08期 予想歴19年
◎セイウンコウセイ
4着/1人気
○ジューヌエコール1着/3人
▲エポワス3着/7人
△キングハート2着/4人
★傾向分析★
2012年 タイム 1’09”4 (良) 1FAve=11.57 3FAve=34.70
テン34.3-上がり35.1 『前傾』
1着ドリームバレンチノ・・・ロージズインメイ×マイネルラヴ=ヘイロー×ミスプロ 〔2-n〕 6-4
2着ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=キングマンボ×ストームバード 〔2-s〕 4-4
3着ビスカヤ・・・コマンダーインチーフ×Saint Ballado=リファール×ヘイロー 〔18〕 11-10
2013年 タイム 1’08”5 (良) 1FAve=11.42 3FAve=34.25
テン34.1-上がり34.4 『一貫』
1着パドトロワ・・・スウェプトオーヴァーボード×フジキセキ=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-2
2着シュプリームギフト・・・ディープインパクト×Souvenir Copy=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-t〕 5-5
3着フォーエバーマーク・・・ファルブラヴ×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9-c〕 1-1
2014年 タイム 1’08”5 (良) 1FAve=11.42 3FAve=34.25
テン33.8-上がり34.7 『前傾』
1着ガルボ・・・マンハッタンカフェ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-r〕 9-6
2着ローブティサージュ・・・ウォーエンブレム×Singspiel=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔8-d〕 12-13
3着クリスマス・・・バゴ×ステイゴールド=レッドゴッド×サンデーサイレンス 〔5-g〕 12-10
2015年 タイム 1’08”3 (良) 1FAve=11.38 3FAve=34.15
テン33.0-上がり35.3 『前傾』
1着ティーハーフ・・・ストーミングホーム×Green Desert=ミスプロ×ダンチヒ 〔6-a〕 16-14
2着アースソニック・・・クロフネ×サクラユタカオー=ヴァイスリージェント×プリンスリーギフト 〔2-f〕 14-14
3着レンイングランド・・・クロフネ×サクラバクシンオー=ヴァイスリージェント×プリンスリーギフト 〔2-r〕 11-12
2016年 タイム 1’07”8 (良) 1FAve=11.30 3FAve=33.90
テン33.4-上がり34.4 『加速』
1着ソルヴェイグ・・・ダイワメジャー×ジャングルポケット=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔17-b〕 2-2
2着シュウジ・・・キンシャサノキセキ×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔3〕 4-4
3着レッツゴードンキ・・・キングマンボ×マーベラスサンデー=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 7-7
流れは、小回りローカルコースというコース形態も相まって『前傾』の流れ。展開的には厳しい流れになるはずだが、4コーナー5番手以内の馬の好走が多く、また内枠の馬の好走も多く、「ローカルコースの鉄則」が当てはまると思われる。また開催前半の馬場ということも、この「ローカルコースの鉄則」をさらに活かしやすい条件になると考える。
ちなみに「ローカルコースの鉄則」とは、小回りコースで直線の短いコースでは、後方に位置して上がり勝負を得意とする馬が届かないという考え方です。
小回りコースは比較的ペースの弛まない流れになりやすく、中央開催なら前がつぶれてしまうのだが、前にきつい流れでも踏ん張りきれてしまうケースが多いのがローカルコースの傾向。ローカルコースは平坦ということもあり、前が止まらない傾向がより顕著になる。
特に函館・札幌・福島・小倉で特に有効です。この「ローカルコースの鉄則」が活かしやすいコースなら、ペースが弛めばさらに前有利な展開になるので、基本は逃げ・先行馬から考えると良いと思います。マイル、中距離でペースを握る馬がはっきりわかると対策も立てやすいので、逃げ馬は非常に重要です(=大逃げするタイプはものすごく厳しいペースになるので、その場合は大逃げした馬はつぶれてしまうので)。
また内枠なら、内内を回ることによる距離ロスの少なさもプラス要因となり、より好走の可能性UP。
