14期 予想歴19年
◎シンハライト
1着/1人気
○ペプチドサプル5着/8人
▲チェッキーノ2着/2人
△フロンテアクイーン6着/12人
過去11年、二桁人気で馬券に絡んだ馬はエフティマイア(桜花賞2着)のみ。基本的には能力重視で良いレース。
5月22日(日)東京11R オークス 東京2400m
1.フロムマイハート(ハーツクライ) 54.8S↓(55.7↓)
2.アウェイク(ディープインパクト) 54.5↓
3.シンハライト(ディープインパクト) 59.0↓↓
4.アットザシーサイド(キングカメハメハ) 56.9↓↓
5.ペプチドサプル(マンハッタンカフェ) 57.5S↓(57.9↓↓)
6.アドマイヤリード(ステイゴールド) 54.5↓↓
7.ゲッカコウ(ロージズインメイ) 54.3↓
8.デンコウアンジュ(メイショウサムソン) 55.9↓↓(59.0↓↓)
9.ウインファビラス(ステイゴールド) 53.4↓↓(59.9↓↓)
10.ダンツペンダント(オレハマッテルゼ) 53.2↓
11.エンジェルフェイス(キングカメハメハ) 55.5↓
12.フロンテアクイーン(メイショウサムソン) 57.0↓↓
13.チェッキーノ(キングカメハメハ) 57.8↓
14.ビッシュ(ディープインパクト) 53.4↓
15.レッドアヴァンセ(ディープインパクト) 60.4NS↓↓
16.ジェラシー(ハービンジャー) 54.7S↓
17.ロッテンマイヤー(クロフネ) 56.5S↓
18.ダイワドレッサー(ネオユニヴァース) 54.9↓↓
(括弧内指数は昨年の最高値)
◇スカイポットによる予想(天星指数及びリスク)の見方
→http://baryutensei.com/008tenseiindex.htm
1.上がり実績
過去11年の馬券圏内馬33頭中、上がり連対実績がなかったのは0頭。特筆すべきは、上がり連対経験が条件戦以上でなかった馬も2頭(アグネスワルツ、ヌーヴォレコルト)だけなこと。アグネスワルツは指数が意外に高く、当時の牝馬番付評価でも小結と高く評価していた。また、ヌーヴォレコルトは桜花賞で上がり3位を記録しており、桜花賞3位は例外として救うべきか。上がり実績は重要と考える。
阪神競馬場改修後は、阪神JFや桜花賞との関連性が強まり、そこで上がり最速かつ勝利した馬(ブエナビスタ、ジェントルドンナ)はいずれもオークスも優勝している。
2.血統系統
父はSS系が多く、過去11年の3着以内馬33頭中24頭に入っている。次はND(ノーザンダンサー)系だが3頭、GS(グレイソヴリン)系2頭、MP(ミスタープロスペクター)系1頭と圧倒的である。母父はND系が多く、30頭中19頭に入っていて、MP系4頭、SS系3頭等と比較してこちらもかなり優勢である。
3.指数
ほとんどの年では、指数上位を桜花賞組が形成するが、指数の低い中距離トライアル組から穴が出ることがあるためここを拾えるかがポイント。マイル臨戦では、2400mへの距離延長リスクで指数が3くらい落ちることもある。
2014年3着のバウンスシャッセは57.1だったが、中距離組は指数58以上くらいあることが目安。2013エバーブロッサム、デニムアンドルビー、2010サンテミリオン、アグネスワルツ、2007ベッラレイア、ラブカーナ、2006カワカミプリンセス、2005ディアデラノビアはこのラインをクリアしていた。
4.手応え
2013年のメイショウマンボ(本番好走)とレッドオーヴァル(本番惨敗)を比較すると、差し脚がある馬でも、直線入り口の手応えは悪いほうがむしろ好走している印象。大幅な距離延長となるので、動きにスピードが溢れている馬よりも、短距離ではズブいくらいの馬に適性が向く可能性が高い。2011年は馬場が重かったせいで、前2走の手応えが良くないエリンコート、ピュアブリーゼに更に適性が向いたように思える。
5.走法
