10期 予想歴20年
◎アエロリット
5着/6人気
○アドマイヤミヤビ12着/2人
△ソウルスターリング3着/1人
まだしばらく雨も降るっぽいので、タフな馬場を想定しておく必要がある。正直良馬場ならそう悩むこともないかなと思っていたんだけど、ここまで道悪になってくるとちょっと迷いが出てきたかな。ひとまず土曜の馬場ぐらいなら1:34.0前後ぐらいは出ても良いメンバー構成だと思う。
展開予想だが、今回重馬場ということもあるしなかなかレースメイクが読みにくい。レーヌミノルは有力馬と同じような位置からと言っているので無理はしない、内からベルカプリとショーウェイの2頭がハナを主張(ただベルカプリもショーウェイも微妙に逃げには消極的なコメント)、外からディアドラやカワキタエンカ辺りがじわっと2列目狙いで出していくかなという感じ。アエロリットは五分のスタートなら恐らくその後ろか或いは2頭より先に2列目の外を狙ってくるところまで狙っていくかもというところ。ソウルスターリングは良馬場ならそう心配なかったが重馬場で外枠で折り合いを意識する様な競馬になると、というところはある。アドマイヤミヤビはミルコに変わるのでゲートがどうなるかだが、恐らくソウルスターリングを目標にしながらの競馬になるだろうと。ゲート次第だが中団ぐらいは意識すると思う。恐らく有力馬の位置取りとしてはアエロリットが一番前で番手~2列目、ソウルスターリングが2列目~好位ぐらい、アドマイヤミヤビが中団の外~出負けで後方まで。ミスパンテールはアドマイヤを見ながらの競馬になると思うが、アドマイヤのゲート次第では前もある。内からリスグラシューがどういう位置を取っていけるか。ペースは重馬場の影響もあるのである程度は落ち着く。それでも47.5-46.7~8ぐらいとみて1:34.2~3ぐらいの決着とみておく。ややスロー前後で平均~スローまで幅を持たせたい。
◎アエロリット
今回の桜花賞はどうやっても難しい面があるので、悔いのない本命にしたいということで人気と実力が乖離していてかつ多少渋っても大丈夫なアエロリットを本命にした。まあこの馬を本命というよりはテーマとしてソウルスターリングのルメールが道悪で消極的な競馬をする可能性が出てきたというのもある。アエロリットを本命にした理由はもちろん前述の感情的な面だけでなく、この馬は瞬間的なトップスピードの質はそんなに高くない、これはアドマイヤミヤビとの比較でみてもL2の坂で一気に来られてしまった。ただクロフネ産駒にしてはTS持続がかなり高いレベルにある。前走のクイーンCでも一気に前に出られてからのL1の踏ん張りがしぶとく、46.4-46.8と平均からの12.2 - 12.2 - 11.4 - 11.3 - 11.9と中弛み再加速で上手く取り付きつつ外々から動いてL1でもアドマイヤに食らいつけた。ここでの敗因はどちらかというと対アドマイヤで1列しか差が作れなかったことにあると思っていて、アドマイヤミヤビに3角手前の段階で目標にされてしまっていたので結局キレ負けしたという感じ。末脚の絶対量自体ではそこまで差はなかったし、思った以上にL1の踏ん張りを見せたと思っている。この辺りは阪神マイルで適応する可能性が高い。それと、この馬の良いところはゲートを五分に出れば二の足が速いし、ペースが落ちてもコントロールできるところにある。フェアリーSなんかも雨で明らかに時計に影響があった状況で46.1-48.6と超ハイに肉薄するレベル、11.4 - 11.9 - 12.4 - 12.0 - 12.3と中弛みで我慢しているところで外から動かれたので苦しかったが、それでもしっかりとギアを下げて直線でまた上げてスッと反応してL3-2で加速ラップを踏んできた。かなり強い競馬だといっていいし、雨が降ってペースの変動に対応できるのは魅力、ハイペースへも対応できる。それにそもそもだがクイーンCの走破時計は強烈に優秀で、翌日の共同通信杯はお話にならないレベル、翌日の1000万下マイル戦を大幅に上回っている。これは個人的にはチューリップ賞と同週武庫川Sとの比較でみても上回ってくるんじゃないかというレベル。もちろんアドマイヤミヤビも評価しているが、クイーンCはこの馬にとっては完璧なレースではなかった。まだ上積みがあるし、道悪でペースも測りにくいので融通が利くこの馬が馬場もペース適性も淀みへの対応力も含めて信頼度も高い。この馬をずっと高く評価してきているし、良馬場ならともかく紛れる可能性があるなら前目からの粘り込でこの馬を本命にして心中したい。ノリに託す、逃げても良いし2列目まででソウルスターリングより前で競馬してほしい。
〇アドマイヤミヤビ
