マイルCS2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎ディサイファ
  10着/10人気

○ヤングマンパワー16着/4人
▲マジックタイム8着/8人


 ひとまず土曜は馬場が面白いというか、多分騎手も読みにくいだろうなという感じの馬場だった。内から来るケースもあったが基本的には外差し、そして前にいた馬も内内は避けて2~3分所を通してという感じなので恐らく馬場に関しては各馬探りながらになるだろうと思う。時計は流石に土曜よりは回復すると思うし、このメンバー構成ならハイペースなら46.0-46.8ぐらいで33秒台を切ってくるかなとは思っているんだが…ただ明日は雨の予報のところもあるので、この時点では回復しないケースも考えないといけない。難儀だがひとまず馬場はそれぐらいのイメージで展開予想をしていきたい。


 展開予想だが、ミッキーアイルがハナを主張していく形なのは恐らくかなり高い確率で、ということになると思う。一応クラレントが番手を想定して、というコメントなので額面通り受け取れば番手で進める、それならミッキーを行かせるしかないのでミッキーがクラレントよりは前からのスタート。外のサンライズメジャーが四位に替わったのがポイントで、これまで四位が乗ってきたレースは大体積極的に逃げ先行、というケースが多い。なので恐らく今回はサンライズは前目の競馬だろうと推測。ミッキーのすぐに番手を取れる立ち位置になるので多分だがサンライズメジャーが2番手でレースを進める狙いだろう。クラレントは2列目からのスタートになるか、もしくは奇策のハナを狙うか、という選択肢はあるが岩田なのでコメントとは裏腹に意外な逃げの手も意識したいところ。 逃げ馬争いはちょっと読みにくいがそんなにペースを引き上げて行くかとなると、ミッキーは距離不安で調教師は逃げには消極的、浜中も久々で下手は打ちたくないという意識、クラレントの出方を窺う可能性が高いし、サンライズもとりあえず逃げるというよりはミッキーの出方を見て番手、という意識だと思うので、最序盤の隊列は読みにくいがクラレント以外は基本的にペースを引き上げきりたくはないタイプ。クラレント自体はペースを引き上げた方が良いと思うが岩田が逃げるのであれば多分スローになってしまうだろう。その後ろの2列目勢も外からウインプリメーラや内からヤングマンパワーというところになると思うし、内のヤングマンはバルザローナだし枠的にもレースに合わせてくるかなと。先行勢はあまり仕掛けを早くしたくないというタイプが多いので、L2最速になる可能性が高いかもしれない。いずれにせよ非常に読みにくい状況で、馬場の回復状況がどの程度かもわからん。ただイメージとしては46.8-46.5ぐらいを0.5ぐらいで幅を持たせて平均~ややスロー、1:33.3前後を意識しておきたい。


◎ディサイファは追い切りが微妙かなと思ったけど、あまり気にしすぎず条件が揃ったなら素直に狙いたかったし、個人的には最高に近い条件かなと思う。まず馬場が適度に荒れていて、しかも逃げ先行馬も完全にタイトに内を通すというほどでもない。ポケットに入り込む形は確定だと思うが、進路を意識するのはそんなに難しくないと思うし、前にヤングマンパワーを置ける可能性も高い。条件はかなり良い。後は仕掛けが遅れるケースで厄介さはあるが、それでも今の馬場状態なら極端なトップスピードの質を要求されるケースにはならないと思うし、適度に荒れていてL1はラップ的に落ちてきているのでTS持続を活かしたいこの馬にとっては良い条件だろう。要所でのギアチェンジはイスラの方が上だがTS持続はこちらの方が上、というのはこれまでの毎日王冠2着時でも見せていたり、またサトノアラジン比較でみても過去のエプソムCで外々からかなり脚を使わされながらもL1でしぶとく食い込んで器用に立ち回ったサトノアラジンに対して差を詰めて来ていたり、スローからのTS持続は相当高いレベルだと思っている。これ同路線にいたイスラやサトノがマイル路線で強い競馬をしてきている点からも、このメンバー構成ならまず通用するだろうと思っている予想の根拠であると。前走の毎日王冠は動きたいところで詰まって動けなかったしそもそも外差しの決着で馬場も辛いところを通された。府中よりは京都の方がこの馬にとってはなだれ込みやすいし今の馬場なら11秒を切るような速いラップを要求される可能性はそう高くない。安田記念でも入りの3Fはそこそこの流れで、そこでポンと好発を切って逃げ馬を行かせて楽にポケットを確保できているし、47-46のややスローからの11.7 - 12.0 - 12.1 - 11.3 - 10.9 - 11.7の中弛み気味の競馬。12.1と緩いところから府中の上り坂での加速が問われて動きが甘かった感じだし、基本的にL1の平坦地点でグンとしぶとく伸びてくるのは金鯱賞2着時や毎日王冠2着時、過去エプソムCを勝った時も同様だった。イスラに先着した昨年毎日王冠2着時が12.0 - 11.7 - 11.0 - 11.3 - 11.7とL3最速、キレ負けはしていたが最短距離を通せたのも大きかったしL1の伸びはL1で明らかに脚色でイスラ相手に優位に立てていたことからも間違いない。府中の上り坂での動き出しが若干鈍いなら平坦に替わるのは良い材料。出来ればややスロー、3角から緩やかに加速してL3最速TS持続特化ぐらいが理想だと思うが、安田の感じなら最序盤ある程度ペースが上がっても対応できると思うし、内内で無理なく好位までは狙えるはず。内の馬場を嫌う馬も多いので4角出口で内が凝縮する可能性は低いし、この馬はパワー型の馬でエプソムCを勝った時も内の馬場が荒れている中で外に誘導してはいたが最後まで伸びていた。ギアチェンジもイスラとかと比較すると鈍いがギアチェンジ戦でも金鯱賞で対応できている。最終的には3分所を通してほしいが、ヤングマンパワーの直後からの進路を選べる立場だと思うし、窮屈にならないと思うので個人的には思い切ってこの馬から入りたい。イスラやサトノ、フィエロより前で競馬できれば京都なら逆転できそうだと。能力的に現在11番人気はかなり舐められていると思う。個人的にはここで狙わなければ後悔するという感じかな。


