凡走例は下記のとおり。

<好走例>
2012-03(5番人気)ダイワミストレス(1200m条件2着、ダ1400m新馬1着)

<人気馬凡走例>
2015-04(2番人気)コートシャルマン(1400m条件1着、1400m新馬1着)
2014-05(3番人気)イントロダクション(1400m未勝利1着)

 凡走例は思ったほどなかったが(しかも、僅差で馬券圏を逃しただけ)、好走例が1例しかなく、ひとつの切り口としては有効だと考える。唯一、馬券圏に入ったダイワミストレスはBPRが1200mだったにもかかわらず5番人気に推されていた(前走は条件戦で1番人気)という点で、救いようがありそう。

 今年、BPR、SPRが1400m以下のボーアムルーズ、ダイワダッチェス、ラシーム、フジマサアクトレス、アルジャンテは消しとする。また、ダート実績のみという好走例もないためポロスも消去する。

 次に、キャリア1戦馬の好走例と人気馬凡走例を見ていく。

<好走例>
2014-01(1番人気)オメガハートロック(1600m東京11/3,S上4位・SS×KM)
2013-01(10番人気)クラウンロゼ(1600m東京11/24,N$・SS×MP)
2013-02(5番人気)ウキヨノカゼ(1600m東京11/4,上2位・SS×ND)
2010-02(2番人気)アプリコットフィズ(1600m東京11/7,上2位・GS×SS)
2009-02(4番人気)アイアムネオ(1600m中山12/13,上1位・SS×MP)

<人気馬凡走例>
2013-04(1番人気)イリュミナンス(1600m阪神12/22,上1位・SS×GS)
2011-14(3番人気)イングリッド(1600m東京10/17,S上1位・SS×--)
2010-04(3番人気)メジロオードリー(1600m東京11/28,上1位・SS×ND)

 キャリア1戦馬も結果を出しているので安易に軽視できないが、好走例の多くは父がSS系の地味種牡馬。また、父がパワーよりも切れタイプの種牡馬で、上がり1位というのは危険度が高いように見える。あと、好走した馬たちの上がりラップ(レース)は、ラスト2Fが22.5~23.3と早めとなっている。

 今年では(人気は元々ないが)ボーアムルーズが危険なタイプ。また、コパノマリーンの前走のレースラップはラストが遅い(24.0)のでちょっと違うのではないかと思う。

 残留馬について、軽く触れていく。

3.コパノマリーン(田中勝)
 前走こそ抑えきれないスピードを見せたが、直線での走りを見るに追って伸びるタイプではなさそう。上積みリスクはあるが、初期指数がかなり低く、内枠の先行馬ということで過剰に売れていることも考えれば嫌って妙味のある馬と考える。

4.ダイワドレッサー(三浦)
 前々走の内容は強調できるレベルではないが、前走の葉牡丹賞では、手応え良く直線に入ったものの進路がなく、ほぼ最後までしっかり追われることなく終わってしまった。中距離の先行馬はこのレースの穴候補になるため、しっかり買っておきたい。。

6.ビービーバーレル(石橋脩)
 新潟の指数は高かったが、中央開催で指数を下げてしまった。シンザン記念のアストラエンブレム同様、新潟の指数を評価すると痛い目に遭いそうではある。走りはダイナミックで回転力にやや欠けるため、前にいたほうがパフォーマンスは上がる。中山の坂にも対応可能。先行センスがあり、内枠も引けた今回は思い切って前に行ければ結果を出しても不思議ではない。本線で考えたい。

10.ラブリーアモン(武士沢)
 前走指数はメンバー1位。前々走までの指数と比べるとかなり上昇しているので、成長したのか、タフ系による先行でのパフォーマンス上昇等、他の理由があったのか。走法的に中山替わりはマイナスなので、信頼し辛いが、指数の割に人気が落ち着いているので本線としたい。

11.シーブリーズラブ(横山典)
 前走は本気で追われることない楽勝だったので底をまだ見せていない。兄弟にフルーキーがいることと、調教で走っている魅力もある。ただし、走法は東京向きの軽さがあり、父がボールドルーラー系により末脚勝負には向かない印象もある。半信半疑の本線。

12.リセエンヌ(蛯名)
 馬体重が410キロ台と軽量であり、パワーに心配があるが、前々走の阪神のレースの指数は(不利を加味すると)前走の東京の指数と変わっておらず、上位指数馬であることからここは本線に入れるべきと考える。

13.クードラパン(田辺)
 指数的にはそれほど高くなく、外枠を引いたことから消える可能性も高いと思うが、このレースに相性の良いダイワメジャー産駒という点でおさえに入れておいたほうが無難か。

15.ルミナスティアラ(内田博)
 前走は直線で前が詰まる場面もあったが、進路が開いてからの伸びはそこまで評価できるものではなかった。休み明けで外枠、指数もそれほど高くないので、軽視することにした。

16.ハマヒルガオ(石川)
 新馬戦は指数が非常に低かったものの中弛み超スローペースだった。前走では1400mで、スタートは普通だったが後方に下げてしまい、4角で超大外をぶん回す競馬になりながら上がり最速で勝ち馬と0.5秒差の4着。今回は大外枠という不利があるものの、指数的には通用圏内なので、おさえには入れておきたい。

結論
◎リセエンヌ(消去法で一番信頼できた)
○ラブリーアモン(成長していて坂をこなせれば勝ち負けまで)
▲ビービーバーレル(条件は良い。積極的な競馬を期待)
△ダイワドレッサー(距離短縮は向かないかもしれないが、前走内容から)
△シーブリーズラブ(ポテンシャルは如何ほどか)
△クードラパン(相性の良いダイワメジャー産駒)
△ハマヒルガオ(中弛み超スロー勝ち経験があるので)


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