府中牝馬S2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎スマートレイアー
  3着/1人気

○シングウィズジョイ7着/8人
▲ハピネスダンサー12着/9人


 展開だが枠の並びを見た時にこれはもうスローに決め打ってしまっていいかなと感じた。最内にゲートが上手いシングウィズジョイがいてこれが逃げ馬。スマートレイアーはゲートも最近は安定しているがそれでも一歩目で遅れるリスクはある。それでも内のシングとスマートの間に先行したい馬がいないので内に切り込みながら番手までリカバー、或いは最悪2列目のポケットという選択肢も取れる。外からはアスカビレンやシャルール、ハピネスダンサー、カレンケカリーナといったところが先行したがるだろうがどれも飛ばしたい馬はいない。そしてカフェブリリアントやマジックタイムが内枠でということを考えれば前もペースをコントロールする方向に走ってくるだろう。スローになる条件が揃いに揃った。不確定要素があるとすればノリのシャルールがこの条件で意外と積極的にハナを主張してという形で内に切り込んでくる形。それでもシングが引いて番手でいいとなればスローで進めてくるだろうし、いずれにせよペースが上がる可能性は低いとみて、それならばギャンブル的にスローに決め打ちたい。


◎スマートレイアーはスロー決め打ちでという予想だが、この馬に限ればどちらに転んでもというところ。唯一不安があるとすれば出負けなんだが、それに関しても並び的にシングが前に行く、仮に出負けしても内の各馬の前に出ていきながら最悪でもシングの直後は取れると思うので、仮にノリが逃げたとして3列目になった、そこからのギアチェンジ戦でもシングの後ろなら最低限進路は確保できると思うので、それならこのメンバー構成でトップスピード戦だとしても圏内までは食い込んでこれると思う。そのうえで、基本的にはシングの番手外というイメージでハナを切るにしてもシングより前に行くこと自体そこまでペースを引き上げて行く必要もないし、この辺りのはどちらでもいいと思う。東京新聞杯でも見せているようにドスローからの12.4 - 12.2 - 11.2 - 11.0 - 11.3と3F特化で逃げて出し抜きながらL1までトップスピードを維持して寄せ付けない完封劇。前々で速いラップを引き出して粘り込めるし、仮に少しペースが上がったとしても昨年の府中牝馬Sでも47.3-47.1と平均の中で脚を残して進めたとはいえきっちりと引き出せているし、今年のVMでは45.7-45.8で先行策からしぶとく踏ん張った。今年の内容的に見ても前で競馬ができるのであれば総合的に見て最上位だと思う。出し切られたときのマジックタイムと少し渋った時のカフェブリリアントは強敵だと思うが、前者は内枠で我慢せざるを得ないし、後者は折り合い難で意識的にコントロールしないといけない中で高速馬場での競馬になる。地力と総合的に見ても不安が最も少ないのはこの馬だと思う。唯一の不安はゲートでたまにやらかすこと。これさえなければ勝ち負けに一番近い馬だと思っている。


〇シングウィズジョイはスロー専用でしかもギアチェンジが非常に素晴らしいタイプ。仕掛けを待ちたい馬だがペースを引き上げるとよくないのでとにかくスローに支配したい。ターコイズSとフローラSがまさにそのパターンで、好発を切って番手でレースをスローに支配する。ターコイズSでは12.5 - 12.7 - 12.0 - 11.1 - 11.5のラップ推移で2Fのギアチェンジ戦。番手からスッと抜け出しての完勝だった。フローラSでも12.6 - 12.2 - 11.5 - 11.2 - 11.7とドスローからの3F勝負に特化させて番手からスッと抜け出しL1までマキシマムドパリらを寄せ付けず。このタイプとしては落とし切ればTS持続力も高いというのは魅力。ただしローズSなんかでもそうだが平均まで上げてしまうと後半要素がもろに削がれてしまっているし、中山牝馬Sみたいにドスローでも13.1 - 12.2 - 11.5 - 11.8 - 11.6 - 11.7と仕掛けが早くなると甘くなるのも早い。トップスピード戦にしっかりと持って行きたいし、仕掛けも待ちたい。今回はその条件が揃いそうな枠の並び、スマートレイアーもカフェブリリアントやマジックタイムをどうしても意識することになるのでシングを楽ににげさせて番手でスローに支配してライバルを沈めておきたいという意識も働く。噛み合う条件だと思うのでここは頭で狙いたい。


▲ハピネスダンサーは総合力タイプのサムソン産駒だが、この馬は基本的には後半型だと思っていて、それも極端なトップスピード戦の方がいい。 特に堀川特別では47.3-45.7とスロー、12.3 - 11.7 - 11.5 - 11.1 - 11.4と仕掛けも遅く3F勝負でL2最速、中団馬群の内から直線で外に出して序盤で一気に反応してスパッと切れる。2列目に押し上げL1まできっちりと伸びて捕えきった。府中実績がないのは不安もあるんだが、トップスピードに乗せるまでのギアチェンジの性能が良い。サムソン産駒の場合ある程度流れてもやれる馬はいるしこの馬もそのタイプではあるがそれだとどうしても長く脚を使ってこれない。基本的には極端なトップスピード戦で器用さを活かしたいタイプだと思うので、今回読みにくい中で恐らくスマートレイアーを目標にしながら内に入っていける立場で、上手く噛み合えば2列目の中目というところでやれそう。ギアチェンジも高いレベルで見せているので東京1800でドスローなら警戒しておきたい一頭。この面子でギアチェンジを伴うトップスピード特化戦ならチャンスはある。


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