〇ヤングマンパワーはトップスピードの質的には最上位相手だと恐らくちょっと足りないんだが、それでも前走の富士Sでも見せていた通り馬場が荒れて内外馬場が読みにくい中で2列目で先行しながらしぶとく楽な手ごたえで伸びてきてL1でもイスラを寄せ付けなかった。48.1-46.1と2秒でかなりのスロー、読みにくい中で11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.2 - 11.2 - 11.8と仕掛けも早くL3最速の中で2列目から直線入りでも楽にジリジリと伸びてL2では瞬間的にイスラの切れ味に一瞬見劣るがそれでもL1は逆にイスラは離したし3着以下を完封。これは素直に評価したい面の方が強かった。関屋記念では45.7-46.1、まあ字面で見るよりは単騎で離していった馬がいたのでもうちょっと緩かったと思うがそれでも自身でも35.5-33.7で一応35秒台で入ってきている。この辺からもある程度対応できていたと。今回は雨の影響、馬場も内内最短距離をという逃げはミッキーアイルも打ちにくい状況だと思うし、そうなればそこまで基礎スピード面で無理をしなくてもいいだろうと。少なくとも45秒台のペースにはなかなかならないだろうと思っているので、ペース的な不安もそんなにないかなと。ポジションを取れるしパワー型の馬ではあると思うので、前走のように馬場が読みにくい中で進路を探りながらというのも2列目ぐらいなら可能だと思うし、バルザローナも日本競馬でそんなにというイメージだがそれでもミトラで福島記念を勝った時もそうだけど先行策を取らせると良い感じ。我慢できる立場だしギアチェンジも前走でそこそこのレベルにはあった。今の京都の馬場状態で今回予想できる前目がコントロールしたい展開だとゆったり運んで前目からTS持続を引き出せる馬を中心に狙うのが良さそうかなと。後ろからTS持続をというタイプだと踏み遅れが致命傷になる可能性があると思うしね。この馬もディサイファも瞬間的な加速が得意ではないが苦手でもない。その中で前目は信頼できるし無理なく入っていければ長く脚を使えるパワー型。その辺が4角出口からの進路どりで優位に立てている印象なのでそこは意識的に狙ったというところ。


▲マジックタイムは案外実力的にというところ。それと、鞍上がシュタルケに替わるが、恐らく前走の府中牝馬Sのイメージ、ダービー卿のイメージで入ってくるなら最序盤下手に下げるという感じはないと思うので好位~中団ぐらいは意識できそうという点も良かった。この馬もパワー型ではあるし、重馬場京都牝馬Sで35.2-36.0のハイペースの中でもしぶとく脚を使えていた。VMは逆に超高速馬場の45.7-45.8でジリジリと伸び切れなかった感じもあった。まあレースレベルの違いはあるが、やはりダービー卿を評価したくてこの時が46.9-45.9、枠も外目だったが序盤でポジションをしっかりと取りに行って好位列の内目、我慢しながら直線でズドン。ロゴタイプが外から動いて11.6 - 11.4 - 11.1 - 11.5 - 11.9とL3最速の中で上手くロスなくではあったがそれでも同じくロスなく進めたサトノアラジンを完封する内容は評価を一気に上げる必要があるレースだったと思う。この辺からもTS持続が本来の持ち味だとは思うが前走のスロー府中牝馬Sでも12.7 - 12.1 - 12.1 - 11.4 - 11.1 - 11.4とギアチェンジ戦で2列目内ポケットから思った以上に反応していた。外からある程度動ける立場にはなると思うし、仮に我慢しても最低限のギアチェンジ、トップスピードの質を前走で見せてきた。この辺りを考えればこのメンバー構成で自由に動けるのは強みだろうと思う。一発十分。


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