オークス2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎アドマイヤミヤビ
  3着/2人気

○ソウルスターリング1着/1人
▲ディアドラ4着/9人


 恐らくだがヤマカツグレースのノリがレースを引っ張る形にはなるだろうと。ディーパワンサは内田なので五分に出れば先行策を取ってくる、ブラックオニキスが先行してその外から抑えながらレーヌミノルというところ。レーヌは恐らく壁を作りたい意識が働いて、どこかで内に入り込みにいくかなと。内からはソウルスターリングが出たなりで楽に3列目を意識してくる、外の馬が思った以上に来ないと押し出されて前目というのもあるのでそことのバランスを取りながら。アドマイヤミヤビはミルコで出られるかどうかがポイント。東京2400だと最序盤の段階からミルコはリカバーの意識は持って入ってくると思うし、リスグラシューの武豊がどう乗ってくるかだが、位置取りの関係性としてはリスグラシューの方が前、アドマイヤが後ろかな。向こう正面でのミルコ・アドマイヤミヤビの動き出しがレースの展開を左右しそう。前半はまずスローペースになるとみていて、これはスローになりそうだというのもあるけど馬場もかなり高速状態、まともならこの面子だと24秒前後の時計になると思う。となると60-24-60で平均なので59秒半ばぐらいでヤマカツが飛ばしてそれについていくというぐらいでないとハイバランスにはならないだろうと。ヤマカツが単騎で60秒、離れた2列目が61秒だとしても実質で見ればかなりのスローになってくる。その辺りを考えると馬場を考慮してスローバランスとみておく必要があるだろうと。


◎アドマイヤミヤビ

 まあ印を見てもらったらわかると思うけど、基本的に既存勢力を結果的に重視した形になる。まあちょっと細かいところで印を回さなかった新興勢力もいるのはいるんだけどね。いずれにせよアドマイヤミヤビかソウルスターリング本命の二択でアドマイヤミヤビを本命にした。理由としてはチューリップ賞のソウルスターリングよりもクイーンカップのアドマイヤミヤビのパフォーマンスを上に取った、というところ。素材的にはこちらの方が上だとは思っていて、ただ百日草特別の場合は63.8-59.6と4.2の超々スロー、これはまだ良いが12.9 - 12.8 - 11.8 - 11.0 - 11.1と仕掛けが遅く2F戦。好位からしっかりと坂の上りで反応しつつもL1で突き抜けてここで推定10秒台突入の脚を使ってきたと。ギアチェンジではアウトライアーズの方が上ではあったし、切れ味は良いものを見せた。TS持続は未知数と。ペースが上がってと出し切ってどうか?というのが課題だったがクイーンCでは46.8-46.4と平均ペースから11.4 - 12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6と中弛みからの3F勝負、出負けから上手く押してリカバーしながら前にいたアエロリットを目標にしながら中弛みで取り付いて直線で外。序盤からジリジリと伸びてL2地点で差を詰め始めてアエロリットに並びかける。L1で甘くなったレーヌミノルを楽に呑み込んでの完勝。3着以下との差、2着アエロリットがNHKマイルCを圧倒したようにレベル自体は非常に高かった。また当日の馬場比較でみても確かにかなり軽い馬場ではあったと思うが、それでも土日を通してマイルの1000万下や共同通信杯、1800mの1000万下と比較しても圧倒している。この一戦が恐らくこの世代の牝馬路線のレベル的には一番高かったとみている。桜花賞に関しては道悪で46.5-48.0で淀みない流れ、追走に脚を使う形になったしクイーンCと比べて馬場だけでなく中弛みが無かったので取り付くのに自力で脚を使う必要があったと。この分が後半の末脚を削ぐ形になったと思っている。マイルで流れればアエロリットの方が上だと思っていたし、良馬場のマイル戦なら恐らくアエロリットの方が上。ただアエロリットは本来まともに出ていればソウルスターリングと比較しても見劣らないと思っているし、このクイーンCはアエロリットが中弛みでベストではなかったとしてもそれをきっちり後半の末脚の絶対量で制してきた。距離は伸びた方が良いのは間違いないと思っているので、後は出遅れ癖のミルコだけ。それも2400ならどこかで息が入るし仮に出負けしても上手く道中まででリカバーしてくれると信じている。人馬を信じてこの馬を本命に。