血統の傾向は、洋芝の北海道コースということもあり、欧州型血統の大系統ノーザンダンサー系(=ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、リファール系、ニジンスキー系、ノーザンダンサー系など)の好走が多い。母父トニービンなども好走していて、欧州型の要素は重要なポイントと考える。
スピード持続型のネヴァーベンド系、プリンスリーギフト系なども相性は良いと考える。
ステップの傾向は、高松宮記念好走馬はここでも崩れにくく好走しやすい(=高松宮記念→函館SS:08年2着→1着キンシャサノキセキ、10年2着→2着ビービーガルダン、12年3着→2着ロードカナロアなど)。斤量的に重い馬でも割り引く必要性はなく、人気で信頼性の高い馬と考え、軸に据えるには最適。
また牝馬の好走も多く、牝馬でも割り引く必要はないと考える。
★予想★
函館SSのポイントは、
①流れは、コース形態から『前傾』。逃げ・先行馬には厳しい流れとなるのだが、「ローカルコースの鉄則」が活きるため、内枠の逃げ・先行馬が好走しやすい。
②欧州型血統がポイント。大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③スピード持続血統の大系統ナスルーラ系にも向く。
④高松宮記念好走馬は軸としての信頼性が高いが、斤量が重くなる点では注意が必要。特に高松宮記念で4コーナー5番手以内で好走した馬なら崩れにくいが、後方から差しての好走した馬は凡走の可能性もあるので注意。
⑤夏は牝馬の好走が多く、内枠・先行と「ローカルコースの鉄則」を活かせそうな牝馬には注目。
◎セイウンコウセイ・・・アドマイヤムーン×Capote=フォーティナイナー×ボールドルーラー 〔2-f〕
前走高松宮記念1着(=中京芝1200m)。函館芝コースは初で、芝1200m戦は(3-1-0-0)。
アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父Capoteはボールドルーラー系で、仕上がりは早く、2~3歳のダート短距離戦なら信頼性は高い。芝も早い時期ならこなす。3歳以降は、特に坂のあるコースでは積極的には狙いにくく、やや割引は必要。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
○ジューヌエコール・・・クロフネ×アグネスタキオン=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔B3〕
前走桜花賞9着(=阪神芝1600m:0.8秒差)。函館芝コースは初で、芝1200m戦も初。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
No.〔B3〕の牝系は、英国在来種と輸出されなかった非純血種の英国由来の牝系。「早熟」「短距離」「ローカル」がキーワードで、オープンや重賞は2歳~3歳前半の集中し、短距離での好走が多い。
▲エポワス・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔1-b〕
前走大阪−ハンブルグC1着(=阪神芝1400m)。函館芝コースは(1-3-0-1)、芝1200m戦は(2-6-1-4)。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
△キングハート・・・オレハマッテルゼ×マイネルラヴ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕
前走鞍馬S1着(=京都芝1200m)。函館芝コースは(初で、芝1200m戦は(4-3-0-3)。
オレハマッテルゼ産駒はサンデーサイレンス系で、父サンデーサイレンスで母系にノーザンテースト系を持つマイラー種牡馬という点ではアドマイヤマックス産駒やデュランダル産駒に共通する項目があり、2歳戦から走れる仕上がりの早さと中距離への対応が可能。ジリか、切れても一瞬とあって勝ち味に遅く、直線の短いローカルや中山、阪神芝1400mなどの短距離やマイル戦が仕事場。といって母父がスタミナ系種牡馬だと中距離もこなす産駒もいるから一概には決められない。ダートは中距離も守備範囲で、不良馬場こそさっぱりだが、適度に湿った馬場は抜群の適性がある。一発活が入るのか、短縮、延長にかかわらず距離変更は走り頃。軽斤量は狙って損はない。母父マイネルラヴはミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、秋シーズン以降は成長力も豊富で本格化する。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
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