小倉2歳S2016予想
おそらく最終版(第六稿)

スカイポット
14期 予想歴19年

◎クインズサリナ
  6着/2人気

○メイソンジュニア11着/6人
▲レーヌミノル1着/1人
△カシノマスト3着/4人


 小倉2歳Sの予想には、3年前の予想から利用している資料を用いる。
(予想参考資料)
→http://baryutensei.com/report/1609bt-kokura2sai.pdf

(配点)昨年から多少リニューアルしている
・前走、3,4角位置が5-4以内の逃げ先行馬…+1
・前走、手応えが☆…+2.5、◎…+2、○…+0.5
・前走、テン2F目以降が全て12.2秒以内かつラスト1Fが11.6秒以内…+1.5
・父か母父にSS系、MP系、PG系がある…+1(父・母分は足せる)
・指数が65以上…+3、63.5~65未満…+2、62~63.5未満及び上積みリスク(★)を持つ59以上の馬…+1、48以下の馬…-1,重馬場リスク(∵)がある…-1
固定指数が59未満の馬…-1、固定指数が54未満の馬…-2
(指数は、1000mは-3、1400mは+2、1600mは+5の値とする)
・TBIが内有利である場合に、1,2番枠に+1、3,4番枠に+0.5、13,14番枠に-0.5、15番枠より外に-1。TBIがデフォルトである場合に、1,2番枠に+0.5、15番枠より外に-0.5(外有利の場合は逆となる)。


 小倉2歳Sのレースについて解説すると、過去10年全てにおいて、全てハイペースの消耗戦となっている。過去12年の平均ラップは、
11.9-10.3-11.0-11.5-11.8-12.2であり、テン2F目が一番速くなり、その後、ラスト1Fまで徐々に遅くなっていく。一見、テンが速すぎて先行馬が潰れそうなものだが、そうそう潰れないのがこのレースの特徴であり、好走するためにスピードと耐久力が求められる。

 予想参考資料をご覧頂くと、過去12年で馬券
圏に来た36頭中35頭が、前走時に3角5番手~4角4番手以内の逃げ先行だった馬ということがわかる(左から12列目「3,4角位置」)。

 小倉2歳Sで重要となるのは、絶対的なスピードと、耐久SHP(又は瞬発SHP)。スピードは、前走の位置取りに加え、4角での手応えが判断材料になる。資料において、「指数リスク」が低かった(網掛けされていない)馬で、馬券に絡んだ馬の多くが、手応えが☆か◎の高評価だった。☆はほとんど持ったままだった馬に付き、◎は軽く仕掛けた程度で余力が伝わってきた馬に付く。

 小倉1200mを得意とする馬は、耐久SHPに優れた馬が多い。耐久SHPとは、ハイペースでバテない能力である。耐久SHPが高い馬は、ハイペースを先行し、そのまま激流近いラップになっても大崩れせずに粘る。タフ系のSHPは、先行したら先行しただけ粘れる可能性があるため、指数がブレる。耐久SHPの高い馬がスローペースを差しに回ったような場合、例えラスト200m程度を思い切り追われても(末脚を武器とするタイプではないため)、本来の能力を発揮することが難しい。

 耐久SHPを持つかどうかを推測するツールとしては血統系統を利用している。資料に父、母父の列があり、色づけされているセルがある。この色付けは、緑がSS系(SSもしくはその子孫の血統という意味)、薄橙色がミスタープロスペクター系(以下、MP系)、桃色がプリンスリーギフト系(以下、PG系)になっていて、小倉2歳Sで馬券に絡んだ馬の9割方がいずれかの系統を父か母父に持つ。その中で、MP系とPG系(サクラバクシンオー等)が、耐久SHPに関連すると考えている。

 次にSS系だが、MP系やPG系の系統を持っていないで馬券に絡んだ馬はほとんどがSS系。SS系が持つと考える瞬発SHPは、上位格レースにおいて力を発揮する末脚系SHPである。

 資料の「得点」(右から4列目の列)については、昨年から若干計算方法を変更したが、3点以上で馬券圏の可能性が高い、6点以上で馬券圏の可能性が相当に高いといった判断の目安となる。

 資料を踏まえ、今年の出走各馬を確認したい。
 まず、資料の評価が低い上に指数が低くて通用しないと思われるのが、シゲルベンガルトラ、ダイイチターミナル、テイエムヒッタマゲ、ドゥモワゼル、ビーカーリー。また、リスク馬でも資料の評価が低く、初期指数が低いドリームアロー、ハルクンノテソーロ、ナムラアイドルも割り切り、これらを消去する。