上記までで推奨しにくい好走例では、2013メイショウマンボ、2012アイスフォーリスだが、こちらは脚が長い振り出し走法馬。中山や阪神では条件が向かなかったので、東京で指数が伸びたと考える。
6.コース適性
前5走における東京、京都、小倉、新潟の芝1600m以上のレースで、未勝利戦又は条件戦の4着以下かつ0.4秒差以上負け、OP以上の6着以下かつ0.6秒差以上負けがある馬の3着以内は過去11年で2006フサイチパンドラ、2011エリンコート、2014バウンスシャッセのみ。フサイチパンドラのエルフィンSの惨敗は当時の馬場バイアスが異常だったこと、エリンコートは本番の降雨で馬場が特殊だったこと、バウンスシャッセは走法からむしろ東京向きと指摘できており、仕方ないと割り切って良いと考える。
上記の観点から今年のレースを予想していきます。まず、芝の条件戦以上での上がり連対実績のないウインファビラス、エンジェルフェイス、ゲッカコウ、ロッテンマイヤー、ダンツペンダント、アウェイクを軽視します。
続いて、父の血統にSS系、母の血統にND系を持つ馬をプラス評価します。前者は、シンハライト、ウインファビラス、レッドアヴァンセ、ダイワドレッサー、アドマイヤリード、ビッシュ、ペプチドサプル、アウェイク。後者は、シンハライト(※)、デンコウアンジュ、レッドアヴァンセ(※)、ダンツペンダント。※は両方該当
持ち指数(距離調整後)が中距離56未満、マイル57.5未満の、アットザシーサイド、エンジェルフェイス、ゲッカコウ、ジェラシー、ダイワドレッサー、フロンテアクイーン、アドマイヤリード、ダンツペンダント、ビッシュ、フロムマイハートを軽視します。
コース適性では、ゲッカコウが軽視条件に該当します。BPR先行馬で中距離実績がない馬はいません。
走法では、ピッチ走法で回転力に頼っているアットザシーサイドはマイナスに、脚が長い振り出し走法馬に見えなくもないフロンテアクイーンをプラスに評価します。
ここで、NHKマイルCで紹介した展開分析資料もご確認ください。
→ http://baryutensei.com/report/1605bt-orkTENdata.pdf
オークスのラップは基本的にテン2F目が速くなって中盤緩むので、差し追込み馬が有利になりやすい傾向があることが見て取れます。
以上より、ゲッカコウ、ダンツペンダント、アットザシーサイド、ダイワドレッサー、アドマイヤリード、ビッシュ、フロムマイハート、アウェイク、ジェラシー、エンジェルフェイス、ウインファビラスを消すこととします。残った馬については個別にコメントしていきます。
◎シンハライト
桜花賞は体勢有利に見えましたが、首の上げ下げで2着。データの視点ではどんな僅差でも2着は2着と考える必要がありますが、全戦連対の安定感、今年の調整指数2位(1位馬は指数が安定していない)、オークスの好走脚質(差し)に適合していて、父ディープインパクト、鞍上もオークスと相性の良い池添騎手ということで、やはり最も好走可能性の高い馬という印象です。馬体重が少なすぎるというデータ(当日の馬体重が430キロ未満馬は過去11年で好走例が1例しかない(0.0.1.0.0.31))もありますが、430キロ台では好走例は多いし、それ以前は結構来ているので、無視することにしました。陣営が出来は桜花賞がMAXと言っていて上積みは見込めなさそうなため、勝利できるかは微妙かもしれませんが。
○ペプチドサプル
