安達太良S2016予想
収得賞金の意味

邦彦
14期 予想歴25年

◎ディアドムス
  3着/4人気

○パワーポケット5着/2人
▲ルファルシオン8着/3人
△リッカルド1着/1人


賞金には収得賞金というものがあって、出馬表に載る賞金は普通これを指す。また、収得賞金というのは次のように加算される。

新馬、未勝利戦を勝った場合400万
500万条件戦を勝った場合は500万
1000万条件戦を勝った場合は600万
1600万条件戦を勝った場合は900万

つまり、単純に条件戦だけを勝ちあがると収得賞金は2400万円となる。そして、その馬が4歳馬で降級した場合、収得賞金は半額に減額され1200万となり、再度1600万条件戦に出走出来ることとなる。今回の馬の中ではパワーポケットがこれに該当する。
これは5歳以上のツワモノ相手にOP戦しか出れないのは余りにも荷が重く勝てないだろうという救済措置として取られる。もちろん、4歳の春までにOP戦を勝ち負けしているような馬にはこの措置は取られない。

同じようにして、収得賞金が1350万だったり、1300万だったり、1550万という馬が1600万条件には出走してくる。
今まで、この収得賞金に関して無頓着だったが、その金額からその馬の勝ち上がり方が分かってくる。
1200万の馬は上記のパワーポケットのようになるが、それ以外の金額は以下のようになる。

・収得賞金1350万の馬
1000万まで勝ち上がり、4歳の春以降に降級し再度1000万を勝った馬=1500万円÷2+600万=1350万

・収得賞金1550万の馬
500万条件まで勝ち上がり、そこで降級し再度500万、1000万と勝っている馬=900万÷2+500万+600万=1550万

・収得賞金1300万の馬
未勝利を勝ちあがってから降級し、500万、1000万を勝ち上がった馬。

再度整理すると、
・収得賞金1200万=1600万条件まで勝って降級した馬。
・1350万=1000万まで勝って降級し、再度1000万勝った馬。
・1550万=500万まで勝って降級し、再度500万、1000万を勝った馬。
・1300万=未勝利を勝って降級し、再度500万、1000万を勝った馬。

ということで、勝ち上がり方にランクをつければ
1200万>1350万>1550万>1300万ということになろうか。

その金額で高齢馬になっている馬は、もう勝ちきれずに入着を拾っている馬ということになる。

で、収得賞金の観点から予想してみる。
◎ディアドムス
4歳馬にして収得賞金1575万円。条件戦に出られる上限金額と言えるだろう。これほどに高い賞金額になっているのは、2歳時に北海2歳優駿賞金2000万と全日本優駿3500万を勝っているからで、計算は地方の1200万以上の獲得賞金は半額として計算して次のようになる。
未勝利勝ち{400万+(2000万÷2)+(3500万÷2)÷2}=1575万
このような経歴の馬が条件戦に出てきているのはまれで、この馬は3歳時にもUAEダービー、JDダービーにも出走している。ここは一つ頭が抜けている。

〇パワーポケット
1600万まで勝って降級した4歳馬。

▲ルファシオン
1000万まで勝って降級し、再度1000万勝っている馬で前走、東京ダート出走馬。

△リッカルド
▲と同じく1350万馬で休み明けだが、1600万条件を連続2着している馬。


tipmonaとは?

安達太良S2016回顧

邦彦
14期 予想歴25年

次走狙い:パワーポケット


地方の2歳重賞を勝って降級してきて収得賞金が1575万となったディアドムスが3着で、1000万まで勝ち、降級して再度1000万を勝って1350万だったリッカルドが勝った。今回1575万馬に◎を打ち3着には来たが、2歳以降精彩を欠いていたということなのだろう。
マレーシアCでも触れるが、1600万条件戦では多分、1200万馬と1350万馬がせめぎ合うものと思われ、今回1350万馬に軍配が上がったのは

1350万馬が3頭いて、その中のリッカルドが1番人気。
1200万馬は1頭のみだったことが原因と思われる。

で、1300万馬が2着して穴をあけた。多分勝ち切ることはせず、入着を繰り返すのがこの収得賞金馬の特徴になるだろうし、次人気になったとしても連は外すのだろう。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >