08期 予想歴18年
◎マイネルフロスト
4着/5人気
○ディサイファ1着/2人
▲スズカデヴィアス6着/8人
△スーパームーン2着/3人
★傾向分析★
テン3F-中盤5F-上がり3Fで分けて考えています。
2011年 タイム 2'14"2 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン37.9-中盤61.2(3F換算36.72)-上がり35.1 『加速』
1着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 4-3
2着ミヤビランベリ・・・オペラハウス×ホリスキー=サドラーズウェルズ×ニジンスキー 〔12〕 1-1
3着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 10-7
2012年 タイム 2’17”3 (不良) 1FAve=12.48 3FAve=37.45
テン37.3-中盤63.7(3F換算38.22)-上がり36.3 『加速・中弛み』
1着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=フォーティナイナー×グレイソヴリン 〔8-f〕 7-7
2着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 4-4
3着ゲシュタルト・・・マンハッタンカフェ×エンドスウィープ=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔13-e〕 6-4
2013年 タイム 2’13”1 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.0-中盤60.8(3F換算36.48)-上がり36.3 『一貫』
1着ダノンバラード・・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 4-2
2着トランスワープ・・・ファルブラヴ×リアルシャダイ=ノーザンダンサー×ロベルト 〔8-f〕 4-4
3着アドマイヤラクティ・・・ハーツクライ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-f〕 4-4
2014年 タイム 2’14”0 (良)1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン36.5-中盤61.1(3F換算36.66)-上がり36.4 『一貫』
1着ヴェルデグリーン・・・ジャングルポケット×スペシャルウィーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-b〕 10-6
2着サクラアルディート・・・ディープインパクト×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-a〕 5-2
3着フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕 8-8
2015年 タイム 2’13”6 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.44
テン37.7-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり34.6 『加速』
1着クリールカイザー・・・キングヘイロー×サッカーボーイ=リファール×ファイントップ 〔4-c〕 2-1
2着ミトラ・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 2-2
3着エアソミュール・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕 6-5
近年の流れは、『加速』や『一貫』が多く、小回りコースの中山芝コースのコース形態も相まって中盤の弛みは少ない傾向。
好走馬の多くは4コーナー5番手以内が多く、コーナーを回りつつ加速していくようなタイプ(=瞬発力型とは対極のタイプ)向き。
血統の傾向は、大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・グレイソヴリン系)の血をもつ馬の好走が多い傾向。また馬場状態と流れから欧州型のノーザンダンサー系(=ニジンスキー系・ノーザンテースト系・リファール系)の血も好走馬に多いようです。
最近の傾向では、サンデーサイレンス系×持続型血統(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・ノーザンテースト系など)の好走が多く、暮れの中山コースの重賞好走結果からも中心と考えます。
また好走馬の多くが中山コースを得意としていた(=好走歴あり)ため、中山好走歴はチェックすべきと思います。特に芝1800m・芝2200m・芝2500mが比根幹距離で流れが似ていることも多く、この適性は非常に重要と考えます。
セントライト記念、オールカマー、AJCCと中山芝2200m重賞で過去に好走したことのある馬は、同じコースで再度好走しやすく要注意。
★予想★
AJCCのポイントは、
①ペースは『加速』や『一貫』になりやすく、中盤は締まる傾向。4コーナー5番手以内につけられそうな馬に注目。
②中山コースのスペシャリストか、GⅠ好走クラスの馬でないと、後方からの位置取りで届くのは至難の業。
③中山芝コース巧者。特に中山芝2200m重賞実績があれば最良。中山芝1800mや中山芝2500mの非根幹距離での実績馬も好走しやすい。
④サンデーサイレンス×スピード持続型血統配合(=ネヴァーベンド系やボールドルーラー系の大系統ナスルーラ系、ニジンスキー系やノーザンテースト系のマイル~中距離のスピード対応型の大系統ノーザンダンサー系)。
⑤ジャングルポケット産駒も好走多し。トニービン系もポイントになるので、母父などでも要注意。
⑥近走の重賞好走馬から、ステップや世代間の能力差を考えることもポイント。
⑦前年のオールカマー好走馬に注目。適性、能力ともに評価すべし。
⑧前走有馬記念出走馬なら、巻き返し好走も可能(=なるべくは着順も良い方が良い)。
⑨近走凡走馬でも、休み明けで僅差好走馬なら要注意。
◎マイネルフロスト・・・ブラックタイド×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔15-a〕
前走中山金杯2着(=中山芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは(0-1-0-4)、芝2200m戦は(0-0-0-3)。前走中山金杯では逃げての2着好走だったが、今回も内枠で先行出来ると思われ、展開的にも好走の可能性が高い馬として、好走に期待して評価する。今の中山芝コースの馬場に合う血統としても好走に期待する。中山芝コース戦績や芝2200m戦績は良くないが、それでも今回は適性の高さでこなせると考える。
ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようで本馬も馬体重は480kg前後。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、本産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父グラスワンダーはロベルト系だが、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。
No.〔15〕の牝系は、活躍馬が少なく近年では活躍馬はスマイルジャックくらい。未だはっきりとした傾向は少ないので今後の分析が必要な牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
◯ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
前走金鯱賞2着(=中京芝2000m:0.2秒差)。中山芝コースは(0-2-2-3)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。GⅠでは好走出来ないが、GⅡやGⅢでは好走出来る馬。今回は内枠で先行出来そうで、展開的には好走の可能性が高い馬と考えて、好走に期待して評価する。適距離が2000mと思われるので、やや評価は下げました。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Dubai Millenniumはミスプロ系で、Seeking the Goldの良い特性を受け継ぎ、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離~マイル血統で、時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意としている。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲スズカデヴィアス・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-t〕
前走ステイヤーズS8着(=中山芝3600m:1.6秒差)。中山芝コースは(0-0-0-3)、芝2200m戦は(2-1-0-1)。近走は長距離戦を使用して凡走続きだが、芝2200mでは好走が多く、適距離に戻れば反撃は可能と考えて好走に期待する。展開的には今回も逃げる馬だと思うし、単騎で行けるのであれば侮れない馬と考えて期待する。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
△スーパームーン・・・ブライアンズタイム×Sadler’s Wells=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔12-c〕
前走ディセンバーS2着(=中山芝2000m:0.0秒差)。中山芝コースは(0-2-1-2)、芝2200m戦は初。本馬も先行しそうな馬で、欧州型の好走が多い、今の中山芝コース向きの血統と考えて、好走に期待して評価する。強敵相手の重賞の方が、本領発揮の血統構成からも好走に期待する。
ブライアンズタイム産駒はロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。母父Sadler's Wellsは、成長力豊かで底力がある。力の要る馬場や厳しい展開でこその血統で、大レースでの強さ、底力に優れ、消耗戦は望むところ。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
tipmonaとは?