今年のオークスでは、キンショーユキヒメかこの馬が500万下ローテ消しのデータを破ってくれるのではないかと期待していたところ、キンショーユキヒメは残念ながら抽選漏れとなってしまいました。前走500万以下の条件を勝ち上がってきた馬は、過去11年で(0.0.0.0.0.16)というマイナスデータがありますが、その中でオープンクラスで実績のあった馬は、2006年のブルーメンブラット(近3走がフラワーC3着、忘れな草賞2着、矢車賞楽勝。後々には1400~1600mで実績を上げマイルCS優勝もした短距離馬。その年6戦は流石に使いづめだったか)くらいなもの。この馬は阪神JFを直線不利がありながら0.6秒差4着、アネモネSも実質1着というレベルですから、この人気なら妙味しか感じません。また、マンハッタンカフェ産駒は東京芝2400mの単勝回収率0%、複勝回収率24%(若駒戦期間過去5年条件戦以上での独自条件による計算)と結果を出せていないというマイナス面もありますが、持続SHPがある走りなので、距離延長は歓迎に見えますし、クラスが上がったほうが力を発揮しやすいとも思われ、馬の力を時に爆発させられる四位騎手も心強いです。
▲チェッキーノ
アネモネS時の指数は55台で低かったですが、前走のフローラSを57台で楽勝。前走が重賞かつ近2走でクラスを上げながら着差を広げて連勝する馬はあまりおらず、オークスでは過去11年出現していません。ダービーでは、ゴールドシップ、トーセンホマレボシ、オルフェーヴル、ヴィクトワールピサ、ペルーサ、アンライバルド、メイショウサムソン、アドマイヤメイン、ディープインパクトが該当しており、好走例が多いです(更に遡っても、キングカメハメハ、シンボリクリスエス、アグネスフライトらが該当しています)。成長期であると考えられ、侮れません。
△フロンテアクイーン
前走のフローラSでは、先行馬が厳しい条件であったところ、見せ場を作る好走を見せており、内容は2,3着馬以上と評価しています。走法的に距離延長及び東京はむしろ歓迎、蛯名騎手の発言から今回は脚を溜める戦法に切り替えてくると思われるのもプラスです。
△レッドアヴァンセ
メンバー指数1位ですが、エルフィンS時のもので以後2戦は53~56程度しか出せていません。それでも平坦に近く、馬場が軽くなる条件変更はプラスに働く可能性あり。近2走は牝馬クラシックの王道路線で上位人気に支持されていたことから桜花賞惨敗から巻き返せるパターンにも近いです。一方で、一時はNHKマイルCへの参戦という話があったと記憶していますが、そこで使えなかった体調管理面の不安と距離不安は拭えません。陣営から半マイルから勝負というような発言があったように、今回も後方から追込む形が見込まれますが、当日4角13番手以降の追込みで馬券に絡めたのは過去11年でブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ハープスター=桜花賞馬のみ(2.1.0.3.1.43)。指数比較で多少の妙味は感じられますが、アテにはできないですね。
△デンコウアンジュ
昨年のアルテミスSで中弛み超高速上がりラップを勝利しており、その後も注目していましたが、気性面での問題からか、嵌っただけだったのか、鋭い末脚は鳴りを潜めたままとなっています。桜花賞では完全に末脚を余した負けで、メイショウサムソン産駒は東日本でのパフォーマンスが良く、東京2400mも得意なので、そろそろ穴をあけるのではと思いつつ、思ったより人気が高そうで妙味的には微妙ですね。後方からの追込みを選択するとレッドアヴァンセのところで書いたように格的に足りません。
△ロッテンマイヤー
昨年、忘れな草賞馬がオークスを優勝したことで、この馬も上位人気に推されそうですが、忘れられかけた頃やってくるのが忘れな草賞馬。条件戦以上での上がり連対実績がない(といっても前走は0.1差の上がり3位)こと、オークスで好走例が少ない先行馬ということも踏まえて評価を下げましたが、先行馬でも東京の重賞3着があるので可能性は残しますし、馬の力比較でペプチドサプルとフロンテアクイーンを買うならおさえなければならないといった判断です。
<まとめ>
◎シンハライト
○ペプチドサプル
▲チェッキーノ
△フロンテアクイーン
△レッドアヴァンセ
△デンコウアンジュ
△ロッテンマイヤー
tipmonaとは?