〇ソウルスターリング

 状況としてはこちらも重い印を打たざるを得ない。今回のポイントはとにかく展開が読みにくい。内枠自体はギアチェンジの性能が高いこの馬としては好材料で、アイビーSでも49.4-46.9とかなりのスローからの12.6 - 12.6 - 11.6 - 11.2 - 11.5と3F勝負、L2の坂の上りが最速という中で3列目から直線で楽な手ごたえで加速についていく、L2の坂の上りでしっかりとエトルディーニュを差し切っている。この地点で動けているのは強みで府中適性はまず間違いない。阪神外回りでも要所で内からスルッといい脚を使えているし、チューリップ賞では外から勝ちに行く形で完勝している。この時はペースバランス的にも46.4-46.8と平均だがこの馬自身は少し離れた好位で進めて後半要素を色濃く問われた中でリスグラシューを圧倒してきている。リスグラシュー比較でパフォーマンスを見てもチューリップ賞がベストなので、その辺りからも後傾バランスで良さが出た、後半の3要素…ギアチェンジ、トップスピードの質、持続力を高いレベルでまとめてきている。こういうタイプがオークスでは強いので、この馬を軽視はできない。ただ展開が読みにくい中で一旦ポジションを決めると動けないのがこの枠。進路が開けばギアチェンジは優秀なので直線の段階で3列目ぐらいをキープできていればまず勝ち負けだと思っているが、向こう正面での動きに巻き込まれたときにどうか?というのはある。その点もあるし、純粋に末脚の絶対量ではアドマイヤミヤビの方が上だと思っているので、3角までに動く意識があるミルコが相手で前を向かれて出し切られてしまうとというところかな。まあ今回の予想はデムルメ馬券になった。


▲ディアドラ

 ほとんどひねりが無いので単穴だけはきっちり穴を推奨したい。まずこれまでの過程から考えても1400は基礎スピード不足の感じで前半に脚を使うことでイマイチ反応ができなかった感じ。それがここ4走で距離を延ばすことで安定してきた、そのうえで前半あまり無理をしないことでここ2走結果を出してきている。2走前は46.5-48.0とかなりのハイに肉薄する中で出負けしたこともあり後方から馬群の中を通して直線バテ差してきたんだが、メンバー最速が示す通り後半の末脚の絶対量は前半無理をしないことで高めてきているという感覚。前走は顕著で1800m戦で47.7-46.8とややスローも13.3 - 12.5 - 11.7 - 11.2 - 11.4と顕著に中弛みなのだが中団で我慢も利いて一気のギアチェンジが問われた4角以降でも置かれず直線序盤の最速地点でスッと反応して突き抜けたしL1も寄せ付けなかった。明らかに後半型でパフォーマンスを上げてきたと言っていい。この感じならギアの上げ下げも上手いし、距離延長でこの面子、出負けしなければ前も狙える中でソウルスターリングが探り探りの中その前を取り切ってしまえば一気にチャンスが出てくると思う。延長の過程で後半3要素をバランスよく高めてきて良さが出てきたわけなので、これなら2400mでこそ積極的に狙うべきかなと。まあ前走時は超高速馬場だったので、まだアドマイヤミヤビはもちろんソウルスターリングほどTS持続が高いレベルにあるかは微妙。本命にしても良いかも、と少しよぎったぐらいだけど、1000万下と比べると絶対的には見劣っているので、その辺りは冷静に判断したというところ。ただ距離延長はかなり良さそうだなというところで穴馬券で狙いたい一頭かな。


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