10期 予想歴20年
◎ヴォージュ
9着/3人気
○マルターズアポジー11着/2人
▲フェルメッツァ5着/8人
△ゼーヴィント1着/1人
芝は生き物だけに判断が難しいとは思うがそれでも先週とのイメージからするとやっぱり速くなっている感じで正直ちょっと掴みにくい。ただ土曜を見る限りラップ推移的にもスローならかなり速いラップを踏んでいるし高速馬場だと言っていいはず。59で入れば58秒台は余裕で出ると思えるぐらいの馬場。
展開予想は逃げ馬に関してはそんなに難しくないというかマルターズアポジーがこの枠なら多少出が微妙でも出していってハナを主張するのは間違いない。それを見ながら外からマイネルフロストだがマルターズはある程度早い段階で短期になると思うのでこれについていくまでにうちのヴォージュが先行してくる可能性が高いのでこの2頭が2列目争い、内からパドルウィールも行きたいがこのペースで2列目を確保できるかは疑問。スズカデヴィアスやフェルメッツァ辺りも内枠で好位を狙い、ゼーヴィントは恐らく好位~中団の外目でコントロールしながら向こう正面でじわっと押し上げていく形になるかな。
◎ヴォージュ
とりあえず今の馬場だとそこまで前傾ペースになるというのはないんじゃないかなと。マルターズアポジーが単騎気味に入って進めていくだろうが2000だとそこまで引き上げるかどうかは分からんし、少なくとも2番手以降のマイネルフロストも含めて先行勢はそこまで突いていかない可能性が高い。マルターズが逃げ切ればともかくとして、実質ペースは恐らくそんなに上がらず番手の位置では60秒を切るかどうかぐらいかなと。それと一つ、ペースは読めないが確実なのはマルターズアポジーが出てきたことで各馬の仕掛けの意識はまず早くなる。3~4角で外から、特にゼーヴィント辺りが動いていかざるを得なくなると思うし、もちろん2列目付近にいるこのヴォージュも前を向いて動いていく必要が出てくる。この馬の場合これまでの内容を見ても動き出す地点では少し置かれることがあっても減速していく過程でしぶとく踏ん張る能力が極めて高い。ポテンシャル・TS持続力を両面で高いレベルで持っている。前走のジューンSなんかは2段階加速で11.9 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 11.5 - 11.8とポテンシャルを相当レベル問われてからのL3最速TS持続戦というかなり出し切る競馬。これを番手で押し切っているが、この時もL3最速地点では他に並ばれていて減速地点のL2-1でじわじわと抜け出して先頭に立っているようにバテないのが魅力。今の高速福島だと前がペースを支配してのL2最速戦というのだけが嫌だったが、恐らくマルターズの逃げにそこまで各馬乗って行かない、ある程度単騎でマルターズが入ってくれれば3角の緩い地点からエンジンをかけることになるだろう。3走前の府中Sでも59.3-59.9と基礎スピードが問われてやれていたし仕掛けを待ったことで反応負けしてL1で盛り返すという競馬なので仕掛けが敗因とみている。ペースもある程度は流れて大丈夫なのでこの馬を信頼したい。
〇マルターズアポジー
大阪杯の敗因がちょっと読みにくい。もちろんGIではダメともいえるしもしかしたら斤量かとも思うが57kgで勝っている馬なので大きく崩れる要因ではないと。59.6-59.3と平均ペースで理想的に入って行ったが終始12秒前後で淡々と進めたことで良さが出なかったのかもしれないし、これでは他の脚が削げなかったともいえる。ただ昨年の福島記念では61.0-59.8とスローに持ち込んで12.6 - 12.1 - 11.8 - 11.6 - 11.5 - 12.8と後半の4F勝負でゼーヴィントらを寄せ付けなかったわけで決して一本調子ではないし、小倉大賞典を勝った時の様に46.2-48.2と上げ切って押し切る競馬ができたりと本来幅は広い。今回は後ろがついてくるかどうかというのもポイントになるが、福島記念を勝った時の様に前半ある程度コントロールして後半勝負でポテンシャルを引き出せれば面白い。
★フェルメッツァ
この馬もヴォージュとセットで狙ってみたい感じかな。基本的には厳しい流れの中で出し切って何ぼではある。ただこの馬は前走の様に58.1-60.4と前半の基礎スピードを高いレベルで問われた中でもしぶとくポテンシャルを発揮するところに良さがあるとは思っているので前半のポジションはもう少しとって行ってもいいかなという感じ。この枠なので結構いい位置を狙えるとは思っているが下手に抑えずしっかりと2列目争いを見ていけるかが一つポイント。今回は一応想定としては実質はスローとみているんだけど、流れる可能性もあるとみておく必要もあるしこの馬はハイペース気味になった時の注目馬というところかな。
△ゼーヴィント
この馬は基本的には全体のペースが上がった方がいいとは思っている。セントライト記念でもやれたので問題ないかと思ったが冷静に見るとレースレベル的に微妙ではあった。AJCCでは強い競馬をしての2着で59.6-60.0と平均で流れての12.3 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 12.3とポテンシャル戦で外から勝ちに行ったところを内で我慢していたタンタアレグリアにL1で差し込まれた形になるし、ミライヘノツバサとの比較でみてもこの一戦が個人的には一番のパフォーマンスかなと思う。流れた中でもポテンシャルを削がれないというのはラジオNIKKEI賞でも示していてしかも加速していく流れで内目から窮屈に捌きながらでも置かれなかった。コーナーでの立ち回りも上手いだけに外枠で外々になりそうな今回はあまりいい材料ではない。そのうえで福島記念の様に61.0-59.8とコントロールされての後半のポテンシャル戦で外からになってどうか。色々踏まえて連下で押さえることにした。全体のペースが上がれば突き抜けるチャンスはより増えると思うけど。
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