高松宮記念2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎ビッグアーサー
  1着/1人気

○ウリウリ9着/4人
▲ウキヨノカゼ13着/12人


 高松宮記念の予想の前に、まずは馬場状態から入っておきたい。この時期の中京は昨年もそうなんだが当週を見ないとガラッと変わってくるからね。中日新聞杯の週から今年はいつもより速いなとは思っていたが雨を挟んでの今週の馬場は誰がどう見たって超高速馬場で触れる必要もないかなと。1000万下でほとんどの馬がレコード更新で走破するレベルで超高速だし、33.6-33.8で1:07.4だからね。このクラスでとなってくるとまともな展開ならまず6秒台の決着は間違いない。平均的に見ても33.5-33.5は最低ラインになってくるわけで、総合力を要求されるにしても、よりスプリント色が問われることは間違いない。質の高い基礎スピードを持っている馬、それについていって脚を引き出せる馬。縦長になる可能性も高くなったので内外もそこまで気にしなくていいと思うけど、3~4角は内を通せた方が有利になる可能性が高くなったかなと感じる。


 そのうえで展開予想だが、ミッキーアイルが何としてもハナをというコメントを出してはいるのだが、行けるかどうかはちょっとわからないぐらいとにかく馬場が軽い。テンの速さ、二の足でアクティブミノルが一歩リードしていてこれがハナを主張していくのに外からローレルベローチェとハクサンムーンという形の中でミッキーが最内枠から行き切るまでに各馬が内に切り込んでくる形だともしかすると康太、中井の2人だと緩めてくる可能性はそれなりにある。ハクサン酒井も別にハナに拘る馬ではないしということを考えればある程度は出していってもそこまでペースが上がらない可能性もある。ただ一方でここまで超高速馬場になってしまうと純粋に前も飛ばす意識を持ちやすくなるのは確かで、 どう振れるのかは正直決めつけにくい。ミッキーが行けるのかどうかは正直このメンバーでこの馬場だと本職のスプリンターではないので懐疑的に見た方が良いというのと、前でコントロールしたがる康太とか若手でまだまだ不安の中井が作る流れを考えた時には色々なケースを考えた方が良いだろうと。いずれにせよ超高速馬場適性はもちろん必須で、そのうえで高いレベルでの基礎スピード面を持ちついていきながらトップスピードを引き出せる馬を狙っていきたいかな。


◎ビッグアーサーはこの超高速馬場でとなると流れは変わってきたかなと思う。個人的には8秒台程度の馬場だと前目でコントロールされる可能性が高いなと思っていたんだが、 流石にここまで超高速状態となると前の馬も最序盤からゆったりコントロールなんてのは難しいと思うし、逃げられれば逃げたい馬は多いわけで先行馬もそれなりにペースを引き上げてという形になるとまず入りは33秒台には入ってくるだろうと。この馬の場合出来ればペースが上がってほしいのは確かなんだが、京阪杯を見てもわかるように10.8 - 10.9 - 11.2 - 11.3とサトノルパンが抜け出してからの強襲とは言え猛然と追い込んできた。この辺からもトップスピードに乗ってしまえば長く脚を使えるので仕掛けそのものが早い方が良いタイプ。かつオパールSで見せたように淀みない流れで先行して好位内から4角出口で外に上手く誘導で来たにせよぶっちぎっているというところからも、基礎スピードは高いレベルで要求された方が良い。超高速馬場適性、持ち時計からも最上位で底を見せていないわけなので、流れればまずこの馬が一番かなと感じているし、仮に少し緩んだとしても今の中京の馬場だと3~4角で極端に緩めるのは難しいと思うのでこの枠ならL1でバテ差しも可能だろうと。どちらに転んでも問題ないと思うし、枠も上手くサトノルパンより内を引けた。出来ればサクラゴスペルより前を取ってほしいが桜より基礎スピード色が強い馬だしゲートも下手ではないのでこの枠で福永、ポンと出て2~3列目のポケットを確保できれば好勝負とみていいだろうと。


〇ウリウリは機動力が高く、内からペースが上がっていく段階でも置かれずついていってそこから一瞬トップスピードの質の高さを見せて突きぬけるというのが良さ。半面でTS持続力はちょっと甘くなる傾向で、そこだけ切り取ればウキヨノカゼの方が上。ウキヨとは同じコース取りでスプリンターズで先着を許しているんだが、あの時は34.1-34.0と中山1200GIにしては異常と言って良い緩いペースだったし、基礎スピードが問われず4角から11.7 - 11.2 - 11.2 - 11.6と加速してL3のコーナー最速、脚を使わされる形でL1甘くなった。この馬はCBC賞でタフな馬場でも33.4-35.7の超ハイ、後ろから脚を溜めたといっても自身で平均ペースと脚を使わされながら一瞬の切れは直線序盤で引き出してきている。この辺からも基礎スピードの幅は非常に広い。ウキヨとの比較で見ると前半のペースが上がった方が良いのはこちらの方だろうと。正直レース前までは対抗を打つつもりはなかったんだが、超高速馬場になったことはこの馬にとってはプラスに働くとみての対抗。外目の枠になったのは残念だがここまで超高速馬場となると各馬先行の意識も上がってくると思うので縦長になると思うしそこで内目に入り込む余地はある。それと一瞬の切れを引き出したいタイプなので3~4角からなんなら直線入りぐらいまで仕掛けずタイトに我慢する戸崎というのは嵌る可能性は高いと思う。前走は重馬場の1400で積極的な競馬から伸びあぐねているし、基本的には上手く脚を保ちつつ瞬発的な切れ味を直線入りで引き出したい。この馬場の軽さならトップスピードの質も活きてくると思うので。


▲ウキヨノカゼ
今回はかなりギャンブルになるがこの馬を狙って見た。まず前走の敗因がハッキリしていて、重馬場でタフな状況下、ペースバランスも35.2-36.0とややハイペースで11.5 - 11.7 - 11.5 - 12.1 - 12.4と淀みなく進めてのL3最速戦。この中で外々脚を使って直線でキレを全く引き出せない競馬になった。この馬の最大の持ち味は何といってもTS持続力の非凡さにある。2走前でもハイレベル戦で3着に入っているが、ここでは上り最速、しかも通すところも外々を回してというところである。ペース的には34.1-34.0とコースを考えれば緩いのだが11.7 - 11.2 - 11.2 - 11.6と淀みはあったがL3最速で仕掛けが早くコーナーで脚を使わされる展開でもあった。実際前にいたウリウリを楽にL1で捕えているし、敗れた相手がTS持続力最上位の馬でコーナーで内を通しているのもある。そう考えると質も高いのだがTS持続力はこの面子でも最上位だろうと。あとは展開だけである。正直完全に流れて6秒半ばという競馬になった時にこの馬が34.5-32というような脚を使えるかどうかなんだが、強ちあり得なくもないかなと2走前で感じる。そこまで極端な高速馬場状態ではない中でL3最速外を回しながら維持してきての32.8。今の超高速中京で3~4角でも淀みなく進んでのスプリント戦になった時に長く緩い3~4角で最内を通せれば32秒前半ぐらいは視野に入ってくるはず。バランス的に超後傾でもこの馬の場合は6秒台を意識できちゃうという強烈な後傾スプリンター。こういうタイプは超高速中京1200で流れ切れば面白いと思うので、後は極端に後ろからにならないことだけかな。噛み合ったときの破壊力は侮れないし内有利馬場ではあると思うのでその点も含めて。


完全予想はこちら↓


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >