フィリーズレビュー2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎ダイアナヘイロー
  4着/4人気

○キャンディバローズ3着/2人
▲エイシンピカソ11着/11人


 土曜の馬場が想定よりは若干重かった、という感じなので日曜には高速状態には戻ってくるかなとは思う。流石にチューリップ賞や阪急杯みたいな時計は出ないと思うが、それでも21秒台の決着はイメージしておく必要はあるでしょう。


 展開的にはスピードタイプがまず多いんだが意外とハナを主張したいタイプの馬は少ない。ひとまずテンの速さが抜群のダイアナヘイローが様子を見ながら前目、それを目標に行ってしまいたい芝スタート実績あるダート馬ソーディヴァイン、カトルラポール辺りもある程度は前目を意識していくというところ。クードラパンは控える趣旨のコメントをしているし、距離もあるので恐らく無理はせず。キャンディバローズ辺りも意識的にはもう少しゆったり入ってくると思うのでひとまずは上がり切ることはないかなと。最悪のケースを考えた場合、ソーディヴァインが行ききってダイアナが行かせての番手でコントロールすると35-12-35ぐらい12-11.7-11.3-12.0ぐらいの再加速戦はあり得ると思う。馬場が読みにくいしギャンブルを打つ馬もいるかもしれないのでももちろんハイに振れる可能性も十分あるし、総合的に見ておいた方が良さそう。


◎ダイアナヘイローは個人的にはかなり高いレベルにあると思っているが、不安としてはスピード色が強そうに見えて一貫ペースに対応できるかどうか?ってところではあった。ドンキほど後半の要素が強烈ってわけではないけど、気性的にスピード色が強いからハイがベストかとなると決めつけられない面もある。ただいずれにせよ前半がかなり速く、前走なんかは京都のマイル戦でも入りの1Fが12.2とかかなり速い中でコントロールして番手っていうぐらいなので少なくともポジショニングでは優位に立てるしこの馬がレースメイクする形になるはず。21秒台想定なら34-11.5-35.5でようやく上がり切るぐらいになると思うし、今回のメンバー構成でそこまで速い馬もいない、仮にそこから競られても前走で控えて結果を出しているのでまずペースを無理に引き上げる形にはしないとみてそこの不安はないかなと。前走でもこの馬の良さは13.1 - 12.7 - 11.6 - 11.2 - 11.3と緩い流れから加速していく中で最速地点までの反応が早い、という点にあると思う。TS持続力が甘いタイプでL1ではレッドに完敗を喫しているんだが、一足と瞬時に動ける反応の良さが武器。これに基礎スピードの幅があれば恐らくかなり良いところまで行けると思うしそこは正直主観…期待の面の方が強い。コントロールして仕掛けを待って直線で出し抜く形が狙えそうだし阪神1400なら極端なトップスピードの質も要求されまい。タイプ的には噛み合いそうだし先天的なスピードとそれをある程度コントロールして要所の反応に持ち込める総合力はやっぱり魅力だなあ。チューリップ賞に出ていてもあの展開なら面白かったかもと思っている馬なので、ここは結構期待している。


〇キャンディバローズも含めてだが、正直対抗以降は結構印の置きどころに悩まされた。ただ結局この馬が不安要素が一番少ないっちゃあ少ないというのと実績組ではパフォーマンスで見ても一番ではあるので対抗に推した。JFは確かに9着と字面は悪いがそれでも同じく勝ちに行ったデンコウアンジュと比較して時計差0.1に踏ん張ったともいえる。それに2列目の真ん中で進めながら12.1 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.6とレース全体の仕掛けも早かったし、その中で直線入りの最速地点では一旦2番手に上がっているように一足は使っている。仕掛けが比較的速かった、46.9-47.6というハイ気味平均ペースの中で流れに沿って仕掛けが早い中で反応しつつもL1甘くなったことを考えても後半要素での甘さの方が大きいかもと。このペースでも一脚を使えているならある程度流れても問題ないはず。ファンタジーSでも35.4-34.2とスローの中で12.3 - 11.5 - 11.2 - 11.5と3F勝負の中で好位を取ってしぶとく抜け出し、ワントゥワンらの追撃を封じ切っているし、基本的には総合力を活かしたいタイプだと思う。あとは使える脚の長さの問題なら距離短縮で仕掛けどころもある程度落ち着きそうだし、ダイアナが支配する形なら早仕掛けにはなりにくいだろうと。ある程度流れても札幌1500で一定のパフォーマンスは見せているし、不安材料は少ない。ディープの仔を阪神1400で狙うのはなかなか難しいところではあるが、今年の馬場状態でペースが上がり切らないのであれば。武豊が変に後ろからという競馬をしてしまうとどうかなという感じはあるが、まあこの枠だしダイアナヘイローを目標にしながらポケットという競馬もしやすいはず。内の各馬の出方が読みにくいけど、3列目までにはいてほしいかな。


▲エイシンピカソ
これはまあギャンブルではあるんだが、前走の内容はスプリンターという競馬ではなかった。小倉1200でペースバランスも34.4-35.3とややハイではあるんだが10.7 - 11.6 - 12.0 - 11.7 - 11.6というラップ推移が示すようにコーナーで緩んでいる。その中でスタートは良かったが追走におっつけ気味、追いついたと思ったらコーナーの減速で巻き込まれて仕掛けを待たされる、4角出口から加速していく流れでも置かれずにポケットから捌いて直線で徐々に伸びてL1まで加速ラップで落とさずという内容。少し渋っていたしその中でL1最速、全体でも10秒を切ってきたのはラップの内容と総合的に見れば面白い。し、1200よりも長い距離でという競馬ができていたことと要所で動けたのは大きい。欲を言えば内枠の方が良かっただろうけど、阪神の1400だし外から前を向いて仕掛けを待ちながらという競馬もできるのでこのコースならそこまで気にならんかな。平均ペースまでなら噛み合いそう。追い切りも終いの反応はこの馬の時計比較でよくなっている感じだし、このメンバー構成なら怖さはある。


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