14期 予想歴33年
◎レインボーライン
8着/12人気
○スマートオーディン6着/5人
▲サトノダイヤモンド2着/2人
△ディーマジェスティ3着/1人
×マカヒキ
2002年のNHKマイルCは1番人気のタニノギムレットギムレットは3着に敗れ、素軽い末脚で抜け出しを見せたテレグノシスが優勝した。
タニノギムレットギムレットに騎乗していた武豊は勝浦鞍上のテレグノシスに進路をカットされたと主張していたが、私の見解はこうだ…
前がポッカリと開き、タニノギムレットとテレグノシスの進路の争奪戦が始まった。
中距離色の強いタニノギムレットは、1400㍍色の強いテレグノシスの反応の素早さに負け進路を先に奪われた。
実際、ゴール前でスコーンと抜け出して来たテレグノシスと、最後じんわりと差を詰めて来たタニノギムレットの脚色は、『素軽さ』という点で明らかに差があった。
そんなタニノギムレットは、短距離色の強いNHKマイルCにある程度融通性を示した中距離馬という評価で良いだろう。
タニノギムレットはその後にダービーで豪快な末脚を披露し、見事栄冠を勝ち取っている。
対し、所詮テレグノシスは1400㍍ベストの馬。2400㍍はやはりスピードとキレだけでは太刀打ち出来なかったのだろう。
ダービーは体力不足を露呈し、11着と沈んだ。
そんな2002年の競馬をインスピレーションに、1頭の穴馬に注目している。
◎④レインボーライン
アーリントンCでは、4コーナー手前から追い通しの競馬。ゴール前馬体を併せていた馬達の脚が止まったところで、もうひと伸び見せて差し切っている。
つまりが、スピードやキレでは劣り抜け出す事が出来ずにいるも、残り1ハロンで『中距離馬VS短距離馬の体力比べ』的な競馬になり勝つ事が出来た…といった内容だ。
他の出走馬とは明らかに距離適性に違いが感じられた。
NHKマイルCはメジャーエンブレムのスピードに押し切られたものの、タニノギムレット同様、ゴール前でじんわりとした伸びを見せての3着。
決してベストではないスピード競馬に融通性を示した形となった。
そして忘れてはならない事は…
『大外18番枠からの発走でありながら、勝ったメジャーエンブレムとは僅か0.1秒差だった』
…という事。
適性的な不利と枠順的な不利を考慮すれば、この馬がいかに凄い力量の持ち主であるかが理解出来るはずだ。
マイル中心に使われてはいるが、これまでの競馬の内容からどうしても『中距離色の強い馬』だ。
この馬の勝ち星は、札幌の洋芝1800㍍での1勝と、阪神外回り1600㍍での2勝。
阪神の外回りマイルコースは、後傾ラップに適性を持った馬に有利に働きやすいコースで、距離はマイルでありながら中長距離資質が問われる。
今年のチューリップ賞を勝ち桜花賞も2着と、阪神のマイルに適切を見せるシンハライトがオークスで優勝しているように、阪神マイルは非常に府中2400㍍にリンクしやすいコースでもあるのだ。
勝利を収めたレースは全て『中長距離資質の問われるレースだったのだ。
マイル中心に使われていた事から、『距離が長過ぎる』というイメージで嫌われているようだが、私はむしろ、この馬本来の資質が発揮できる絶好の舞台と見て本命視する。
これまで見せてきた『スピード競馬に対する融通性』が、『中距離で見せる反応の良さ、キレの良さ』となり、絶対的なアドバンテージとなるはず。
この物理的アドバンテージは、特にディーマジェスティやマカヒキに対し圧倒的な優位性を示すはずだ。
マカヒキは、主要路線まっしぐらな上に競馬内容もワンパターン。そろそろ『マンネリ化による気力の低下』に注意したい。
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