有馬記念2016予想
有馬記念はサトノダイヤモンドから・・マリアライトへ・・

下彦
15期 予想歴30年

◎マリアライト
  10着/6人気

○サトノダイヤモンド1着/1人
▲シュヴァルグラン6着/5人
△デニムアンドルビー9着/11人


今年はどんなペースでのレースになるのでしょうか。
昨年は前後半差(入りの半Fは無視)3.0秒スロー、キタサンブラック横山の逃げで道中13秒台迄落とさず、ラスト5Fからロンスパぎみのラップで少々ステイヤー資質も問われたレース。
一昨年は前後半差3.7秒スロー、5.5F目で13.6秒迄緩んだ上がり3Fのスピード戦。
2013年は前後半差0.2秒ハイ、オルフェーブルがあれだけ千切って上がり36.0秒の消耗戦でゴールドシップに至っては37.8秒と当にダート並の上がり。
2012年は前後半差0.1秒ハイ、13秒台迄緩まず、5Fロンスパぎみのレースで、1着ステイゴールドに母父メジロマックイーン(パーソロン系)、2着ステイゴールドに母父ダッシングブレイド(ネヴァーベンド系)、3着キングカメハメハに母父トニービンの長い所は良さそうな血統。
2011年は前後半差7.4秒も超スローでラスト5Fから加速ラップが続くスピード戦で、中山の瞬発力戦では無類の強さを発揮するキングマンボ系が2~4着。

キタサンブラックがまた1番を引いた為、ある程度前に出してマルターズアポジー他を行かせてということになりそうですが、キタサンは逃げなくてもいいですし、番手でなくても状況に合わせて自在のポジショニングが出来て反応が良く、ソコソコ長く良い脚が使えるのが長所です。今回も粘っこいレースをしてきそうな感じです。
逃げるであろうマルターズアポジーは、好走時はペース的にはスローバランスですが、キタサンやヒカリのように中はあまり緩めないで逃げ切っているのが特徴。父方がストームキャット系のゴスホークケンなので、2500mという時点で即消去・・としたいところですが、母父がオールドトリエステ(シアトルスルー系)、母母父にサンシャインフォーエヴァー(ロベルト)、4代にノーザンダンサー、ビゴーズ(ハンプトン系)とスタミナ、底力型の血がズラリで、淡々としたペースで行かせると粘り込んでくる可能性も無い事も無いというところかと思います。
〇サトノダイヤモンド
コース、馬場状況、距離、内・外・小回り関係なく走り強いの一言。不安はスローから捲りや超ロンスパになった際に前にポジショニングして巻き込まれる、展開のアヤくらいかと思いますが・・・。

◎マリアライト
内回り戦には滅法強く(3-1-2-1)。馬券にならなかった4着1回も昨年の有馬記念のみで、今年と同じ16番から積極的に前に行き僅差4着と強い競馬。今年のエリザベス女王杯は不利がなかったとしても瞬発力戦では馬券にはなっていなかったと思われます。
この馬の良いところは母方に、母父エルコンドルパサー(キングマンボ)、母母父リヴァーマン(ネヴァーベンド)、4代にリボーそのもの、サドラーズウェルズと重たいほどの底力血統を持つところ。今時分の時計を要す馬場も合うし、急坂があるのも良し、あとはスローからの瞬発力勝負にだけはならないで、少しでも上がりの掛かる展開になって欲しい・・です。

▲シュバルグラン
ゴールドシップが強かったコースといえば、阪神内回と中山内回。シュバルグランも阪神大賞典内回3000mは非常に強い勝ち方で余力すら感じた程。それだけ起伏のある長目のコースはこの馬には向いており、中山も然りということになると思います。ただジョッキーがスローでも動いて来ない福永なので・・・となると展開の助けも必要かなとも思いますが、馬が良い状態なだけにココも外せないところです。

△デニムアンドルビー
復帰後にして上がり最速(といっても後ろから差を詰めただけ)のレースでしたが、よく見ると最後の半Fはジョッキーが全然追ってない様子。前も塞がっていたし、事前に「無理に追わないように」との指示があったのかもしれません。それでいてあの脚ですから、条件さえ味方すれば好走できそうだし、ここでも馬券になるくらいの力はあるハズなんですよね。
母父キンカメで急坂は望むところで、阪神大賞典ではゴールドシップに迫り、昨年の宝塚記念では最後の直線、一頭違う脚で勝ち馬ラブリーデイを急追しての2着になっており、一昨年の有馬記念は超スローからの上りの競馬の為、コース取りしたインがドン詰まり、外外へ進路を探してスライドするという競馬でも9着ながら0.4秒差と力負けではありませんでした。
母母フェアリードールはトゥザグローリーやサイレントディールを排出した良牝で、4分の3同血(ダイワスカーレットとダイワメジャーを参考にしてください)のトゥザグローリーは超人気薄で2度馬券になっており、トゥザといえばトゥザワールドも一昨年9人気でジェンティルドンナの2着に入っています。ただキンカメがあればという事では無く、ヌレイエフの近親クロスによってヌレイエフの母父ハイペリオンの底力、キレを体現させている点に注目したいところです。
ただ、ここ5年で着以内になった25頭中、6歳以上の馬は皆無で、3歳から5歳で占められているのは気になるところです。


当日、サトノダイヤモンド◎⇒〇、マリアライト〇⇒◎に変更。
先週から今週の金、土と見ていて結構タフな馬場。下級条件でなくても前半早くなると後半に必ず響いてくるようです。血統も勿論パワー寄りで、アイルハヴアナザー、ハービンジャー、ハーツクライが目立ち、母方にはやはりスタミナ、底力系統が見られます。
例え昨年のような形になっても、ペース上がったり、早仕掛け・捲りが入ったとしても、どう転んでもこの馬場・条件ならマリアライトの良さが出せそうなので本命に変更。


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有馬記念2016回顧
本年も拙い予想の数々失礼致しました

下彦
15期 予想歴30年

次走狙い:サトノダイヤモンド


マルターズアポジーがテンから5F61秒という逃げは2500と馬場状況を考えれば少し早いかなという感じで他に行く馬もおらず、外めに出したキタサン、ゴールド以下の態勢はスンナリ。5.5F目に13.4迄緩むとラスト5Fからペース上がり、そのままロンスパ戦に移行。しかしながらラスト11.7→12.1と0.4しか落としていないので消耗戦迄は行かないスピード決着となりました。ラップバランスをみればシュバルグランやマリアライトが上に来そうな感じもしますが、前に巧くコントロールされた上でのロンスパ戦なので、サトノ35.5、キタサン35.8、ゴールド35.7と上がり自体はかかりつつも上位勢にはもう一脚使う余力はあったということですね。それはもう3角から4角にかけてのキタサンの馬なりの様な佇まいでおわかりかと思います。
サトノダイヤモンドもキタサンブラックにしても、すごく操作性が良くて穴の少ない馬ですね。来年もまだまだやれそうな感じです。

馬券の方は勿論ハズレ。今回に限らず一年振り返っても会心の当たりが一度も無かった気がします。
この場を提供してくださっている管理人様、少しでも拙い予想を見てくださった方皆様、今年一年有難うございました。良いお年をお迎えください。


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