アルテミスS2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎リスグラシュー
  1着/1人気

○ヒストリア7着/7人
▲マルモレイナ10着/14人


 先週の段階でも標準に近いかなという感じはあったが、雨が降ったのでもちろん重くなると見ていいと思う。ただ今週はBコース替わりになるし、馬場が回復する可能性もあるのでこの辺りのバランスが難しい。ひとまずは標準ぐらいとみておこう。


 展開予想だが、かなりカオス。まあこの時期の2歳牝馬重賞なのでスピードタイプの馬も出てくるし、それでいて雨の影響、騎手心理もペースを上げにくい感じにはなるだろうと。その中でひとまずフローレスマジックがある程度前を狙うが逃げの手まではどうかというところ。内からツヅクがテンが速いので恐らくこれがハナを主張しきるかなと。アピールバイオなんかもある程度先行しそうだが、どちらもそんなにペースをガンガン押し上げていくかとなると微妙で、恐らく馬場の影響もあってペースはコントロールしてくる。後は馬場との比較だろうが、このメンバー構成でとなるとまあ流れて35秒前後出ればいい方だろうの馬場だと想定する。48-47.5ぐらいでと考えれば、 ある程度スローの意識で入っても例年ほど中弛みからの極端なトップスピード戦にはならないだろうと思う。いつもよりもパワー型でかつある程度基礎スピードの幅を持っている馬が理想ではあるが、ここまで混戦模様だとパフォーマンス的に魅力ある馬を適性未知数でも重視してもいいかもしれない。



◎リスグラシューは普通にここ2走のパフォーマンスを見せても出し切った中では一番だと思う。特に新馬戦では3F勝負で少しエンジンの掛かりが遅くてL1の減速で伸びてきたが2着まで。それでもこのメンバー構成の中で見れば後半の鋭さ、TS持続は高いレベルで見せていた。そして前走だが前走はかなりのもので、超高速馬場なのでレコードはおまけだが、ペースバランスは47.1-46.7と平均ペースなのだが12.4 - 12.1 - 12.0 - 11.0 - 11.6と上がった分だけ仕掛けが遅く、好位から楽に抜け出すとそこからL1でばてずに逆に突き抜けた。基礎スピードを問われてもしっかりと使える脚を長く維持できたということは大きい。ただ、ペースが上がったとはいえ基本的には淀みがあったし、トップスピード戦ではあった。また新潟の感じだと動き出しの遅さはちょっと感じる。馬場が重くなるのでそこはあまり気にしないが、府中の上り坂でとなった時にどうかと、やはり渋った馬場がどう出るかというところかな。基礎スピードはハーツクライにしては問われても大丈夫な感じはするし今の時期の東京マイルならそう心配することもないかな。TS持続はかなり高いので、余程高速馬場のギアチェンジ戦という形になれば別だったが外枠で前を向いて入っていければ嫌う理由があまりないという感じ。何かにやられるとしたら未知数なところでパフォーマンスを上げてきた馬というぐらいかな。


〇ヒストリアはパフォーマンス的に非常に面白い競馬を前走でしている。ただ超ドスローなので基礎スピード面への課題というのはちょっと出てくるが。前走は面白い勝ち方をしているし、後半要素に関してはレースレベルもなかなか高かった。51.2-48.0と超スローで13.1 - 12.9 - 12.1 - 11.6 - 11.4とL1最速戦。仕掛けのタイミングも遅いが良馬場でも雨の影響が残っていた状況下。やや出負けしてそこから押してリカバーしてという感じで入っていって中団には取り付く。ただ馬群の中に突っ込んだので3~4角では3列目の中に入っていくものの進路確保できないまま直線に入る。序盤でそこから追いだされるが当然加速していく段階なのでちょっと置かれる。2馬身差あった中でL1も前が落とさない中でグンと伸びて突き抜けての完勝だった。恐らくL1は11.0前後というところで坂の地点で相当切れたし、府中で問われることが多い上り坂地点での加速というのも非常に高いレベルで対応してきたのはこのメンバー構成だと結構大きい。勿論ドスローなんだが、それでも馬場を考えると後半の2Fは優秀なラップを刻んでいるし、それでいてL1でこの馬は11秒前後の脚となるとインパクトとしては十分。ペースが上がってどうかというのは不安としては当然あるんだが、前走の坂の上りでの加速を考えれば府中適性は高いと思うし、ハーツの仔なので多少渋ったぐらいは問題ないだろう。実際前走もそれなりに時計が掛かっていた中でのもの。不安は多いがそれだけ後半要素の底知れぬ魅力もある。まだ人気も控えめだが、ここ2走続けてノーザンファーム天栄で仕上げられているという点でも陣営の期待というのを感じるので、今回は強気にこの馬を狙いたい。


▲マルモレイナは今回も人気薄で、前走も個人的にはちょっと悔しい2着だった、拾えたなあという感じだったんだが、この馬は前走ききょうSでも35.3-34.8と平均、ややスロー気味ではありしかもラップ推移も11.7 - 12.2 - 12.1 - 11.4 - 11.3とL1最速の中で中弛みで中団からじわっと進めてきて直線入りの段階での反応は一番。L1でちょっと甘くなったところに外からジューヌエコールに来られた形だが、ゆったり余裕を持つことで要所の動き出し含め後半要素を高めてきたし、時計的にも稍重で後傾型の競馬にしながらも1:22.4は結構優秀。道悪自体はこなしているが、新馬戦なんかでもハイペースを中団外々から追走しながらジリジリでスピード負けしていた感じだし、距離延長も後半型の競馬で良さが出た、要所で動けたしこの面子ならそこそこ前を狙える。基本は中弛みしやすいコースだし、府中で好位からしぶとく抜け出す脚を使ってくる可能性はあるのでこのメンバー構成なら一発狙ってもいいと思う。


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