チャンピオンズC2016予想
心身の充実度は最高も

夏影
14期 予想歴33年

◎カフジテイク
  4着/11人気

○アウォーディー2着/1人
▲コパノリッキー13着/3人
△ノンコノユメ6着/4人


注目はもちろん連勝中のアウォーディー。
昨年のこのレースにも登録があり、事前予想で自信の本命に推したが出走叶わず。
今回は念願叶っての出走となる。

前走のJBCクラッシックでホッコータルマエ以下を力で押さえ込んだように、おそらく体力的にメンバー中ナンバー1。
そして、連勝が示す通り心身の充実度もナンバー1だろう。
そんな頼もしい姿で今回の出走となった訳だが、昨年ではなく一線級との対戦を経験してしまったタイミングの出走なだけに不安要素もある。
昨年なら間違いなく◎だったが、そんな理由で今回は○の評価にとどめておく。

不安要素とは何か?…それは、ジャンポケ産駒に特に顕著に表れる特徴である『飽きやすさ』。
古い話では、フサイチホウオウ。
デビューの新馬戦から4連勝、その間重賞3連勝とさんざん一線級との対戦を済ませてしまったが為に肝心なタイミングで鮮度を失い、皐月賞では3着、ダービーでは7着とパフォーマンスを落として終わった。
トールポピーはオークスの勝利を最後に活躍がパッタリと止まった。
オウケンブルースリは菊花賞勝利後も比較的活躍はしたが、2~3走走らせては休養と飽きが来る前にリフレッシュさせたのが良かった。
トーセンジョーダンは、5歳の秋にトップに上り詰めたが、6歳の春で活躍が止まった。

…と、こんな感じで突如としてパッタリとテンションを落として終わってしまうパターンが実に多い。

アウォーディーは、これまでの重賞5連勝で今回の出走馬とはほとんど対戦済みとなり鮮度がだいぶ失われてしまったタイミングとなる。
そんなタイミングだけに、わたし的には馬券の軸にする勇気はない。
ここは、勢いは認めつつ『大敗もあり得る』という評価にしておく。

そこで、注目しているのは未知の魅力があるカフジテイクだ。
この馬が魅力なのは、今まで1400㍍の軽い条件ばかりで使われていたところ。
差し馬でありながら軽い条件ばかりメインに使われ、差し脚が生かせずイマイチ成績が安定していなかったが、ハードな競馬になり更に差しが決まりやすい条件なってどうパフォーマンスを上げるか?に期待を持っている。
父プリサイスエンドはエンドスウィープの後継種牡馬として期待されていたが、その期待に反してほとんど活躍馬を輩出していない。
唯一活躍したのはグロリアスノア。
このレースの前身であるJCダートで、トランセンドにクビ差まで詰め寄り2着に入っている。
グロリアスノアも、それまで1400~1600㍍のレースを中心に使われていたところもカフジテイクと共通している。
グロリアスノアは母父ジェイドロバリーとかなり貧弱なタイプなのに対し、こちらは身体の芯がしっかりしてとにかく頑丈でタフなスキャン。
グロリアスノア以上の活躍に期待してみたい。


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チャンピオンズC2016回顧
G1を勝つジョッキーと勝てないジョッキーの違い

夏影
14期 予想歴33年

次走狙い:カフジテイク
次走危険:アウォーディー


今年のチャンピオンズCはサウンドトゥルーが見事な末脚を披露し、アウォーディー以下を差し切って優勝した。
特に、4コーナーでのコース取りは素晴らしいの一言。
ジョッキーのファインプレーも大きかった。

一方私のイチオシだったカフジテイクは、津村が馬鹿のひとつ覚えの如く大外をブン回して来た。
最内枠を引きながら、その利点を全く不意にしてしまっている。
非常に残念な騎乗で勝てる競馬をモノにする事ができなかった。

勝利ジョッキーの大野は最内のコース取りからポッカリと空いたスペースを見付けて馬を突っ込ませた。
3コーナーまでは同じ位置取りでありながら、直線入口までにサウンドトゥルーはカフジテイクに対し、このコース取りの差だけで4馬身のアドバンテージを得た。

1着サウンドトゥルーと4着カフジテイクの最終的な着差は1馬身。
すなわち、津村が大野と同じコース取りをしていれば突き抜けて勝っていた計算になる。
良い馬に乗っても、馬を生かすのも殺すのやっぱりジョッキーなんだな…とつくづく実感した。

今回のレース内容からも、カフジテイクはやはりタフなレースでパフォーマンスをあげるタイプである事は理解出来たはずだ。
下級条件から上がって来たばかりで、一線級のメンバーに対して鮮度の高い状態でもありしばらく追ってみたい。鞍上が変われば凄い活躍をしてくれるはずだ。

アウォーディーは道中レースに集中出来ていない仕草をところどころで見せており、そろそろ気持ちが切れ掛かっているような印象を受けた。
次走あたりパッタリと来るかも知れないので過信は禁物だ。


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