札幌記念2016予想
札幌記念 格を重視して評価。

軍神マルス
08期 予想歴18年

◎モーリス
  2着/1人気

○ヌーヴォレコルト4着/2人
▲ヤマカツエース5着/3人
△ネオリアリズム1着/5人


★傾向分析★
2011年 タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン35.9-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 3-2
2着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕 3-4
3着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6

2012年 タイム 1’58”7 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.61
テン35.0-中盤48.5(3F換算36.38)-上がり35.2 『中弛み』
1着フミノイマージン・・・マンハッタンカフェ×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7〕 12-7
2着ダークシャドウ・・・ダンスインザダーク×Private Account=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔A4〕 2-1
3着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 4-4

2013年 →函館芝2000mで代替のため、参考外

2014年 タイム 1’59”1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.9-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり36.3 『前傾』
1着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 9-4
2着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 12-4
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 9-9

2015年 タイム 1’59”0 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.1-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.2 『前傾』
1着ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
2着ヒットザターゲット・・・キングカメハメハ×タマモクロス=キングマンボ×グレイソヴリン 〔8-h〕 12-12
3着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 9-8

 流れは『加速』や『前傾』や『中弛み』と近年は様々で、『中弛み』や『加速』といった前有利な流れでは、好走馬のほとんどは4コーナー5番手以内に位置して好走することが多く、ここも「ローカルコースの鉄則」が活きやすい。ただ『前傾』の場合は、小回りでも差し馬の好走もあり、流れを想定して軸馬を考える必要があると考える。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ血統の配合が好走馬多し。サンデーサイレンス系なら、スタミナ型サンデーサイレンス系(=ディープインパクト、マンハッタンカフェ、ダンズインザダーク、スペシャルウィークなどが好走している)が合う。
 欧州スタミナ型血統は、大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)、グレイソヴリン系やロベルト系も好走馬は多く、洋芝のスタミナ適性が合うので要注目。

 牝系の傾向は、No.〔3〕〔13〕〔16〕が近年では複数好走馬を出しています。やはり牝系も、スタミナ豊富なタイプは好走しやすい傾向。
分枝記号は、c・fが好走馬多し。
分枝記号cは、開幕週・最終週の持久力勝負に強くパワーのある馬が多く、洋芝の力の要る馬場に向いているため好走が多いと思われます。
分枝記号fは、休養明けを苦にせず間隔をつめて好走する特性があり、ここでの好走馬の多くは今まで重賞好走歴のあった実績馬の休み明けからその特性が出ているものと考える。

 また過去の好走馬には中山1800mの好走馬(=バランスオブゲーム、ローエングリン、トウカイポイント、フミノイマージンなど)も多いです。このコースは欧州型のスタミナ血統向きのコースなので、持続型のスタミナが必要な適性ということではないか?と考えます。

 ステップの傾向は、函館記念好走馬は好走しやすい傾向(=函館記念→札幌記念:07年3着→3着サクラメガワンダー、08年2着→3着フィールドベアー、09年1着→3着サクラオリオン、11年3着→2着アクシオンなど)。
 また前走クイーンS組は特注。特にクイーンS好走馬は、札幌記念でも好走することが多く(=クイーンS→札幌記念:05年2着→1着ヘヴンリーロマンス、06年3着→2着レクレドール、07年5着→1着フサイチパンドラ)、似たようなロングスパート型の傾向になりやすく、札幌芝コースの馬場状態が似ているからではないか?と考えます。
 3歳馬はダービーからの休み明けでの好走馬(=サクラプレジデント、アドマイヤムーンなど)がいますが、これらは中山芝2000m好走歴あり。中山コース適性はポイントと思います。
 それから近年は、前走宝塚記念からの出走馬が、前走凡走馬でも好走多し。夏のローカル重賞の特性として、GⅠに出走できるレベルの馬の能力は素直に評価すべしと考えるべしと思います。

★予想★
札幌記念のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系)に注目。スタミナ型サンデーサイレンス系も好走多し。
④札幌コース巧者は要注意。中山芝コース巧者も適性高し。
⑤芝2000m好走実績も要注目。
⑥特注ステップは宝塚記念組。クイーンSからのステップ馬(=クイーンSで0.5秒差以内なら狙える)にも注意。
⑦内枠がやや有利。
⑧これまでのGⅠ好走歴など格を重視すべし。強い馬はやっぱり強い。

◎モーリス・・・スクリーンヒーロー×カーネギー=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔10-d〕
 前走安田記念2着(=東京芝1600m:0.2秒差)。札幌芝コースは初で、芝2000m戦も初。15年安田記念1着・マイルCS1着、さらに海外GⅠ好走したことで、15年年度代表馬になった馬。16年も海外GⅠ好走し、前走安田記念2着と能力は維持しているので、初の芝2000mだがこなせる下地は十分と考えて好走に期待する。イケイケモードのロベルト系の底力で距離は柔軟に対応出来ると考える。
 スクリーンヒーロー産駒はロベルト系で、強さと気性の激しさ、融通性のなさが同居し、これはブライアンズタイム系に通じるロベルト系らしさを有している。同じロベルト系のグラスワンダー産駒と同じように、早くから活躍するマイラーと古馬熟成の中長距離馬がいるが、もっと振り幅の大きい重賞大駆けのタイプで、ぬるい競馬は合わない。母父カーネギーはサドラーズウェルズ系で、早熟な短距離馬と3歳春以降に上昇する中長距離馬に分かれ、後者は惜敗を繰り返しながら力をつけ、次第にキレる脚を使えるようになる。ただ本格的なステイヤーは少なく、芝1800~2000mが仕事場。
 No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
 前走QEⅡ世C6着(=香港芝2000m:1.2秒差)。札幌芝コースは初で、芝2000m戦は(0-2-0-2)。16年はまだ好走はないが、今回は内枠で先行出来ると考え、反撃は可能と期待する。牡馬相手にも好歴もある馬だし、ハーツクライ産駒の特性で強敵相手の方が向くと考えて、好走に期待する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲ヤマカツエース・・・キングカメハメハ×グラスワンダー=キングマンボ×ロベルト 〔2〕
 前走宝塚記念13着(=阪神芝2200m:1.6秒差)。札幌芝コースは(0-1-0-1)、芝2000m戦は(2-0-1-2)。福島や中山といった小回り急坂コースで好走している馬にて、洋芝にも対応出来るパワーは備えていると考え、またローカルコース向きの小回り対応力にも期待する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父グラスワンダーはロベルト系だが、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。


△ネオリアリズム・・・ネオユニヴァース×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔3-l〕
 前走函館記念6着(=函館芝2000m:0.9秒差)。札幌芝コースは(2-0-0-0)、芝2000m戦は(3-1-0-4)。札幌芝コースは昨年2戦2勝で、この時好走したのも鞍上ルメールと、今回期待出来る条件は揃っている。折り合いに難のある馬で、騎手を選ぶ馬のようなので、好走歴がある騎手になる事はプラスなはず。好走に期待する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >