宝塚記念2017予想
データアートによる予想

スカイポット
14期 予想歴20年

◎キタサンブラック
  9着/1人気

○サトノクラウン1着/3人
▲ミッキークイーン3着/4人
△レインボーライン5着/7人


春のGI最終戦となるグランプリレース(阪神競馬場芝2200m)。春の天皇賞から間隔が開くため、夏負け回避のため、秋に備えて放牧に出される馬も多く、年5つある古馬中距離路線GIの中での格は低いが(八大競走にも指定されてない)、過去25年で1番人気が11勝18連対しており、強い馬がきっちり勲章を増やせる傾向がある。その一方で、1番人気が18連対したときの相手の人気は(0.3.1.2.1.11)となっていて人気通りの決着は少ない。有力馬の回避が多い宝塚は、強い馬が3頭程度も出てこないために頭は堅く収まってもヒモが荒れるという形になる。ちなみに過去57回の優勝馬の人気は、(23.16.7.3.1.7)と、5番人気以下で勝利したのは8例(内訳は92メジロパーマー9番人気、03ヒシミラクル6番人気、05スイープトウショウ11番人気、08エイシンデピュティ5番人気、10ナカヤマフェスタ8番人気、11アーネストリー6番人気、15ラブリーデイ6番人気、16マリアライト8番人気であり、近年増加中)。基本的に軸は人気実績馬からで良い。

 宝塚記念は中距離戦という条件から、クラシックディスタンス路線のGⅠである春の天皇賞などからの長距離組、マイルGIの安田記念やヴィクトリアマイルからのマイル組、中距離からの上がり馬やスペシャリストたちと様々なメンバーが集まる。
 過去25年の連対馬50頭の内訳は長距離組(22)、マイル組(8)、中距離組(20)※となっていて、ローテーションだけでは簡単に絞れない(前走ダートや1200mは論外だが)。それよりも重要なのは前走の着順にあらわれる馬の好調さであり、上記それぞれの連対馬の前走着順は、長距離組(8.3.4.0.3.4)、マイル組(1.6.1.0.0.0)、中距離組(13.3.3.1.0.0)で4着以下から連対したのはほぼ長距離(天皇賞)組のみという状況。
 ただし、注意したいのは宝塚出走馬の層の薄さであり、3.4着となると急にこのデータも役に立たなくなる。どういう馬が堅いか、該当する馬は今回何頭出ているのかには気をつけなければならない。また、当日の馬場差にも影響を受けやすいレースであることに注意。3頭の馬券よりも2頭の馬券のほうが的中率は上がるだろう。

 ※・・・長距離組には、直行だけでなくその後2500mGII を使った馬も含む。
     中距離組は前走OP以上1800~2500m未満の馬。
     天皇賞以降、安田記念や中距離を使った馬は最近走に属するものとする。

【アナログ調和データ】

A.馬場バイアス判定

 当日の馬場バイアスを、TBI(トラックバイアスインデックス)により算出。内外の有利不利、前後の有利不利を分析する。

→もう少し細かい資料は、以下のリンクから入手してください。
準備中

B.好走可能馬選出

 過去25年の3着以内馬75頭中64頭、2着以内馬50頭中48頭該当している馬柱だけで判断可能なパターンは下記の7つ(注1,2を含む)。これらに該当する馬をピックアップする。

1.今年の天皇賞3着以内
2.今年の安田記念0.2秒差以内の3着以内
3.昨年の有馬記念0.5秒差以内の5着以内
4.前3走の、2000m~3000mの混合戦別定G2勝利(ただし、東京・中山が開催地のレースを除く)
5.前2走の、2000mの別定G2以上連対(ただし、東京・中山が開催地のレースを除く)
6.前2走の、1800m~2500mの重賞で0.6秒差以上勝ち
7.前走、2000m~2400mの中央4開催地のOP以上を0.3秒差勝ち、または前々走とOP以上を連勝し、前々走で0.3秒差以上勝ち
8.前走、阪神2000mの重賞で0.2秒差以内かつ4着以内

注1.休み明けは昨年の有馬記念優勝馬及び海外G1使用馬を除き、1~7に該当があっても無効とする
注2.1~7の該当レース後に、G2以下戦で0.6秒差6着以下のレースがある場合は無効とする


C.中心馬選出

 異常バイアスにならない限り、実績上位馬は信頼できやすいレース。以下に該当する馬がいれば抽出しておく。

1.実績面から、抜けた能力があると考えられる、昨秋の有馬記念及びJC又は菊花賞の2レースを連対していて当日2番人気以内の馬(5.2.1.0.0.0)。
94ビワハヤヒデ   1着 菊花①、有馬②
96マヤノトップガン 1着 菊花①、有馬①
01メイショウドトウ 1着 JC②、有馬②
01テイエムオペラオー2着 JC①、有馬①
05ゼンノロブロイ  3着 JC①、有馬①
06ディープインパクト1着 菊花①、有馬②
11ブエナビスタ   2着 JC②、有馬②
12オルフェーヴル  1着 菊花①、有馬①

2.長距離組で堅いのは春の天皇賞を1番人気で優勝しての直行(3.2.0.0.0.0)。
94ビワハヤヒデ   1着
99スペシャルウィーク2着
00テイエムオペラオー1着
01テイエムオペラオー2着
06ディープインパクト1着

3.マイル組で堅いのは、前走GⅠを道中3角8~13番手からレースを進めて勝ち馬から0.2秒3着以内に入線した、距離に余裕を感じさせる差し馬のうち、①前5走が全てG2以上かつ有馬記念又は天皇賞春を含む馬または②2400m以上のGⅠで連対経験がある馬(3.4.1.0.0.0)。追込みすぎの馬は凡走例があり注意。
92カミノクレッセ  2着 ①②
93イクノディクタス 2着 ①
99グラスワンダー  1着 ①②
02ダンツフレーム  1着 ②
05スイープトウショウ1着 ②
09ディープスカイ  3着 ①②
10ブエナビスタ   2着 ①②
11ブエナビスタ   2着 ①②

4.中距離組で堅いのは、前々走GⅢまたはOP勝ちかつ前走GⅡ勝ちの連勝をしている上昇度の高い馬で、前5走中4走がOPクラス以上の馬(1.2.2.0.0.0)。
98サイレンススズカ 1着
00メイショウドトウ 2着
02ツルマルボーイ  2着
03タップダンスシチー3着
10アーネストリー  3着

D.各種要素を踏まえたアナログ予想

 上記A~Cまでを準備しておけば、それほど間違うことはない。最後はアナログで、ご自身の頭で考えて馬券を的中させてもらいたい。以下、視点を記しておく。

能力…直接対決のある馬がいれば、その時の能力の優劣を確認する。
騎手…バイアス理解のある騎手、外国人騎手、地方出身騎手、引き出し騎手(池添、蛯名ら)に注意。
血統…パワーがあり、厳しい流れで活きる血統が有利。グラスワンダーやステイゴールドの産駒に注意。
当日のバイアス…前日のバイアスをTBIで出しているが、天候等によって当日になってバイアスが変化することがある。

(今年の見立て)
キタサンブラックは過去の名馬と比べても遜色のない王者として君臨。昨年は展開不利で負けて強しの内容だった。まともなら連対濃厚か。

相手は京都記念勝ちでデータをクリアしてデムーロ騎手の乗るサトノクラウン、昨年の有馬記念で5着以内のミッキークイーン、条件が向きそうなレインボーラインを本線として、昨年の有馬記念で5着以内ながらこのレース不振のゴールドアクター、福永騎手の乗るシュヴァルグランはおさえたほうが良さそう。

シャケトラは相性の悪い日経賞勝ち馬ということもあり上位人気なら嫌うことにしたい。


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