天皇賞(春)2016予想
己との戦いを制する者は…

夏影
14期 予想歴33年

◎シュヴァルグラン
  3着/3人気

○トゥインクル13着/9人
▲ファントムライト14着/15人
△キタサンブラック1着/2人


天皇賞(春)では、3分超もの長い時間レースを強要される。
長丁場ゆえに、当然ゆったりとしたペースに成りやすい。

スタートからのポジション争いが終わる1週目のホームストレッチでペースが落ち着くパターンが多く、そのタイミングから出走馬は『己との戦い』となる。
競走馬には距離適性ていうファクターがあるが、短距離馬の場合、大半は物理的なスタミナというよりは気持ちの問題で短距離馬に成り下がっているパターンが多い。

目一杯走れないと気持ちが燃えない馬や、厳しい状況を強要してやらないと頑張らないような馬に、長距離のダラダラしたペースでレースをさ走らせようとすると、集中力を切らして競馬を止めてしまうのだ。

典型的なパターンはオルフェーヴルやゴールドシップで、両馬はこのレースで大敗を期した経験を持つ。
昨年ゴールドシップが優勝しているが、これはあくまで横山典の超ファインプレーによるところが大きい。
2コーナー過ぎのバックストレッチでは、ペースが落ち着き集中力を切らせやすいデンジャラスポイントとなのだが、横山典はこのタイミングでGOサインを出して気を抜かせないようにしていたのだ。
その結果が、あの早仕掛けだったのだ。

人気のゴールドアクターは、基本的に気持ちが熱くなるタイプでも無ければ、厳しい状況で頑張るタイプでもない。それ故にこういった長丁場のレースには向くタイプである。
しかし、毎年良い馬場状態で行われるこのレース。
大外枠からの発走でコースロスが懸念される上に、人気馬ゆえにマークもキツくなり、モロに流れに巻き込まれやすい脚質でもある。

そこで、性格面というよりは、馬が抱いている『レースに対する興味度』について注目してみた。
今回◎○▲を付けてた馬は、いずれもG1初挑戦の馬である。
普段とは違ったチャンピオン戦にワクワク感を抱いて競馬に挑んでくる公算が高いのだ、
特にシュヴァルグランは、連続連対中が示すように、明らかな『ヤル気モード』である事が理解できる。
馬がレースに興味を持っている状態であれば、集中力を切らさず走り切ってくれる。
まずはこの馬からだ。


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