10期 予想歴19年
◎クラレント
8着/10人気
○モーリス2着/1人
▲ディサイファ6着/7人
安田記念の予想の前に、まず天気だが梅雨入りに入った模様でちょっと心配はある。明日の深夜にちらっと雨が降りそうな感じはあるのでパンパンの良かはわからない。ただ降ってもパラっと程度のようなので、大きな影響はないと見てかなりの高速馬場想定で入る。このメンバー構成であれば例年通り厳しい流れになったとすれば31秒台半ばぐらいには入ってくるぐらいの馬場と見ておく。
その上で展開予想だが、今回これを当て切るのが一番難しいかなと思う。クラレントが小牧だし府中になるので主体的にレースを作っていくかどうかは微妙なところ。ただひとまずこれが逃げ馬候補筆頭で内からある程度は出していく形になる。それを外からコンテントメントがつついていく形になり、これがペースを引き上げてくるようなら抵抗してクラレントの逃げになるだろうと。レッドアリオンが外から行き切るような展開に持ち込ませるのか、橋口勢の意図がどうかだが恐らくマイラーズCの内容からもクラレント優先で入ってくるだろうから、恐らくクラレントの逃げになると見ている。ただ、これを破ってきそうなのがロゴタイプの田辺で、案外このロゴタイプが小牧クラレントがペースを上げきらないことを見越して速い段階でハナを奪って奇襲してくる可能性は決して小さくないかなと。イスラは2列目外を狙っていきそうな感じで、モーリスはそれら先行争いを見ながら好位でできるだけ内にというスタンスになると思うし、リアルスティールは恐らくモーリスを見ながらとなる。サトノアラジンも同様にモーリスを目標にしながらという競馬になるかなと。ペースはロゴタイプが作ったとしてもそこまで上がり切ることはないと見て、46.5-45.5ぐらいのややスローは可能性としては残しつつ、一応昨年ぐらいの46秒ぐらいの入りのイメージで入りたい。ただ、このメンバー構成で今の馬場だと46秒で入れば後半は45秒台に入ってくるとは思う。いずれにせよ平均~稍スローぐらいをイメージしておきたい。仕掛けどころはモーリスの動きに各馬が合わせそうな気がするので少し遅れる可能性も考えつつというところかな。例年よりL2最速になる可能性は高いような感じ。
◎クラレントはこのブログを愛読されている方なら、多分枠が出た段階でほぼ本命だろうと思われたと思うが、本命です。昨年の安田記念3着をどう評価するかなんだが、ひとまず恵まれての3着ではなくモーリスに正攻法で勝負に挑んでの3着であるということ。特に流れ的にも45.9-46.1と平均ペースの中で11.6 - 11.4 - 11.2 - 11.3 - 12.2とL5-4と3~4角の地点でも速いラップを踏んでいるという競馬の中で好位の外外、モーリスよりも一つ外でモーリスを目標にしながら直線に入ってきている。本来持ち味であるギアチェンジを活かせるような展開ではない中で外から厳しい流れの減速戦を食らいつきながら最後までしぶとく抵抗しての3着。これはまず嵌ってなどいない、強くないと出来ない3着。特にモーリスの場合基礎スピード面が読めないので比較は難しいにしても、そう悪くない展開だったはずのフィエロを完封できているという点で考えても基礎スピードが非常に高い。これは過去京王杯スプリングCでコパノリチャードが暴走ペースを作る中それにある程度ついていきながらしぶとく踏ん張って33.7-35.0の中で2着。重馬場の東京新聞杯でも46.1-47.1のハイペースからの再加速ですっと動けているようにとにかく基礎スピードの幅が広い。ただこの馬の場合府中だと後半特化の形でもある程度やれてしまう。特にゆるい流れからギアチェンジを活かしてトップスピードに上手く乗せられるのが強みで、息を入れても強いというのは魅力。また器用な馬なので仮に逃げられずに2列目ポケットに入ったとしてもしっかりと反応できる。その点も含めてとにかく総合力が高い。できればペースを引き上げて欲しいし、最低でも平均ペースに持ち込んでほしいなとは思うが、適度なスローでもそう心配していない。前走のマイラーズCでも46.2-46.4とペースがある程度流れた中で12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.3 - 11.7とL2最速と仕掛けが遅い中で一足を使ってきた。京都は苦手な舞台だし、それ以前に府中では二段階ぐらいパフォーマンスを上げて別馬の用になるのがクラレント。陣営としてもGI制覇を考えればこの安田記念、秋の天皇賞しか無いと思うので香港遠征からすぐ、検疫から府中での調整となったモーリス相手に普通に正攻法で平均ペースに持ち込めれば一番勝ちに近い馬だと思っているが。毎回思うがこの馬の評価が不当に低すぎる気がする。少なくとも去年のフィエロを完封した内容、前走で復調してきているならもうちょっと穴人気すると思っていたんだが、まさか10番人気とは思わなかった。ここは全力で。
