NHKマイルC2017予想
NHKマイルC期間外予想(最終版)

スカイポット
14期 予想歴20年

◎ボンセルヴィーソ
  3着/6人気

○タイムトリップ6着/10人
▲モンドキャンノ9着/3人
△ディバインコード10着/11人


 NHKマイルCの期間外予想については、昨年の予想がまずまず良かったと評価しており、引き続き、指数、展開、トラックバイアス、血統及び末脚について着目した予想をお送りします。

★指数
5月7日(日)東京11R NHKマイルC 東京1600m 

1.モンドキャンノ(キンシャサノキセキ) 58.4
2.キョウヘイ(リーチザクラウン) 55.5∵
3.アウトライアーズ(ヴィクトワールピサ) 58.9
4.カラクレナイ(ローエングリン) 60.6
5.プラチナヴォイス(エンパイアメーカー) 57.3
6.ボンセルヴィーソ(ダイワメジャー) 58.8
7.ジョーストリクトリ(ジョーカプチーノ) 55.7
8.タイムトリップ(ロードアルティマ) 58.0
9.タイセイスターリー(マンハッタンカフェ) 56.1
10.ディバインコード(マツリダゴッホ) 57.4
11.オールザゴー(ステイゴールド) 55.3↓
12.ミスエルテ(Frankel) 57.3
13.トラスト(スクリーンヒーロー) 54.2
14.リエノテソーロ(Speightstown) 54.8
15.レッドアンシェル(マンハッタンカフェ) 57.8
16.アエロリット(クロフネ) 61.0
17.ナイトバナレット(ディープブリランテ) 54.6
18.ガンサリュート(ダノンシャンティ) 58.7↑

 天星指数では、アエロリット、カラクレナイという桜花賞上位馬、アウトライアーズ、ボンセルヴィーソ、ガンサリュート、モンドキャンノという牡馬G1路線の馬が続く構成となっています。それから、タイムトリップ、レッドアンシェル、ディバインコード、プラチナヴォイス、ミスエルテまでが指数中位で通用しそうです。オールザゴー、キョウヘイ、ジョーストリクトリ、タイセイスターリー、トラスト、ナイトバナレット、リエノテソーロは指数下位で、基本的には軽視で良いのではないでしょうか。

★展開
 競馬は基本的に荒れる方向に動くものであることは常に留意しなければならないですが、その影響は展開に出やすいもの。人気馬が逃げ先行馬であれば前傾ラップに偏りやすく、人気馬が追い込み馬であれば後傾ラップに偏りやすいと考える人気重心展開理論により予想につなげていきます。
 「2017NHKマイルC予想・展開分析資料」(※)をご覧ください。今年は追い込み実績馬のカラクレナイが1番人気となりそうなので、逃げ先行馬を重視するべきだというのが第一感です。(アエロリットが1番人気になった場合は、先行・差し互角となりそうです)
(※)http://baryutensei.com/report/1705bt-nhkTENdata.pdf

 BPRで先行値の高い馬は、リエノテソーロ、ディバインコード、トラスト、ボンセルヴィーソ、オールザゴー、ジョーストリクトリ、タイムトリップ。馬場適性を踏まえると、ディバインコード、ボンセルヴィーソ、タイムトリップが中心馬候補となります。

★TBI
 ここからは、資料「NHKマイルC予想資料(Track Bias Index分析)」を見ながら読んでください。
→http://baryutensei.com/report/1705bt-nhkTBIdata.pdf

 過去12年の「予想時TBI(当日)」と「予想レースTBI」を見比べると、HTBIとVTBIのバイアスが2段階以上異なるのは、2007年のVTBI(フラット→極端な後方有利)、2009年のHTBI(外有利→極端な内有利)、VTBI(後方有利→極端な前方有利)、2013年のHTBI(デフォルト→極端な外有利)、2014年のVTBI(デフォルト→後方有利)、2016年のHTBIの6箇所。他は1段階以内の誤差であり、更に、そのうち「予想時TBI(前日)」も2段階以上異なる箇所は2007年のVTBI、2009年のHTBI、VTBIだけ。このことから、基本的にバイアスは連動すると考えて予想を行います。

 2009年は連動していませんが、サンプルごとのTBIを見ていったときに、極端な有利バイアス(資料で着色している部分)が内有利と外有利の両方出ています。過去12年で同じTBIに両極の有利バイアスが出ていた年は2009年だけですので、このような場合には留意が必要かと思われます。2014年はNHKマイルCのHTBIが極端な内有利バイアスとなりましたが、サンプルごとのHTBIで極端な内有利が2レース検出されていました。2008年のHTBIは極端な外有利が3レース検出され、NHKマイルCのHTBIも極端な外有利となりました(外枠14番、14番人気のダノンゴーゴーが追い込んで3着に入った)。

 ちなみに、サンプルレースのセルを灰色にしているのは、当日と前日とで馬場状態が異なる場合、参考としない対応を採っているためです。この場合、「予想時TBI(前日)」も参考としてのみの表示としています。

 好走馬BPRのセルの色づけは、BPRが1400m以下は薄い緑、1800m以上は薄い赤としています。1800mからの臨戦が優勢な印象がありますが、1600mからが最有力で17頭、1800以上は10頭、1400m以下は6頭となっています。また、BPR1(逃げ)は3頭、BPR3(番手)は7頭、BPR5(先行)は6頭、BPR差(差し)は8頭、BPR追(追込)は8頭となっていて、逃げ以外の出現率はほぼ同じです。

