09期 予想歴26年
◎キンシャサノキセキ
12着/4人気
○アルティマトゥーレ5着/1人
▲シーニックブラスト16着/3人
×ローレルゲレイロ
×ビービーガルダン
春シーズンはオーシャンS10着、高松宮記念10着のキンシャサノキセキ。
僅差だったオーシャンも宮杯も本来のスピードの勝った走りは見られなかった。
調教パターンをこの夏を期に牧場でピッチを上げる策から、トレセンに帰厩後に
ペースを上げる方法に陣営は試みてきました。
その成果は1週前の追い切りで現われていて、
6F82.2-38.0-12.8を計時、古馬オープンのジャガーメイルに1馬身の先着。
抜群の行きっぷりで突き放す内容には、春とは明らかにいい状態ですからこの調教パターンがいい方向に向いたということでしょう。
そして最終追い、
5F69.0-36.7-12.0、直線の反応のいい加速には併走馬も舌を巻く始末。
春の不振を脱した印象を受け、6ヶ月の休養ではなく立て直すがための夏の撤退は、この馬に対する陣営の考えや同馬のリフレッシュにも好転しました。
1400mでも折り合いが・・・ぐらいのスピード馬、となるとハイペースの
1200mこそがキンシャサの持ち味が出せる舞台。
人気の下がった今回は鞍上も気楽に乗れ、海外帰りの三浦騎手のスタートに進歩が見られたようでいいバランスで乗れていました。
展開もゲレイロ、アルティマをガルダンがマーク、その後ろから無理脚を使わず馬ナリでじっと我慢できれば好勝負は可能と考えました。
隠れ短距離王国豪州馬キンシャサノキセキが、先輩の意地を後輩シーニックブラストに見せても然りではないでしょうか。
内枠発走のアルティマトゥーレのスタートしてからの加速力は、
コースを考えると大きなアドバンテージとなり、ロスなく先頭に立つ勢いを外から逃げを打つローレルゲレイロに脚を使わせる可能性がありそう。
抜かせてから直後で脚を貯めればいい。
前日の1000万下1600mやや重で1.33.3は、当日天気が回復してくるならさらに速くなり、スピード決着は避けられない。
速い馬場を考えると、この2頭が・・・
先週まで出来の悪かったゲレイロが1週間で完調となれるのか?
昨年ゴール前ぎりぎりの3着ガルダンも4角からの立ち上がりに着いて行けるのか?(前走1着は洋芝)
この2頭をゴール前差して来るのが外目からスムーズに上がって来る差し馬、中山の1200mは坂を駆け上がってから一気に差が詰まる最後まで気を抜けない距離。
波乱の舞台は差し馬でしょうから、プレミアムボックス、カノヤザクラ、シーニックブラストを視野に。
調教を見てもシーニックの右回りはスムーズのように見えましたが、この馬は展開ひとつでしょう。
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予想に入る前に外国馬をチェックしてから
オセアニア勢の活躍が目立つJCカップなどでは、現在は航空便の乗り換え等でこの地区からの日本への参戦は難しくなっていて、活躍を担ってきたオセアニア勢も姿をあまり見なくなりました。
シーニックブラストはこういう理由も加味してかイギリスでのレース後、スプリンターズSに照準をおいて自国に還らず同国で調整。
ですが、長距離輸送には変わりなく仕上がり具合はどうなんでしょうか。
日本では中長距離路線を最強馬という見方をしている風潮ですが、オーストラリアではスピードのあるサラブレッドすなわち1200mを勝つ馬が最強であるという競馬界の思考の違いを感じます。
この違いは生産からスプリンター育成を目指し、この距離を勝利するがために生まれてきたというより、計画的に産まれてきた豪州馬。
スプリンターズSを目指す日本馬に対し、世界短距離王者を目指す通過点のレースと思われるシーニック、そのステイタスの違いに大きな差を感じます。
「シーニックブラスト号」オーストラリア短距離界の年度代表馬。
馬場的に見ても、日本と同じように時計が出る芝コースで似ています。
オセアニア地区からは、テイクオーバーターゲットが優勝。
過去にJCカップでホーリックス(新)、ベタールースンアップ(豪)、ナチュラリズム(豪)も中山と東京の馬場にも対応出来ていて、相性はかなりいいです。
レベルもJCカップでオグリキャップ、トウカイテイオーと叩き合うハイレベルな地区、ここからの短距離年度代表馬の出走は脅威とも言えます。
差し脚がスタイルで、不発に終わるケースもあり勝つか負けるかのタイプ。
初の右回りでテン乗りと未知数な部分はありますし、中山のコーナーをどう上手くマクるのか・・・Mザーラ騎手の手腕が問われます。
ただハマった時のシーニックブラストの破壊力は相当なものであることは事実。(レーティング評価は短距離馬世界最高122)
ニホンとオーストラリアとは、スプリントへの取り組みの違いが結果となって表われても不思議ではありません。
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