宝塚記念2016予想
これぞ典型的な『集中力系』、叩き3戦目の今回が狙い頃?

夏影
14期 予想歴33年

◎トーホウジャッカル
  15着/6人気

○ドゥラメンテ2着/1人
▲キタサンブラック3着/2人
×ステファノス


今回本命視しているのは、一昨年の菊花賞以来勝ち星が遠ざかっているトーホウジャッカル。
そんなトーホウジャッカルのここ最近の不振にはれっきとした理由がある。
その理由を知るには、まずトーホウジャッカルが菊花賞制覇するまでの足跡を辿るのが一番である。

14.05/31 未勝利  芝1800㍍ 10着 500㎏
14.06/22 未勝利  ダ1800㍍ 9着 498㎏
14.07/12 未勝利  芝1600㍍ 1着 488㎏
14.08/03 500万  芝1800㍍ 1着 490㎏
14.09/06 玄海特別 芝2000㍍ 2着 486㎏
14.09/28 神戸新聞 芝2400㍍ 3着 484㎏
14.10/24 菊花賞  芝3000㍍ 1着 484㎏

特徴として、叩き3戦目に馬体が10㎏落ちたタイミングで初勝利を上げた事だ。
要は、使われていくうちに『ヤル気スイッチ』が入り、走れる馬体に仕上がったという事。
リフレッシュ後のボーっとした精神状態では、競馬が出来ないタイプなのだ。
ヤル気スイッチが入ると、馬自らの意志で馬体を作り競馬に挑むようになる。
ご覧の通り、初勝利以後馬体を484~490㎏をキープし常に好走を続けていた。

この馬が不振に陥ったのは、菊花賞後休養を入れてからである。
昨シーズンは2戦のみで使い込めず、ヤル気スイッチが入る前に再び休養に入る結果になってしまった。

今年の春休み明けの阪神大賞典はヤル気スイッチOFF状態により2.0秒差の7着惨敗も、前走の天皇賞(春)では馬体を12㎏絞り、0.3秒差の5着とパフォーマンスを上げてきた。
久しぶりに3戦続けて使える訳で、走る気満々状態をキープした状態で今回の競馬に挑める格好となるはずだ。

そもそもまだたった11戦しかしていない馬で、生命エネルギーが底をつくタイミングでもなければ、休養期間が長く競馬に飽きが来るタイミングでもない。
ここは叩き3戦目の上積みと、菊花賞馬の体力を信じて本命視してみたい。

相手はもちろんドゥラメンテ。
スピードとキレの色の強い馬だが、積極的に勝ちにいく競馬を見せた中山記念の内容から、体力色の強い競馬でも問題なくこなすものと見る。
マーメイドSの結果から、おそらく阪神コースはスタミナ色の強い馬場構造とみており、この馬よりも菊花賞馬を上位に取り上げてみる事にする。

立派な体力を有しながら今までクラッシック路線を歩んで来なかったヤマカツエースも非常に面白い存在。
秋の盾での活躍にも期待したい馬で注目したかったが、運悪く大外枠。
本レースでは、評価を見送りたい。

体力と言えばキタサンブラックだが、決め手の問われるレースになると、どうしても分が悪い。
好走は期待出来るが、取りこぼしがあると見る。


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