09期 予想歴13年
◎ディーマジェスティ
4着/2人気
○カフジプリンス8着/3人
▲プロディガルサン11着/11人
△サトノダイヤモンド1着/1人
まず前提として、私は世間で言われている以上に「菊花賞は長距離適性とスタミナが重要なレース」だと考えています。
理由は三つ。
①菊花賞の近5年メンバー最速上がり馬のタイムは、34秒台が2回、35秒台が3回であること。(ダービーは全て33秒台)。
②春のクラシックで好走したものの、菊花賞では折り合いを欠いて惨敗…というケースも珍しくないこと(近年では14年ワンアンドオンリー)。
③逆に菊花賞では好走したものの、以降はサッパリ走らない…という馬もよく見ます(12年3着ユウキソルジャー、10年1着ビッグウィークなど)。
とても単純ですが特に①については、菊花賞がダービーとは全く異質なレースであることをよく表していて、「33秒台の末脚は必要性ゼロで、むしろ好走するときは常に上がり33秒台を記録するようでは、菊花賞では適性ズレている可能性がある」ことを示唆するものと考えられます。
ここからは血統と馬体の話。
不安が多いのは1番人気サトノダイヤモンド。母父は2歳の1200GⅠ勝ち馬オーペン。母母父は日本では1400以下に良績集中のサザンヘイロー。そしてヘイローの3×4+5のクロス。
サトノダイヤモンド自身、新馬戦では馬なりで2番手に付け、ルメールに手綱を抑えられたように前向きな気性。また6戦して二桁位置取り0回。神戸新聞杯では行きたがる面も見せましたし、抑えられているときの首の使い方は、ヘイロー系マイラーのそれでした。
フットワークにもヘイローの影響があり、「無駄は無いけど余裕も無い」ピッチの効いた走り。
圧勝する可能性もありますが、引っかかって惨敗する可能性も半分はあると見て△まで。
(ちなみに14年1番人気のワンアンドオンリーもヘイロー3×4クロス持ち。戦前は血統不安は言われましたが、折り合いの不安はほとんど言う人が居ませんでした。結果は外枠の影響もあり、引っかかって9着)。
逆に強気になれるのが2番人気◎ディーマジェスティ。
馬体はさほど長距離型ではないのですが、母父ブライアンズタイム・母母父サドラーズウェルズが効いた、腹袋たっぷりでスタミナ満点の馬体。こんなに適性がスタミナ寄りなのになぜダービーで3着に来れるのか、理解に苦しむくらいです。自信度Sで◎に推します。
(余談ですが、エルコンドルパサーといい、ナカヤマフェスタといい、二ノ宮厩舎の名馬は本当にこういうタイプが多くて、腹袋好きとしては惚れ惚れします。来年は是非、凱旋門賞を目指してほしいものです)
対抗に〇カフジプリンス。
押しも押しても前に進まないくらい、前に行く気に欠けた気性(=折り合い不安ゼロ)。これまでに一度も上がり33秒台を記録したことが無いという重さ。ロベルトとトニービンの効いた腹袋。小回りでは膨れてしまうくらい、大きくて余裕のあるフットワーク。神戸新聞杯でのゴール前の勢い。この上ないくらい菊花賞向きの馬ですし、最内枠で岩田なら、かなり信頼できます。
馬券は2頭が中心。
▲プロディガルサン。
兄のリアルスティールは菊花賞2着でしたが、その兄と比べて手足頸差しが長く長距離向き。やや緩慢なフットワークなので、3角下りで加速できる京都は向いているでしょう。
△一番手はさすがに敬意を表してサトノダイヤモンド。
以下、母父モンズーンでスタミナ型ディープのウムブルフ、父と母母父が菊花賞馬のコスモジャーベを穴で。
tipmonaとは?