10期 予想歴19年
◎マジェスティハーツ
15着/10人気
○ピークトラム11着/4人
▲サトノギャラント13着/16人
ちょっと展望前とはスタンスを換える形になると思う。まず展開予想だが、外からマイネルアウラートが切り込んでくる形で番手を狙うので、逃げ馬が内からいればいいんだがレッドアリオンは出負け癖が激しいし当てにならない。となると案外これと言って逃げ馬候補が不在ではある。レッドも外枠なら昨年同様出負けからのリカバーというのもできたと思うんだが、半端な枠になってしまったし、ロサやマイネル、カレン、ヤングマンと先行勢が揃ったのでこれらが先に内に切り込んで雁行状態となるとなかなかハナを取り切るまでは難しいかなと思う。それと今の新潟はかなり時計が出ているし、新潟メインの1400でも内回りだが平均ペースでコントロール、L2で再加速というような形で楽々1:20.0が出てきている。普通にこのメンバー構成で引っ張る馬がいるのであれば46-46で平均ぐらいは楽に出てくると思うし、それでも再加速トップスピード戦になるだろうと。となると基本的に上がり切る可能性は低いと思う。今回の場合は更にペースを引き上げてというタイプの逃げ番手馬が少ないので恐らく47秒台ぐらいだろう。47-45.5ぐらいはあるとみておきたいし基本スローをベースにしたい。馬場が良いのでTS持続型は前を向いて先に仕掛けていける馬を狙いたいし、内で我慢せざるを得ない馬はギアチェンジの性能をある程度持っている馬を狙いたい。いずれにせよ後半要素を高いレベルで持っている馬を狙いたい。
◎マジェスティハーツは前走の負け方がなければ迷わず本命を打ちたくなるぐらい良い条件だと思うんだが、噛み合わなかったとはいえ前走は惨敗、挫石だとしてもやはり立て直して完調かどうかというところ。まあそれでも昨年の関屋記念が凄かったわけで、このレースが47.9-44.7とドスローの中で11.5 - 11.4 - 11.2 - 10.7 - 11.4と段階的に加速しながらもL1もレッドアリオンが11.4で大きく落とさないという中で食い込んできた。この馬自身の上がりとラップから推測しても、この馬は後半4Fだけで43秒台に入ってきているはず。それだけの破壊力を持っている馬でスローなら後半要素はメンバー中最強だと思う。バランスで行っても49-43.7~8とかで1:32.7~8に入ってこれちゃうわけでスローならまず好勝負できるだけの素材。トップスピードまで持って行くギアチェンジのちょっと難があるので、その点でも近年の新潟の様にスローなら3~4角から好位勢が動いてくれて段階的に加速していく形になるのはこの馬にとっては好材料。トップスピードの質も乗ってしまえば高いレベル、TS持続力は最上位でこのメンバー構成でスロー濃厚、外枠から前を向いて脚を引き出し切れるという条件ならやはり信頼しやすい。鞍上も割と我慢する北村友一にスイッチするし刺さり癖がある癖馬なのでちょっと不安はあるが、後半の能力は間違いない。
〇ピークトラムは46-46まで行くとどうかなと思うところもあったけど、多分この枠の並び、メンバー構成だとそこまで上がることはないと思う。47秒ペースまでなら後半要素を総合的に問われてくると思うし、TS持続も前々のタイプとしては高い方なので馬は信頼しやすい方かな。この馬の良いところは国立特別なんかでもそうだが東京1400で中団内内から窮屈になりながらもしっかりと捌いて置かれず食らいつけているところ、器用さも一定レベル持っている。そのうえでここ2走である。谷川岳Sでは47.6-45.9とスローからの11.8 - 11.6 - 11.3 - 11.0 - 12.0と段階的な加速という近年流行りの新潟外回りのパターンの中で好位の外から我慢しながら4角出口でじわっと仕掛けながら直線を向く、序盤でしっかりと伸び始めてL2の最速地点で鞭が入って2列目に並びかける。そのままL1まで脚を維持する形で突き抜けて高いTS持続力を見せた。前走の中京記念も47.2-46.4とややスロー程度だがタフな馬場、外差し馬場の中で上手く外の進路を取れる立場にいたといっても11.7 - 11.8 - 11.2 - 11.5 - 11.9とL3最速のTS持続でしぶとく抜け出し外差しの食い込みの中で健闘の2着。武庫川Sでも極端なドスローからの3F勝負でしっかりと戦えているという点で判断しても前半ゆったり運べればしっかりと後半の鋭さを引き出せるタイプとみていいだろうと。超高速馬場もここで対応してきた。TS持続が高いのは新潟マイルではありがたいし、段階的加速になったとしても谷川岳で対応できている。先行争いがカギになると思うし必要以上に後ろに行かなければいいなとは思っているが、マジェスティハーツとの比較で見ると悩んだけど後半の絶対的な破壊力で見劣るし、内で想定より一列後ろとなるとちょっと危ういところもあるので。
▲サトノギャラント
まあ後半勝負となればこの馬ってところでわかっちゃうと思うけど。新潟外回りでスローならやはり究極的に後半要素を高めてこれる馬を狙いたいわけで、この馬の場合はまず上りで31秒台に入ってくるだけのトップスピードの質の高さ。質に関してはここではマジェスティやレッドアリオンも含めて相手に1枚上だと思う。TS持続も前半無理をしなければ高いレベルでまとめてこれる。昨年の谷川岳Sが良い例だが12.1 - 11.8 - 11.4 - 10.5 - 11.4と段階的とはいえ加速していく流れで後方馬群の中からL2の早い段階でもう好位列まで押し上げていてL1でスパッと切れる。こういう競馬ができるというのがこの馬の強み。トップスピード勝負に特化すればギアチェンジ性能も高いレベルで持っているし、究極的な切れ味を使ってくるタイプ。昨年は段階的な加速になって内で押し上げられないまま、前もしぶとかったし直線もどん詰まりだった。内枠でも捌ききれれば違う馬。積極的に狙いたい。
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