 過去12年の3着以内馬の枠別出現回数は、内枠(1~3枠)が15回、中枠(4~6枠)が10回、外枠(7~8枠)が11回。若干内枠が多いですが、枠の有利不利は概ねない状況です。

 土曜日の結果を受けて算出した「予想時TBI(前日)」は、HTBI=26.8、VTBI=40.3でした。この数値に基づき、予想レースTBIはHTBI「デフォルト」、VTBI「フラット」と想定します。

★血統系統及び末脚順位
 過去12年の3着以内馬36頭のうち、SS系の血統系統を持たない馬の好走は9頭。降雨により重い馬場となった2007年は3頭ともSS系を持っておらず、また、かなりの外差し有利となった2008年の2頭も除くと、これらを例外とすれば、26/30がSS系を父か母父に持っていたこととなります。また、父が地味血統であっても母父がSSの馬が6頭絡んでいて、このパターンは注意したいですね。他の系統では、ND系が20頭、MP系10頭、GS系が4頭、RO系が3頭となっています。
 今年のメンバーでSS系のない馬は、タイムトリップ、ミスエルテ、リエノテソーロ。

 続いて、末脚順位を分析します。過去12年で上がり2位以内経験がなかった馬の馬券圏は1頭(フラムドグロワール)のみ。条件戦以上で上がり2位以内経験のない馬としても6頭のみで、うち展開によりイレギュラーな前残りが生じた2009年を除けば29/33。条件戦以上での上がり連対経験が欲しいところです。
 今年のメンバーで上がり2位以内経験のない馬はおらず、条件戦以上での上がり連対経験がない馬はボンセルヴィーソのみとなっています。

★一言コメント
1.モンドキャンノ
スプリングSは負けすぎの印象も、京王杯2歳Sではレーヌミノルを差しに行けた末脚は評価。ルメール騎手ならそこそこの位置につけてくれるかもしれないし、軽い走法の馬で巻き返しもある程度期待できそう。

2.キョウヘイ
最速の上がりを使ったシンザン記念、千両賞はいずれも重馬場。地力はいまだ評価できない。

3.アウトライアーズ
皐月賞は大外回るロス。着差は離れていないし、インを捌ければ可能性はあると思う。

4.カラクレナイ
指数上位だが、いつも後方から外を回しているのとデムーロ騎手で脚質にも不安あり。距離不安も感じる。おさえまでか。

5.プラチナヴォイス
皐月賞は着順ほど負けていない。左回りになって口向きの悪さも軽減される可能性はあるし、高速馬場での好走歴があることも評価できる。個人的にはお守りとしても買う必要がある。

6.ボンセルヴィーソ
メンバー的に逃げられそうなのが兎にも角にも買い材料。先行で見所のある騎乗が目立つ鞍上で、無理に抑えたり溜めすぎなければしぶとく残れるのではないか。東京向きかどうかが不明だが、高速馬場には対応できるだけの経験値はある。

7.ジョーストリクトリ
NZTの前までの指数は低く、前走は中山で嵌ったと評価。

8.タイムトリップ
前走は挟まれて後方からの競馬になっただけで、脚質は後方寄りになったわけではないと思い直し、また、2走前の決め手を評価して印を引き上げた。今の馬場も、展開も嵌りそうなイメージ。本命も迷ったが、京王杯2歳Sの負けが気になった。

9.タイセイスターリー
重馬場のシンザン記念を除けば指数は高くない。

10.ディバインコード
やや頭高いが、先行馬の中では堅実。積極的に乗れれば上位に入れるだけの力はあると思うが、鞍上がやはり心配。決め手がある馬ではないのに、前走で差しで結果を出してしまったのもちょっと気になる。買いたいけど少し評価は控えめにしたい。

11.オールザゴー
特に買う材料がない。

12.ミスエルテ
地力の問われた桜花賞で惨敗し、気性的にはマイルはやや長い印象。ここも人気先行ではないだろうか。

13.トラスト
差し脚比べは東スポ杯を見る限り厳しいし、前に行っても2番手では残せないと見ている。

14.リエノテソーロ
前走の指数評価は高くない。

15.レッドアンシェル
前走は最後方付近からの競馬となったが、そこまで後方待機しなければならない馬でもないので可能性はある。ただし、想定展開も外枠もマイナス。金曜人気が不気味でおさえてもという程度。

16.アエロリット
前走後方からの競馬をしたのが不穏。好位くらいなら勝機もあると思うのだが、引き続き後方からの競馬をするのであれば紐の1頭までの評価になる。鞍上の思考をどう読むか。

17.ナイトバナレット
元々、指数が低く評価していなかった馬。

18.ガンサリュート
スピード戦への対応力に疑問はあるが、指数と人気のバランスに妙味はある。池添騎手も魅力で、おさえても良いかと思っていたが、大外枠はマイナスか。

★結論
◎ボンセルヴィーソ
○タイムトリップ
▲モンドキャンノ
△ディバインコード
△アエロリット
注プラチナヴォイス
注カラクレナイ
注アウトライアーズ
注レッドアンシェル


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >