10期 予想歴19年
◎レッドファルクス
1着/3人気
○ソルヴェイグ3着/9人
▲ブランボヌール11着/6人
土曜は雨が降ると思ったら降らなかった、けど思ったより時計が掛かったというような感じでちょっとよく読めない感じの中山の馬場だった。騎手も多分そんな感じはあるのかなと、レースメイクをする側は嵌めている感じで、後ろの馬が仕掛けのタイミングを遅らせている感じはある。土曜も雨が降ったというわけではないのにこの感じなので、日曜で急激に回復というのは考えにくいかな。まあこのメンバー構成だから流れれば7秒台前半ぐらいは出てくると思うが多分それぐらい。恐らくある程度力の要る馬場になっていると思う。
そのうえで展開だが今回の予想のカギを握りそう。内に先行勢がごった返した中で一応は外のミッキーアイルがハナを狙う候補ということになる。ただ相当内までの距離があるのでこれが行き切るならペースを引き上げて行く必要があるのと、内に速い馬がいないことが前提となる。ただ、その中で内からはビッグアーサー、ソルヴェイグ、シュウジ、ベルカントと非常に出方が読みにくい逃げ番手馬が勢ぞろい。特にベルカントやソルヴェイグは二の足が速かったしこの辺りが内からハナを主張するとミッキーは恐らくハイペースの中での2列目外になるのかなという感覚かな。まあミッキーが外から行き切るか内の各馬が主導権を取るのか。これ次第で随分変わってくると思うが、個人的には内のソルヴェイグが前走やや出負けして一列後ろでいけなかったことをコメントしていたのでこれがスタート良く出ればハナを取り切る形になるかなと思う。ベルカントも速いのでこの2頭のどちらかが狙ってくるんじゃないかな。ペース的には一応33.0-34.5~33.5-34.2~3辺りをイメージしておきたい。いずれにせよハイペースで8秒は切ってくるだろうと。一応平均ぐらいまでは幅を持たせてもいいと思うけど、今回は出方を探りたい馬が多いのとギャンブルを打ちたい騎手もいる、ビッグアーサーが前走逃げたことで前の意識が強く流れる意識が強くなると思う。
◎レッドファルクスの本命は人気に関わらず正直ある程度決まっていた。余程内枠で包まれて動けないような並びなら難しいかもしれないが、CBC賞のインパクトがあまりにも大きすぎる。あの当時は確かに超高速馬場ではあったので今の中山の馬場と繋げるのは危険な面もあるが、それでもペースバランスが33.8-33.4とスロー気味の平均、ラップ推移も12.2 - 10.7 - 10.9 - 10.9 - 10.8 - 11.7とコーナーで10秒台を終始刻み続ける外から差すにはえげつないラップ。これを外枠から追走に苦労も外々から終始3~4角でも4頭分ぐらいロスがありながら10秒台のラップでついていく、直線入りで前が誤差程度とはいえ出し抜く加速のラップをL2で刻んでいる中でそこからジリッと伸びてL1で前が普通にしんどくなったところでも4馬身差ぐらいを猛然と伸びてきて捕えるというちょっと考えられない競馬をしてきた。普通にこの馬に本命を打つということはビッグアーサーより強いと思って狙うというのが一つある(ビッグを落としたのはもうちょっと他の理由はあるが)。この競馬で差すというのは中京1200、開幕週で内外フラットでコーナーで10秒台で4頭分外って遠心力もとんでもなくかかるしそこで内へ内へ持って行くイメージを持ちながら追走して直線でばてないってのはちょっと異次元のレベル。もちろん適性面がどうかはやってみないと分からないけど、この馬の感じなら馬場は多少タフでも34.5-33.0ぐらいのバランスでも7秒半ばで入っていけると思う。中京だと坂スタートだから行き脚がつかなかった感じだけど、中山1200で外枠、外2頭が逃げ番手ならそれを行かせてから下りで勢いをつけていけるしそこからの積極性はミルコの右に出る騎手はなかなかいない。休み明けだったり色々突っ込むところもあるんだけど、あの一戦の段階で条件が整えばスプリンターズS本命と思っていたので、これはもう信念を貫く。1200だけじゃなくマイルまで含めて今後が楽しみな一頭。追込みが決まりにくいけど、その常識を覆すだけの才能を感じたのでここは自分のその時の直感を信じる。
〇ソルヴェイグはこれもここまでの過程と騎手込を評価してかな。今回一番前への積極性がありそうなのがソルヴェイグなんだよなというところ。前走のキーンランドCは前に行きたかった感じなんだけど、一歩目がそこまで速くなかったので難しく好位列での競馬になったし、12.1 - 10.9 - 11.1 - 11.3 - 11.3 - 11.8とペースは34.1-34.4で平均、コーナーで速いラップをという形で好位列の一つ外、そこからの伸びという点ではやはり物足りなかったし基礎スピードを活かしたポジション差が欲しいタイプだろうと。その点ではレースメイクにかけては積極的だし今の中山の馬場を掴んでいる感のある田辺でこの馬の函館スプリントSで見せたゲートの良さを引き出せればというところかな。その函館スプリントSでは洋芝とはいえ高速馬場で33.4-34.4と1秒のハイペースバランスを外枠から好発切って番手でしっかりとレースをハイに支配、そのまま直線で11.8 - 10.6 - 11.0 - 11.5 - 11.3 - 11.6とL2再加速の余力を持って出し抜いてしぶとくシュウジの強襲を退けた競馬ができたと。基礎スピードが問われたことでレッツゴードンキに対しては明らかにパフォーマンスを上げてきているしシュウジ比較でもペースが上がったことで勝ち切れた。斤量差は変わらないのでこの内容は素直に評価したいところだし、基本ペースが上がりやすい中山1200というのはいいはず。主導権を狙える馬で、ハイペースバランスでハイレベル戦だった函館スプリントSを制してきたんだからこれは素直に評価したい。高速馬場とはいえ7秒を切るのは向こう正面上り坂が続く函館ではなかなか難しいからね。しかもラップ推移的にもかなり余裕があった。人気を落としているけど素直に。
▲ブランボヌール
この馬も結局は新興勢力狙いということになる。ビッグアーサーが追い切りで微妙でなければ恐らくソルヴェイグではなくビッグが本命で良かったかなと思うんだが、この馬もビッグがイマイチなら枠の並び的にもチャンスは出てくる。前走でも34.1-34.4と平均ペースだが12.1 - 10.9 - 11.1 - 11.3 - 11.3 - 11.8と非加速ラップでL1で猛然とバテ差してきたわけで、この内容からも早めにエンジンが掛かった状態でなだれ込む競馬が理想。今回はビッグアーサーを目標にしながらの競馬が可能だし、そうなれば要所の進路どりに困ることはビッグが詰まらなければ無いわけで。かつビッグアーサーが少しパフォーマンスを落としてくるようならL1のバテ差しでビッグを差すというところまであっても驚けないかなというところはある。ハイペースは2歳時だが重賞でぶち抜いている馬だし、少なくともバランス的には不安はない。後はそこまで高速馬場ではないにせよ7秒台の決着にはなるだろうというところに対応してくればというだけ。レースレベルの高いところでやれているわけなのでこの馬も積極的に狙いたい一頭。
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