 馬場想定は良。思いのほか雨雲はかからなさそう。

<おさえ候補>
ブラックランナー(幸)
 過去12年で前走小倉ダート1000mからの臨戦で馬券に絡んだ馬は2頭(ダッシャーゴーゴー、ケイアイフウジン)いるが、いずれも持ち時計は1分未満だった。純粋能力で通用しないように思うのだが、走法が前走VTRの角度的にわかり辛いこと(おそらく芝対応は可能だと思う)、血統的にも見切れないところがあり、外枠にも恵まれたため、おさえ候補とした。

<相手候補>
キョウヘイ(高倉)
 指数はシゲルベンガルトラと同じ程度。持ち時計は速いものの、開幕週で馬場が良いところでのものなので評価は下げて考えていたが、今回は外枠の条件が良い点で見直せると思われる。また、前走は勝負所での手応えとラスト1Fでほとんど失速していない末脚の伸びも評価。当初、馬場が悪化した場合には、種牡馬傾向から狙い目とまでは言えずおさえ候補まで、と評価したが、馬場悪化はなさそうなので本線まで引き上げた。

オールポッシブル(松若)
 こちらは中京からの臨戦。新馬戦は直線追い通しで、上積みがどれくらいあるかは未知数だが、種牡馬傾向からは侮れない。ハイペースとなり先行馬の末脚が鈍れば、中団以降から外を回して末脚勝負に持ち込む馬の台頭も考えられ、その中で指数面では(上積み前提だが)、最上位級として本線に加えた。

<本線>
カシノマスト(川須)
 指数1位だが、過去12年の指数1位馬は(3.2.2.2.2.2)と、馬券圏内率はほぼ五分であり、強調材料にはならない。また、過去12年で資料の得点が5~6点だった馬は(2.5.6.3.2.5)と、こちらも信頼に足る得点とは言えない(まあ、確率的にはこの馬とクインズサリナ、レーヌミノルの3頭のうち1~2頭は馬券に絡みそうである)。
 今回は内枠を引き、初速の速い馬なのでおそらく逃げる形になり、内に閉じ込められるリスクはあるが(その場合は真っ先に消えると思われる)、前走同様、直線入り口で外に膨らんでいき、3~4頭分くらい外に出していくのではないか。そうすると、粘って2、3着くらいは十分にありそう。

レーヌミノル(浜中)
 前走の時計自体は数字ほどの価値はないが、ほぼ持ったままで競馬できていたことは評価が高い。元々、そういったスピード能力に長けた、前走に余力を残していたような馬が好走しやすいレースであるし、内枠は気になるが軽視はできない。中団から外を回すくらいの競馬ができれば馬券圏は有力と思う。兄弟には中距離重賞で馬券に絡んだ馬もおり、スタミナ面で急流の流れとなった場合にも不安は少ない。

メイソンジュニア(松山)
 前走は逃げて、直線入り口でも手応え良く、ラチに接触しつつも楽勝した。外枠の先行馬が安定しやすく、上積みで人気上位馬と近い能力を発揮してくるようなら馬券圏に入ってくる可能性が高い(追記となるが、日曜小倉1Rで新馬戦で戦ったメンバーが指数60クラスのミュークレックス相手に僅差の勝負を演じており、基礎指数を4上昇することとなった。より、好走可能性は高まったと考えている)。父のMaysonがよくわからないが、血統系統的には評価できない。

クインズサリナ(川田)
 持続SHPの末脚を見せてきたので、レベルが上がることは問題ないと思われ、人気3頭の有力馬の中では外枠を引けたためツイキャスでは本命としたが、調教内容が調子下降を感じさせる内容のため、少々評価を下げることとした。カシノマストを見ながら競馬ができるのは良いので、調子落ちしてなければ馬券圏に一番近いと考えている。

(参考)若駒戦期間の過去6年の種牡馬別複勝回収率。括弧内は芝全体
ダイワメジャー(82%):良77%、稍重88%、重155%、不良58%
クロフネ(71%):良72%、稍重70%、重84%、不良9%
ダノンシャンティ(86%):良54%、稍重212%、重121%、不良-%
スペシャルウィーク(69%):良73%、稍重69%、重17%、不良0%
ワイルドラッシュ(32%):良19%、稍重134%、重0%、不良0%
プリサイスエンド(37%):良43%、稍重7%、重21%、不良26%
キャプテントゥーレ(65%):良37%、稍重308%、重270%、不良-%
キングズベスト(100%):良96%、稍重102%、重70%、不良220%
ショウナンカンプ(71%):良78%、稍重47%、重23%、不良0%
ファスリエフ(27%):良28%、稍重5%、重96%、不良0%
アグネスタキオン(73%):良73%、稍重55%、重83%、不良129%
フジキセキ(88%):良89%、稍重77%、重71%、不良144%
ファルブラヴ(57%):良53%、稍重75%、重101%、不良0%

予想の参考になったと思う方は拍手をお願いいたします。


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