報知杯弥生賞2016予想
3強の弥生賞

スカイポット
14期 予想歴19年

◎マカヒキ
  1着/2人気

○リオンディーズ2着/1人
▲エアスピネル3着/3人
×アドマイヤエイカン


 3強の弥生賞(3番人気以内馬が単勝5倍以内かつ4番人気が単勝10倍以上または4番人気の単勝オッズが3番人気馬の3倍以上)と言うと、過去20年で2005年(ディープインパクト、マイネルレコルト、アドマイヤジャパン)、2002年(ヤマノブリザード、ローマンエンパイア、ヤマニンセラフィム)、1998年(キングヘイロー、スペシャルウィーク、セイウンスカイ)の3回。過去20年で1~3番人気での決着は3回あるが、そのうち2回がこの3強での構図で成立している。

 タガノエスプレッソ、ミヤジタイガ、コスモオオゾラ等の好走により、最近こそ荒れる弥生賞というイメージもあるが、単勝1倍台の馬の成績は、同期間で(7.2.1.0.0.2)と、ほとんど結果を出している(馬券圏外は2015年シャイニングレイ、2003年ザッツザプレンティ)。

 また、2番人気馬の好走率が高いのも特徴で、1番人気馬と2番人気馬が揃って連を外したのは過去20年で3回しかなく、3着以内に2頭が入った回数は10回と半数もある。7番人気以下の馬券圏内が20年(60頭中)で9頭しかいないことも踏まえると、穴党が積極的に買うレースではない。うち近10年で出現している7番人気以下で好走した7頭は全て馬番が5番以内。内枠有利というのは基本と考えられる。

 今年はメンバー構成からしてリオンディーズ、マカヒキ、エアスピネルの3強と考えてよいだろう。弥生賞は皐月賞よりもインバイアスになりやすく、頭数が少ないこともあって展開もスローになりやすく、前に行けるほうが基本有利であるから、この中ではエアスピネルが一番有利な気がする。レースぶりを見るにエアスピネルは距離が延長になるのは良くない印象だが、過去にはメイショウボーラーでも好走したこともあり、ここは勝ち負けを期待したいところだ。ただし、走法において3頭の中では中山の急坂に一番適応力が低いと思えるのが気がかりでもある(阪神で走れているので多分大丈夫だと思うが)。

 リオンディーズは新馬戦で引っ掛かってしまった経験があり、距離延長でスローペースになると悪い癖が出ないか不安であるし、前走は追込みやすい阪神マイルであったことを思えば、もし前走同様に後方に置かれてしまった場合、中山の直線では届かない可能性は高い。大物感はあるし、デムーロ騎手ならば勝ち負けには持ってきそうである。

 マカヒキは超スローペースのリスクがあるため、指数の信頼性があまり高くないのが懸念材料だが、中弛み超スロー勝ち馬は上のクラスで馬券になるという理論からすれば、軸には一番良いのではないだろうか。京都競馬場しか経験はないが、走法から坂にも対応できると見ている。

 穴の出番があるかについて考察する。指数4位のアドマイヤエイカンは先週、すみれSで特に不利もなく指数51台で惨敗しており、調子がおかしいのではないかと思うし、指数5位のタイセイサミットとは指数差4(約3馬身半)あり、タイセイサミット自身、先行センスに乏しいため出し抜けられるリスクは高くないため、逆転は難しそうである。

 ということで、リオンディーズが引っ掛かって自滅することさえなければ、3強での決着が濃厚ではないかと考えている。


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報知杯弥生賞2016回顧
父を彷彿とさせる3連勝

スカイポット
14期 予想歴19年

次走狙い:マカヒキ


 今年の弥生賞は、朝日杯の連対馬リオンディーズ、エアスピネルと若駒Sを勝った無敗馬マカヒキの3強対決で盛り上がりました。朝日杯連対馬2頭(特に勝ち切ったリオンディーズ)は、当時3着馬に4馬身差をつけ、今年のクラシックでも本命と目されていたところでしたが、新星のマカヒキが2頭を両断する結果となりました。これでマカヒキは皐月賞で主役候補の筆頭にまで上がったと言えるのではないでしょうか。皐月賞の予想人気は、1番人気マカヒキ、2番人気サトノダイヤモンド、3番人気リオンディーズとなるように考えますが、ルメール騎手の選択や、選択しなかった馬に誰が乗るかも影響を与えるかもしれません。

 今回は予想(展望)文も書いていましたが、3強のみ指名して印の順番も合致し、着差的にも指数の計算通りとなったのでとても良かったです(文中の指数差4(3馬身半)は、マカヒキの61に対するタイセイサミットの56.9との差のことであり、結果的にマカヒキは楽勝リスクにより指数を更に上げ、エアスピネル62.4との差となったため(指数差5.5は約4馬身半~5馬身))。配当は低いですが、こういう精度の高い予想をいつもお送りしたいものです。

 レースを見ていた時の印象は、リオンディーズは行きたがってしまったのをデムーロ騎手が先行させる形で何とか制御したこと、エアスピネルも武豊騎手が無理に抑えたため同馬のスピードを活かさずにもったいない競馬を選んだこと、マカヒキは出負けにより最後方となったところ1角で多少出していったこと、思ったより先行馬が飛ばして、1000m通過が59.5秒と想定していたより厳しい流れになったこと、3強それぞれが完全な乗り方でなかったものの、直線は3強対決となり、マカヒキが父を彷彿とさせる軽い脚捌きで粘るリオンディーズを差し切ったこと等を思いつつでした。想定の範囲内というところです。

 しかし、これが中弛み超スローのラップだったということがわかって驚きました(実際には「超スロー」と呼ぶのは違和感があるかもしれません、「中弛み超高速上がりラップ」と言うほうが適切でしょうね。また、先日データで示した上がり2Fが22.4以内という条件には合致していませんが、私が用いている超高速上がりラップの条件はもう少し緩やかなのでこれは中弛み超高速上がりラップに該当するレースです)。

 かれこれ12年若駒戦の予想をしてきましたが、中弛み超高速上がりラップで3連勝した馬は初めてのこと。上のクラスで馬券になる理論からはG1でも馬券に絡むと考えて良いでしょうし、指数も頭ひとつ以上抜けた値が出ましたのでクラシックでも中心視せざるをえないと考えています。

(中略)

 負けたリオンディーズは、先行負荷を多少見積もれるかもしれませんし、先行できたのは皐月賞に向けて収穫でしょう。エアスピネルはこれで腹を括って本番は前に行けるのではないでしょうか。リオンディーズとの指数差は1.5程度ですから、多頭数となる本番では立ち回り次第で逆転可能と見るべきでしょう。

 全文版は競馬ナンデメルマガにてお送りする予定です。


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