AJCC2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎ゼーヴィント
  2着/1人気

○ルミナスウォリアー4着/5人
▲クリールカイザー12着/10人


 中間雨が降らなかったことと、結局土曜の雨もほぼ降らなかったようで、時計が2段階ぐらい出ているなという感じ。緩い流れならその分速いラップということもあるし、メインのカーバンクルSでも前半がハイペースなんだが馬場を意識して緩めているので再加速ラップを踏んでいての1:08.5は想定より速い。恐らく標準位のイメージで良いかなと思う。


 展開だが今回はこれが非常に難しい。ただひとまずハナを主張するのはワンアンドオンリーの田辺になるかなと。内からシングウィズジョイもハナを切れればハナを狙ってというところだろう。大外枠のクリールカイザーもある程度外々から様子を見ながらで、吉田豊だし基本的には番手を意識した乗り方になるんじゃないかなと。ただこれも逃げる可能性はもちろんある。外から様子を見ながら切り込めると判断すれば最内まで入っていってスロー気味だろう。ワンアンドが逃げるにしても前走のJCみたいに番手でスローで良さが出ているという点から飛ばしていく意識は恐らく持ちにくい。シングウィズジョイもペースはコントロールしたい、クラリティスカイはこの距離なので意識は下がる、ボワラクテがどこまで主張するかもこれも番手主義だしフロストは控えるといっていた。意外と最序盤は流れると決め打たない方が良いかもしれないなと。馬場も回復傾向で、まじめにやれば12秒台は出るぐらいの馬場にはなると思う。61秒で入ればまずスローだろうから、スローになる可能性を考える必要が出てくると。一応流れる可能性もメンツを見ればそれなりに高いし、田辺が主張してクリールもハナを狙うぐらいなら60秒前後では入っていくだろうと。平均~スローで想定しておく。後は馬場回復の意識を騎手がどこまで持っているか次第。ペースはともかくとして、道中の仕掛けどころが遅れるケースが出てきやすい状況になっているので、基本ていには3~4角でレースの流れが動いたときに好位ぐらいから進めて外から動ける馬、そして出来ればポテンシャルもあった方が良い。総合的に判断したいかな。流れると決め打たない方が良い予感がする。前が揃うと却って各馬が牽制しあうからね。


◎ゼーヴィント

 本命になるだろうなと思っていたけど、予定通り。展開が読みにくくなったので総合力の高さを持っているこの馬、という形に余計になったかな。まずこの馬の良いところは動きたいタイミングで器用に動けると。ラジオNIKKEI賞では47.2-47.4と平均ペース、しっかりと基礎スピードが問われたがそこから11.9 - 12.4 - 12.4 - 11.8 - 11.5 - 11.7と中弛みの展開で中団内内から我慢。3~4角で前が加速していく流れで中団内から徐々に外に誘導しつつ直線入りで進路確保して追いだされるとしっかりと反応して前の馬に少し寄られながら立て直してさらにグンと。ポテンシャル面でも底を見せなかったが後半緩い地点から動きたい地点でスッと反応できたように器用さもある。またタフな馬場は時計が掛かった福島記念で一定のパフォーマンス。61.0-59.9とややスロー、その分だけ12.6 - 12.1 - 11.8 - 11.6 - 11.5 - 12.8と仕掛けが早くなってという競馬。このラップを逃げたマルターズアポジーが刻んで3~4角では加速していくという過程、しかもスパイラルカーブ、こちらは好位外から捕まえに行く立場でもちろんそれより恐らく速いラップをコーナーで踏んでいて4角で遠心力で振られていた。それでもL1まで詰めていたようにポテンシャルも高いレベル。器用でしかもポテンシャルも底を見せていないし、セントライト記念みたいにスローで前につけてディーマジェらの動き出しに合わせて仕掛けを待って反応良く直線で抵抗するという競馬もできている。どれをとっても重賞で通用しているわけなので、ここに入って弱点が見当たらないし、ラジニケでは平均ペースからの中弛みもこなしてきた。本来は流れた方が良いぐらいかもと思っているので、まあスロー想定だと若干の不安はあるが動けるし馬場が読みにくいのでスローになって仕掛けも一気に速くなるってこともないだろうと。それならある程度の位置から進められるし要所でしっかりと動ける、ポテンシャルも高いレベル、ペースが上がっても良いこの馬を素直に本命にしたいと。


〇ルミナスウォリアー

 この馬は柴山ってのがカギで、前走のディセンバーステークスは割と上手く乗ってくれて、61.5-59.4と2秒近いかなりのスロー、それでも 12.2 - 11.5 - 11.9 - 12.1 - 11.7 - 12.2とL5最速もコーナーで緩むという中で内から外に誘導している中でツクバが動くのを待ってその直後を取った分だけL2で置かれていた。ただ勢いをつけきったツクバとの比較でそこそこ頑張れたし、他の馬との比較ならワンテンポ待たされた割にしっかりと動けた。スローの2段階加速である程度噛み合わせてきたので結構動ける方だろうと。ジューンSを勝った時は58.9-59.2と平均、実質的にも平均だった中で中団から11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 12.1とL2最速の中でしっかりと馬群の中から動けていて、この辺からもサムソン産駒らしい器用さを持ちつつポテンシャル面でも高いレベルにあるということで重賞制覇に近いと思うし、七夕賞ほど極端に流れたり新潟記念みたいに単騎逃げ以外はドスローの上がり勝負となるとTS持続では甘くなりがちだが、適度な流れでのポテンシャル戦、トップスピード面をそこまで問われない競馬なら通用するだろうと。


▲クリールカイザー

 若干本命にしようか悩んだレベルだけど、まあここは奇をてらわず単穴までで収めておく。まず休み明けが得意ではないといっても2~3か月程度ならそんなに大きな影響はない。動きそのものは良かったと思う。そのうえで今回は大外枠だがこれは結構良い材料。吉田豊だと基本は番手で様子を見ながらになるし、誰かが飛ばしてくれてその中で離れた番手で3番手以下とも差を広げていくのが理想は理想。ただこの馬にとって一番の追い風はやっぱり馬場が地味に良くなってきているというところ。このパターンは騎手がなかなか意識しにくいので、仕掛けをできるだけ待ちたいこの馬にとっては馬場が軽くなったことで結果的に仕掛けが遅れてL2最速というパターンが十分狙えるなと。オールカマーは田辺が良い競馬をしてくれたけど、究極的には3番手との差がない状況で、逃げ馬を楽に行かせすぎたことで3角以降前が緩めていないのに12.1 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.3 - 12.0というラップでどうしても3~4角からの早仕掛けになってしまう。ペースは遅くても多少流れてもいいんだけど、基本は本仕掛けを待ちたいタイプ。その点でも逃げ先行馬が多くて展開が読みにくい中で外から実質的に支配できる、馬場も回復傾向で上手くL2最速戦の中で番手外や2列目外、逃げても良いがそこで一足を使えれば一発まである。アル共は溜めすぎて直線だけの競馬だし本当に良い脚は一瞬しか使えないからそれを活かせるのは中山の方だろうと。


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