14期 予想歴34年
◎モンドキャンノ
9着/3人気
○リエノテソーロ2着/13人
▲ボンセルヴィーソ3着/6人
△カラクレナイ17着/1人
×アウトライアーズ
×プラチナヴォイス
今年のクラッシック第一弾皐月賞は、アルアインが優勝した。
当初ステイヤー質のレースになると考えていたが、馬場の高速化により一転。『マイル質』のレースとなっていたのだ。
優勝馬アルアインにしても、2着馬ペルシアンナイトにしても、近走2000㍍ではなくマイル戦を中心に使われて良い成績を納めていた。
アルアインに関しては前走阪神1800㍍を速い時計で優勝しているように、スピード競馬に高い適性を示している。
さて、スプリングSは体力色が問われ皐月賞はスピード色が問われたという事は、本来のNHKマイルCの適性を考えるならば、スプリングSよりも皐月賞で高いパフォーマンスを示さなければならないはず。
だが、今回の皐月賞出走組の中で皐月賞でパフォーマンスアップさせたのは1頭もいない。
そんな訳で、皐月賞出走組からの今回のマイルCの本命馬は考えにくい。
最初から素直にマイルCを目指してきた馬に候補馬を挙げてみたい。
青葉賞は2.23.6の時計が出たように、とにかくこの時期の府中の馬場は速い時計が出る。
再三再四に渡って言っている事だが、高速馬場になると400㍍短めの距離適性が問われる事が多い。
このレースの翌週に行われるヴィクトリアマイルも、ここ2年1200㍍中心に活躍しているストレイトガールが連覇している。
おそらく、今回のNHKマイルCも1200~1400㍍の距離適性が問われるものとしてヤマを張ってみたいと思う。
◎①モンドキャンノ
父は高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキ、母父は歴代の名スプリンターのサクラバクシンオー。
サクラバクシンオーはたまに持続力を与える事もあるが、おおよそトップスピードの高さを伝える事が多い。
カノヤザクラやベルカントのように新潟1000㍍を得意とする馬。
更に底力が強化された馬ならば、ショウナンカンプやビッグアーサーのようにスプリントG1で活躍出来る馬もいる。
同レースはグランプリボスが勝っている。こちらはサクラバクシンオー×サンデーサイレンス系と父母をひっくり返した配合。
京王杯2歳Sで桜花賞馬レーヌミノルを差し切ったように、軽い質のレースでの反応と末脚のトップスピードはおそらく世代トップクラス。
スタミナ質が問われたスプリングSでの惨敗は当然の結果で、この惨敗で評価を下げるのはおかしい。
この枠ならば、サッと好位のインに取りついて差す競馬をするのに最適だ。
○⑭リエノテソーロ
父はゴーンウエスト×ストームキャット系、母はダンチヒ系×ガルチと、「これでもか!」というくらいスピード色の濃い血統背景。
今までのレースを見てみたが、そのスピード・パワーはスタートに生かされているような感じ。
とにかくスタートの出も良ければ、短距離でもスッと楽に好位に取り付ける脚がある。
前走のアネモネSは+10㎏の馬体増の上に大外枠。
中山のマイル戦はスタートから2コーナーまでの距離が短く、大外枠から先行馬がポジションを無理に取りに行こうとすると2コーナーで外目を回らされる羽目になりどうしても大きなコースロスが発生する。
アネモネSのレース自体、上がりが36.2と掛かっておりタフな流れてとなっていた訳だが、そんな流れの中、レース前半から捲り気味に進出していた。
そんな無理をしながら、自身の上がりもレース上がりより速い時計で粘り込んでおり、着順こそ4着だが流石はG1馬といった内容に見えた。
今回も外枠だが、府中のマイル戦はスタートから3コーナーまでの距離が長いので、前走ほどのコースロスは食らわずに済む。
この馬のスピードからすれば、府中のバックストレッチで好位に取り付くのは容易いはずだ。
前傾ラップの競馬での実績が目立つが、2戦目のすずらん賞では後傾ラップの競馬をしっかりクリアしている。
府中の高速マイルは、1200㍍の差し馬のリズムでレースを進めるとベストなパフォーマンスが引き出せる。
そういった事からも、この馬の激走に期待している。
皐月賞組のアウトライアーズとプラチナヴォイスは、マイル質のスピードや反応が問われた皐月賞で全く競馬をさせてもらえなかった。
マイル質のレースで通用しなかったスピードと反応が、短距離質のレースで通用するとも到底思えない。
馬場が悪化して体力が問われるようになれば逆にチャンスだが、この天気でこれを期待するのも無理がある。
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