毎日王冠2016予想
長い直線で良さが活きる血

Apollo
09期 予想歴13年

◎ウインフルブルーム
  7着/6人気

○ディサイファ6着/4人
▲クラレント10着/9人
△ルージュバック1着/1人


近5年に限ると、JRA重賞でダンスインザダーク産駒が最もよく好走しているのが、実はこの毎日王冠。

2011年1人1着 ダークシャドウ
2012年9人3着 タッチミーノット
2013年5人3着 クラレント

ダンス産駒といえば京都長距離ですが、近5年では春天は3着以内なし、菊花賞は全弟のトーセンダンス産駒ユウキソルジャーが2012年に3着したくらいですから、毎日王冠での際立った活躍度が分かります。

そこで本命はダンス産駒クラレント…ではなくて、もう少し話を広げて、「なぜダンス産駒が毎日王冠で走るのか?」ということを考えてみたいと思います。


サンデー系の種牡馬を見るときには、(こんなにサンデーが溢れている時代ですから)もういっそのこと血統表から「サンデーサイレンス」を消してしまって、母方の血統だけ見て、その種牡馬がどんな特徴を持つのか?どんな産駒を多く出しそう(出している)のか?を考えるのが私のやり方。


ダンスインザダークの母父ニジンスキーは、馬体的にみるとストライドが大きいのですが、前躯と後躯のバランスを考えたときに、前>後という馬で、そこがトモの蹴りが強いサンデーと真逆。


簡単に言えば、蹴りが弱いので瞬発力が足りない。
でも、前の掻き込みが強いので、長く良い脚を使える。

そのため日本では、3角の下りで加速できる京都小倉や、じっくり加速しても間に合う外回りコース向きの種牡馬。

また、長距離向きのスタミナも豊富です。


このニジンスキーの血が強調された馬として、最も有名なのがブエナビスタ。
(父母父と母父がニジンスキー系で、ニジンスキーの4*3クロス)

http://db.netkeiba.com/horse/2006103319/

その成績を端的にまとめると、
・外回りでは抜群の安定感(GⅠ6勝1降着)
・唯一の内回り勝利が2歳未勝利
・有馬記念と宝塚記念で5回1番人気になって、未勝利


…だんだんイメージが掴めてきたでしょうか。

長くなりましたので、そろそろ結論にいきましょう。


①ダンスインザダーク産駒の代名詞といえば京都長距離GⅠ

②近年の毎日王冠では、ダンスインザダーク産駒がよく走る
⇒ということは、ダンス産駒の特徴を持つ馬がよくハマるレース

③ダンスインザダークの母父はニジンスキー

④ニジンスキー(≒ブエナビスタ)の特徴は、スタミナとじわじわ加速する末脚


結論:毎日王冠は、スタミナがあってじわじわと加速するタイプが好走する!!!

(短くまとめるとなんだか陳腐になりますが、そんなものです…泣)



◎ウインフルブルーム
○ディサイファ
▲クラレント
△ルージュバック


本命はウインフルブルーム。

父スペシャルウィークはブエナビスタと同じ。

皐月賞3着と福島TVOP1着の肩書きは小回り向きっぽく見えますが、前駆が勝ったジワジワ加速タイプで、毎日王冠でこそ本領発揮!というのが私の見立て。

安定した成績を残しているウインフルブルームが着外になったのは、タフな馬場+ロングスパートにより、先行馬が止まるような展開になったチャレンジCと神戸新聞杯のみ。

チャレンジC
12.6 - 11.2 - 11.5 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 -【12.9】


神戸新聞杯
12.9 - 11.2 - 12.5 - 12.4 - 11.8 - 12.4 - 12.2 - 11.9 - 11.8 - 11.3 - 11.6 - 【12.4】


母父サクラユタカオーは、スピードの塊りのような血。重馬場は正直歓迎材料ではありませんが、雨⇒晴の東京は内が残るパターン。粘り込み期待は十分です。


対抗はディサイファ。洋芝札幌記念勝ちがあるように、スタミナとパワーに優れた馬。そもそも、昨年の2着馬でもあります。適性・重馬場という状況、ともに文句なし。

重馬場の影響が強く残り、時計の掛かる様子があれば、◎に繰り上げで。


▲にダンス産駒クラレント。

ムラ駆けに見えますが、直線の長いコースで前が詰まらなければ、意外と安定して走る馬。

陣営は雨では…と言っていますが、フォームは良馬場向きでもパワー自体はある方なので、滑る馬場でなければむしろプラス。


△にルージュバック。

スタミナ型サンデーサイレンス×米血統牝馬という配合は、ダークシャドウによく似ています。

おそらく適性的にもダークシャドウに似た、スイートスポットの狭い馬なはず。東京1800はベストでしょう。

良馬場なら本命でもと思っていましたが、雨で大幅割引でこの位置に。

ちなみに母父オーサムアゲインは気性が難しいイメージで、ルージュバックが調整の難しい馬と言われるのもそのせいではないかと推測しています。

(オーサムアゲインの母父ブラッシンググルームが気性難)



色々書きましたが、芝の状態はぎりぎりまで見極めたいところ。

本当に馬場が重いようなら、重に強い血統のアンビシャス(母父エルコンドルパサー)、マイネルミラノ(父ステイゴールド)あたりにスイッチで。

(ちなみにアンビシャスは胴が短く、成績が示すとおり小回りの方が良さが出る馬なはず。来年GⅠに昇格される大阪杯を勝つのはこの馬と見ていますが、東京で積極的に買いたいイメージはないです)


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