◯モーリスは不安は検疫の関係かな。まあチャンピオンズマイルに出た段階で安田も意識したし上げだったとは思うけど。ひとまず昨年の安田記念をどう強化するかなんだが、多少進路作りに後手を分だとはいえコーナーでロス無く立ちまわったヴァンセンヌをなんとか退けている、フィエロは相手にしていない。クラレントの評価とヴァンセンヌ(特にこの馬は秋が散々だったから…まあいろいろあったが)の評価が難しいんだが少なくともクラレントは府中マイルならGI級だと思っているし、強い競馬をされたとはいえ平均ペースの流れに乗ってしっかりとねじ伏せたという相手の土俵で勝ち切ったのは評価したい。ただどう見ても後半型ではあると思うし、46-46で走るよりこの馬の場合は前半無理せず47ぐらいで入って後半を44秒台で走破できちゃうレベルだと思う。ダービー卿なんかはまず確実に44秒半ばを踏んでいるわけなので、下手に46秒のペースでついていって後半の良さを削ぐぐらいなら前半無理せずしっかりと出しきる競馬が望ましいかな。そのほうがパフォーマンス的にも高いレベルに有る。今年のメンバー構成で馬場だとこの馬ならダービー卿の感じからも47-44.6~7ぐらいは出してきちゃうと思うし、後はしっかりと仕掛けどころを間違えないことだけ。前がコントロールするようならしっかりと前を向いて直線に入ってほしい。坂加速はこれまでからも上手いと思う(ダービー卿も結局L1が10.9でこの馬的には直線の上りを加速で〆る形)ので、直線の長い、L2に坂がある府中なら香港マイルみたいにエイブルフレンドに反応負け、というような危うさは多少マシだと思う。それでもクラレントやイスラといったタイプは動き出しが早いので彼らに出し抜かれないように注意してほしい。後ろから差されるイメージは無いかな。その点も含めて大きな不安は検疫直後で調整が難しかったところ、状態だけ。マイルCSを見てもL3の11.1の地点で外を回してL1まで優位なわけだしマイルCS組に差されることはないと思う。あるとすれば前の出し抜きぐらい。クラレントやイスラみたいな馬が府中では天敵になると思うが、枠の並び的にはクラレントの逆転は十分あり得ると思う。
▲ディサイファ
まあこの馬に関してはクラレントとは逆の適性なのでそれがどう転ぶかだが、個人的にはマイルへの短縮、後半要素のレベルの高さと枠を考えると単純に出しきった時に万全でないモーリスを破るだけのチャンスが有るのはこの馬かなと感じた。もともと後半のTS持続力は非常に高いレベルにある馬で、5走前も東京芝1800m戦で良馬場、47.9-45.7と2秒のスローだが12.0 - 11.7 - 11.0 - 11.3 - 11.7とL3最速戦の中で3列目の内からうまく足を残しつつという競馬にはなっているが序盤で同じ位置にいたイスラに対してL2の地点では手応え悪く1馬身半ほど前に出られるのだが、L1の原則地点でこれを一気に伸びて捕えての2着確保。勝ち馬も強敵だったし、その中でしっかりとTS持続力の高さは見せている。またもう一戦サトノアラジンとの比較なら7走前の東京芝1800m戦、47.5-46.2とスローから11.7 - 11.6 - 11.2 - 11.2 - 12.2と3~4角でも速いラップをある程度踏んでのL3最速の中で外枠もあり後方外外を回す羽目になりながらもL1までしぶとく食らいついてサトノとはクビ差まで詰まっている。1,2,4着が4角まで内を通していたようにラップ推移からも外からでは苦しかったはずだが一頭だけ食い込んできたように後半要素はサトノアラジンより上だと見ている。基礎スピード面も2000重賞だが昨年58.9-60.1とハイペースの中で先行して押し切る競馬ができている。マイルへの不安がないといえば嘘になるが、それでも厳しい流れでやれている、後半要素…とりわけTS持続力の高さは間違いなくGI級。モーリスに対して素材で戦いうるのはこの馬だけかなと見て、単穴で狙う。
完全予想は↓
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