ここは実はちょっと悩んだんだけど、流石にソウルスターリング1.1倍とは想定していなかった。個人的には素材的にはミヤビとソウルの2強+アエロリットも負けないと思っているんだが、その根拠はクイーンCが相当なレベルだったこと。1:33.2で上がりが33.6というのは当時の馬場がそこまで極端な高速馬場ではない(共同通信杯は低レベルだったにせよ、土曜の1800m戦、日曜の1600m戦両1000万下をラップの内容的にも時計的にも圧倒している。)なかでの強烈な内容。ただアエロリットは完璧な競馬ではなかったし、そのアエロリットが出負けしたことですぐ近くにいてそれをマークしながらこの馬も押し上げていく競馬ができたのでL2の切れ味勝負で一気に来れた。ただL1では脚色程突き放せなかったしこれは非常に高いレベルではあるものの少し物足りない。アエロリットとの差が今回はポイントになると思うが、この馬は究極的にはトップスピードの質が高いレベルにあると思っているのでそういう意味では道悪がどちらに働くか。キレが削がれて届かないケースは出てくるし、アエロリットとの比較で考えれば粘り込で逆転される可能性はある範囲内。それでもソウルスターリングと比較してパフォーマンスで見劣るとは思っていないし、こちらの方がどちらかというと長い距離向きなので道悪で基礎スピードをコントロールしないといけないソウルスターリングと比較してペースの淀みで取り付ける可能性もある。もちろんリスクもなくはないし、これだけのタフな馬場で平均で淡々と流れて削がれないかどうか。それでもここはクイーンカップを高く評価して。
△リスグラシュー
雨が降ったことで食い込みの可能性が出てきた一頭。良馬場なら消す予定だったが、浮上させた。単純に時計が少し掛かっていた阪神JFでのパフォーマンスの方がチューリップ賞より高かった。チューリップ賞時も個人的には仕上がっていたと思っていて、武豊もほぼ完璧に脚を出し切って甘くなったのは良馬場で軽い基礎スピード面、そこから質の高いトップスピードを問われてイマイチ伸び切れなかったと思う。JFの場合は46.7-47.3と平均で流れて12.0 - 12.1 - 11.5 - 11.5 - 12.2と極端なトップスピードを問われなかったのも大きい。理想は1800以上だと思っているので、この馬場で基礎スピード不足を解消できそうなのと、極端なトップスピードを問われず無理をせずに入って行ければというところ。押さえておきたい。
△ソウルスターリング
この馬を2、3着付けにするテーマ。良馬場だと恐らくペースを作っていく馬も多いしある程度流れるので折り合い面を気にしなくても良いかなと思ったが、流石にここまで道悪になってしまうと逃げ馬候補の出方が読みにくい。それと、微妙に折り合い面に難がある馬で前走でも少し持っていかれ加減ではあった。チューリップ賞は46.8-46.4とそこそこ流れたしその中で上手く我慢できたが今回はもう少し絶対的には遅い入り方…恐らく速くても47秒半ばぐらいにはなってくると思うのでコントロールしながら入っていけるかどうか。この枠の並びで外からカワキタエンカ辺りにカットされながら好位ぐらいと思っていると最序盤掛かる可能性が出てくるし、消極的なポジショニングもあり得る。もちろんこの馬の場合は昨年のメジャーエンブレムと比較しても明らかに後半要素を高いレベルで持っているので、そうなったとしても圏外になるほど崩れることは可能性的に低いと思っているが、少なくとも単勝1.1倍だと逆らいたいなというレベルの差ではあると。特にチューリップ賞もJFも意外とそこまで高いレベルとは言えないし、レーヌミノル比較で見れば少なくともアドマイヤミヤビとはパフォーマンス的に互角レベル。アエロリットも展開的に難しい中で手強かったわけで、この2頭に対して圧倒的優位といえるほどではないと思っている。1.1倍で本命だと1着以外は外れのレベル。道悪自体は個人的には気にしていないんだけど、道悪でもしっかりとペースを作っていけるかどうか。内容的にはチューリップ賞のパフォーマンスをどこまで評価するかだが、武庫川Sとの比較で若干ではあるが見劣るところはあるので、個人的には単純に1.1倍…というかまあ落ち着いたとしても1倍台前半~半ば程勝ち切るだけの信頼度はないと思っている。クイーンC組は正直1000万下比較では圧倒的だし、準OPで近い条件が無いので難しいが超えてきていると思っている。非常に高いレベルでの話だが、今回は相手が楽じゃないという方が大きい。この馬自身もかなり強いと思っているが、ここは連下で2,3着付けでおいしい単系馬券をという感じかな。
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