14期 予想歴33年
◎ジョルジュサンク
16着/12人気
○リオンディーズ5着/2人
▲ミライヘノツバサ12着/11人
△マウントロブソン6着/6人
出世する牡馬のディープインパクト産駒の共通する特徴は?…と言えば。
気の良さがあり道中じっくり構えて競馬ができ、終いにキレのある速い上がりを繰り出してくる。
…と言ったところ。
そんなディープインパクト産駒が苦手としているレースが3歳と古馬のクラッシックレースで3つ存在する。
天皇賞(春)、菊花賞、そして…皐月賞。
最近の超長距離G1では、3コーナー頂上付近からのかなり早いタイミングで、下り坂を利用した加速が一般的になり、露骨に体力が問われるようになった。
それ故に道中ギリギリまで体力を温存し、残り2ハロンのキレを生かしたいクチのディープインパクト産駒には向かない。
中距離の皐月賞はというと、ホームストレッチが短い故にどうしても4コーナーでのポジショニングが大事になってくる。
ここ10年だけでも、勝馬の半数が『4コーナー5番手以内』。どんなに悪くとも9番手(´09年アンライバルド)、隊列の前半分に位置していないと勝てないという事が解る。
(´11年にオルフェーヴルの11番手という位置取りが存在するが、これは東日本大震災の影響で府中開催となった年である。)
昔『ダービーポジション』という言葉があったが、出走頭数が18頭に減った現在の競馬では無意味となった。
しかし、皐月賞に関しては間違いなく『皐月賞ポジション』というものが間違いなく存在していたのだ。
そんな訳で、道中じっくり構えるような競馬をしているようでは間に合わない。自身の体力を犠牲にしてしっかりとしたポジショニングの出来る馬に注目したい。
弥生賞で勝ったマカヒキではなく、先行策で勝ちに行ったリオンディーズを上位に推したい。
注目しているのは、全く人気のないジョルジュサンク。
前走のすみれSは、実はにハイレベルな一戦だった。
この時期の3歳馬の2200㍍戦にしては、異様に速い前半4ハロン46.5のペース。
そこから、急ブレーキがかかり残り600㍍から再加速の展開。緩急差の激しい非常にタフなレースになっている。
残り800㍍地点からのレースラップが、12.4-11.5-11.8-12.1だった事から、残り800㍍地点から逃げ馬との差を詰めていった事を考えると、この馬の残り800~600㍍間のラップもおそらく11秒台だったはずで、かなり長い時間末脚を持続させている。
これほどの競馬が出来る馬を、ここまで穴にしてしまうのはおかしい。
かなりの体力の持ち主と評価してこの馬を本命視する。
精神面に関して見てみると、
500万下の黄菊賞で1.0秒差5着→重賞京都2歳Sで0.2秒差4着
とメンバー強化ステップで、道中の位置取りを落としながらも、メンバー中最速上がり(33.7)を繰り出し明らかなパフォーマンスアップ。
逆に、
重賞京都2歳Sで0.2秒差4着→平場500万下で0.6秒差5着
とメンバー弱化+距離延長のペース鈍化ステップで自身のポジションで競馬を出来たにも関わらずパフォーマンスダウン(笑)。
更に、
平場500万下で0.6秒差5着→OPすみれS完勝
と、メンバー強化+距離短縮のペース激化ステップでパフォーマンス大幅アップ。
…と、弱い馬相手に力勝負をして強いタイプではなく、むしろ強いメンバーを相手に厳しい流れの競馬をしてこの馬の真価が発揮出来る、精神力の非常に強いタイプの馬である事が理解出来る。
先週の桜花賞を制したジュエラーも同じヴィクトワールピサ産駒で、脚質は違えど似たような精神構造を持っている。
今回はOP→G1のメンバー強化に加え、2200→2000㍍の距離短縮のペース激化ステップ。
物理的にも、精神的にもこの馬に向かない訳はない。
もう一丁ここで『父子制覇』と期待したい。
実にディープインパクト産駒らしいディーマジェスティとマカヒキはダービーで期待だ。
ディープインパクト産駒を狙うなら、府中では勝てず、"勝ち鞍は全て小回り"とポイントのズレたディープインパクト産駒(笑)的なマウントロブソンが面白い。´11年の3着馬ダノンバラード的なイメージがある。
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