08期 予想歴18年
◎シンハライト
1着/1人気
○チェッキーノ2着/2人
▲ビッシュ3着/5人
△ロッテンマイヤー13着/7人
★傾向分析★
2011年 タイム 2'25"7 (良) 1FAve=12.14 3FAve=36.42
テン35.9-中盤74.5(前半37.0-後半37.5)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着エリンコート・・・デュランダル×Bluebird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔1-l〕 7-6
2着ピュアブリーゼ・・・Monsun×Peintre Celebre=スターリング×ヌレイエフ 〔4-n〕 1-1
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 14-12
2112年 タイム 2’23”6 (良) 1FAve=11.97 3FAve=35.90
テン35.1-中盤72.8(前半35.9-後半36.9)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 14-15
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 8-9
3着アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔13-c〕 6-7
2013年 タイム 2’25”2 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン35.7-中盤73.8(前半35.7-後半38.1)-上がり35.7 『中弛み』
1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 7-7
2着エバーブロッサム・・・ディープインパクト×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕 9-9
3着デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕 14-11
2014年 タイム 2’25”8 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.45
テン35.2-中盤75.5(前半38.2-後半37.3)-上がり35.1 『中弛み』
1着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕 9-8
2着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 16-16
3着バウンスシャッセ・・・ゼンノロブロイ×Halling=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔2-e〕 7-8
2015年 タイム 2’25”0 (良) 1FAve=12.08 3FAve=36.25
テン35.6-中盤74.6(前半38.3-後半36.3)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着ミッキークイーン・・・ディープインパクト×Gold Away=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔2-s〕 9-9
2着ルージュバック・・・マンハッタンカフェ×Awesome Again=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-d〕 5-4
3着クルミナル・・・ディープインパクト×Candy Stripes=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔8-j〕 6-6
流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。桜花賞までマイルを中心に使われてきた馬が多く、大幅な距離延長となることへの対応力に、皆不安を抱えているためか、中盤は締まることはなく、脚を溜めての末脚勝負になることが多い。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走することも多い。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンス系が得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系が非常に強い傾向。06・07・09年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。スピード型のサンデーサイレンスの好走もあるが、どちらかというとスタミナ型サンデーサイレンス系の好走を主として考えたい。
サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。ただし馬場が悪化した時には、要注意。
またキングマンボ系やヴァイスリージェント系など、東京芝コースGⅠ好走血統にも注目が必要と考えます。
牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔9〕〔12〕〔16〕の牝系が複数好走馬を輩出。これらの牝系は、スタミナ豊富なタイプが多く、その特性で好走しやすいと考える。
No.〔4〕の牝系は、スタミナ豊富で、3歳春シーズンの成長力が豊富。
No.〔8〕の牝系は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意が必要。
No.〔9〕の牝系は、やや詰め甘な点はあるものの、東京芝コースでの好走も多く、オークスヤダービーでの好走も多い。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいて、成長力のアドバンテージと、タフな馬が多いことからスタミナのいる流れに強い。
No.〔16〕の牝系は、距離が延びて本領発揮のタイプが多いステイヤー適性を有し、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。
ステップの傾向は、以前は桜花賞ちょい負け組の逆襲が多かったが、阪神競馬場の改修以降桜花賞とのつながりが強くなり、桜花賞好走馬がそのまま好走することが多くなりました。近年の桜花賞はスピードの持続能力+スタミナ適性が問われることが多くなり、また桜花賞好走できる完成度の高さがそのまま活きる傾向となっているように思います。また桜花賞で最速上がりで好走した馬は好走が多く、注意が必要。
フローラS組は、好走しても2・3着が多く、00年以降で勝ち馬は01年レディパステル、10年サンテミリオンの2頭のみ。連下候補として向くと考えます(=近年の好走は、10年1着サンテミリオン・3着アグネスワルツ、11年2着ピュアブリーゼ、12年3着アイスフォーリス、13年2着エバーブロッサム・3着デニムアンドルビーなど)。
あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。
★予想★
オークスの傾向は、
①流れは『中弛み』が基本。桜花賞から大幅な距離延長となるため、中盤が締まることは少ない。
②『前傾』の流れが複合し、時計が速くなるとマイラーが好走しやすい。
③サンデーサイレンス系優勢。その中でも、特にスタミナ型サンデーサイレンス系。速い上りを繰り出せるキレを最大限に活かすタイプ向く。ディープインパクト産駒の好走多し。
④東京芝GⅠ好走血統にも注目。キングマンボ系にも注目。
⑤No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
⑥桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。
⑦前々走重賞好走馬なら好走可能で侮るべからず。
⑧フローラS好走馬は2・3着になりやすく、連下候補に適している。
⑨これまでの重賞好走歴は重視すべし。
◎シンハライト・・・ディープインパクト×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔6-e〕
前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは初で、芝2400m戦も初。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、芝1600mを中心に好走が多く、1400~1800mで重賞も好走しているが、中距離以上でも侮れない。淀みなく流れ、底力の問われる展開でこそ真価を発揮し、成長力も豊富で、条件戦よりも重賞で勝負してこその血統。もたもたしていた馬に安定感が出てきたら本格化の兆しで、いきなり重賞挑戦でも勝負になる。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
○チェッキーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走フローラS1着(=東京芝2000m)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝2400m戦は初。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。
▲ビッシュ・・・ディープインパクト×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔19〕
前走フローラS5着(=東京芝2000m:0.5秒差)。東京芝コースは(1-0-0-1)、芝2400m戦は初。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Acatenangoはハンプトン系で、重厚でありながら優れたスピードも持つドイツ血統。ノーザンダンサーやミプタープロスペクターやサンデーサイレンスなど、主流の血統を内包せず完全な異系血統。そのため本血統との配合で、肉体的にも精神的にも健全さが増す。持久力や底力もより備わる。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
△ロッテンマイヤー・・・クロフネ×アグネスタキオン=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔16-c〕
前走忘れな草賞1着(=阪神芝2000m)。東京芝コースは(0-0-1-0)、芝2400m戦は初。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
tipmonaとは?