10期 予想歴20年
◎アエロリット
1着/2人気
○ボンセルヴィーソ3着/6人
▲タイムトリップ6着/10人
土曜を見ても超高速馬場と言ってしまって良いかなと思う。今回のメンバー構成だと恐らくマイルなら32秒台も余裕で視野に入れないといけない。流石に32秒前半は無いと思っているけど、1:32.8ぐらいを目安にするとして、46.4-46.4で平均ぐらいになり得ると。そしてこれが土曜で予想が噛み合わなかった要因だと思っているけど、騎手も既に土曜を見る限りそういう馬場だと完全に認識していると思うのでペースをある程度引き上げる意識を持ってくるはず。恐らく時計勝負に近い競馬になるだろうと。軽い基礎スピードをかなり重視しないといけなくなった。
一応ボンセルヴィーソの逃げ、番手外にタイセイスターリーかディバインコード想定。ここまで高速馬場になってしまって誰もがそう認識していると最序盤ももう少し縦長に持っていく意識が働くと思うし、先行勢も内に入っていくスペースを確保しやすくはなる。アエロリットなんかも折り合い面は結構楽になるかも。恐らく平均ペースぐらいで見ておいて、45秒台に入るところまで視野に入れつつかな。3~4角では流石にちょっと息が入るとは思うが。
◎アエロリット
まあかなり悩んだというか、ただここは自分の信念を曲げずにこの馬でいきたい。もともと基礎スピードが非常に高い馬で、かつそれを息を入れることで再加速にまで持って行けていたというのを評価していた馬。クロフネ産駒のイメージだとそういうタイプの馬が多い(クロフネサプライズやホエールキャプチャ、クラリティスカイもある程度前半要素が問われて良さが出ていた)んだが、この馬の良さはそれだけではないところ。クイーンCと新馬戦でそれを見せていた。クイーンCでは46.8-46.4ともちろん高いレベルで基礎スピードを問われていた、その中で出負けして掛かって折り合いを欠きながら押し上げつつ。12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6と中弛み気味からのトップスピード戦でしっかりと直線最後まで伸び続けた。L2の最速地点でのキレは明らかにアドマイヤミヤビに見劣ったが、そこからのL1の踏ん張りが素晴らしかった。クロフネ産駒は総合力が高い反面素材的に足りない馬が多くなることが多いが、この馬の場合はギアチェンジ、トップスピード面もそこそこは持っているがそれよりもTS持続が高いレベルにあるのが面白いところ。桜花賞ではもちろん46.5-48.0とハイペースで他がなかなか末脚を引き出し切れなかったという側面はあるが、11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.9 - 12.8とL1の消耗地点でグンと伸びてきてカラクレナイとの差は詰めてきた。カラクレナイの方が要所ではいい脚を使ってきたが、L3の4角最速地点で外を回してL1差し込んだアエロリットの方が使える末脚の絶対量が大きいし、高速馬場、トップスピード戦でのTS持続適性も高くクイーンCの様に11秒台を維持する能力が高い。新馬戦もスパッと切れなかったが12.5 - 11.3 - 11.2 - 11.2と11秒前半を3F続けてきている。こういうタイプのクロフネ産駒は珍しい。スローになったとしても極端でなければ仕掛けは早くなる傾向のNHKマイルカップだし、ある程度はTS持続で差し込めると思う。クロフネ産駒の最高傑作になる可能性が高い馬だと思っているので、ここは不安もなくはないが高速馬場である程度縦長になるとみて、また基礎スピード面が高く問われることで折り合い面もさほど気にしなくていいとみて、初志貫徹。これで3度目の正直やで、ノリさん頼むから出負けせずに流れに乗って。
〇ボンセルヴィーソ
松山のレースメイクに依存するところはあるが、ややハイ~平均で支配できればこの馬が3着圏内までで考えれば一番信頼できる。まず前提としてファルコンSを高く評価している。かなりの高速馬場状態でペースバランスは34.0-35.3と明確にハイペース、ラップ推移的には11.2 - 11.8 - 12.1 - 11.4 - 11.8と緩めての再加速、坂の上りで加速して対応できているのでメイソンジュニアの方が出し抜きは上手かったにせよ総合力で高いレベルのものを見せてきている。ハイから息を入れての再加速で鋭い加速ラップをL3-2で踏めている、こういうタイプは距離延長が合うと思っている。前走のNZTの場合は48.4-47.6とややスローバランスにまで入ってしまって、しかも前のメイソンジュニアを外から捕えに行く形になったのでその分もL1の甘さに繋がった感じ。走破時計はなかなか優秀だし、朝日杯でも強かったがマイルでこういう競馬ができたなら素直に評価したい。ただやはりペースを引き上げて高い基礎スピードをぶつけてこそだし、ファルコンSは明らかにパフォーマンス的にも高速馬場での基礎スピードやギアの上げ下げといった操縦性の良さを売りにしていたと思う。こういうタイプなので今の高速府中ならペースを引き上げて前半の基礎スピード面を上手く引き出しつつL2の坂の地点での加速まで持っていけそうとみて、仕掛けを待っての出し抜きではこれが一番かなと。メイソンジュニアが出てきていても恐らく同様に高い評価をしたと思う。ファルコンSは差し有利の展開だったとみているので。逃げても2列目からでも問題ないのでその点での不安もないしL1の甘さは確かだが対抗にはこれ。
▲タイムトリップ
この馬も競馬の仕方こそ違うのだがボンセルヴィーソと同じで総合力の高さをうかがわせていて面白い。この馬を評価している一つが3走前。3着ではあるのだが、ペースバランスが45.9-48.8と3秒近い超ハイの中で11.7 - 12.3 - 12.4 - 12.0 - 12.1とコーナーで緩んでの再加速の中で2列目ポケットで結構またされて直線半ばぐらいで進路確保、そこからL1でスッと反応して伸びてきていた。加速ラップに対応できているし、基礎スピードの高さ、コントロールしての一足という競馬ができた。マイルでも流れれば多分問題ない。そのうえで前走は48.4-47.6とややスローバランス、12.1 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.6と同じ様にコーナーではそこまで速くなく直線の2F勝負で外から押し上げて直線序盤で良い脚を使ったがL1ちょっと甘く伸び切れなかったという感じ。高速馬場適性は2走前からも確かだし、後半勝負に徹して最速地点でスパッと切れた、10秒台を繰り出せるのは大きな武器。どの条件がベストなのかはまだ読めないが、個人的にはマイルなら高速馬場で流れた中で一足を鋭く繰り出してくるパターンかなと。こういう超高速馬場でジッとしている鞍上が上手く噛み合いそうというのもある。
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