関屋記念2017予想
関屋記念 ダンチヒ系と上がり重視で。

軍神マルス
08期 予想歴19年

◎ウインガニオン
  2着/4人気

○ロードクエスト6着/2人
▲ブラックムーン15着/3人
△メートルダール12着/1人


★傾向分析★
2012年 タイム 1’31”5 (良) 1FAve=11.44 3FAve=34.31
テン35.0-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり32.8 『加速・中弛み』
1着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
2着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=キングマンボ×ターントゥ 〔8-c〕 3-3
3着スピリタス・・・タニノギムレット×Storm Cat=ロベルト×ストームバード 〔1-l〕 8-6

2013年 タイム 1’32”5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.5-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.6 『一貫』
1着レッドスパーダ・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔19-c〕 2-2
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 16-15
3着レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=フォーティナイナー×サドラーズウェルズ 〔3-l〕 10-9

2014年 タイム 1’32”5 (稍重) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.9-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.4 『一貫・加速』
1着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 6-5
2着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 3-3
3着サトノギャラント・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔9-c〕 15-14

2015年 タイム 1’32”6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン36.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり33.3 『加速』
1着レッドアリオン・・・アグネスタキオン×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 1-1
2着マジェスティハーツ・・・ハーツクライ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔13-c〕 8-10
3着ヤングマンパワー・・・スニッツェル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔21-a〕 3-3

2016年 タイム 1’31”8 (良) 1FAve=11.48 3FAve=34.43
テン34.4-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり34.7 『一貫』
1着ヤングマンパワー・・・スニッツェル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔21-a〕 6-6
2着ダノンリバティ・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔18〕 3-3
3着マジックタイム・・・ハーツクライ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-e〕 14-14

 流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。ただ近年は『一貫』の流れも増え、差しも決まりやすい傾向と考えます。
『加速』や『中弛み』の場合、展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げが壊滅的な成績。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)追込が決まる感じ。

 血統の傾向は、ノーザンテースト系やが強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
 またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
 ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?

 またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。

★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。
⑦春のGⅠ・GⅡ出走馬に注目。GⅢ戦で浮上しそうな馬に期待。

◎ウインガニオン・・・ステイゴールド×ポリッシュネイビー=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-b〕
 前走中京記念1着(=中京芝1600m)。新潟芝コースは(2-0-0-1)、芝1600m戦は(5-0-0-5)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父ポリッシュネイビーはダンチヒ系で、先行策からそのまま押し切る競馬を得意とし、ローカルのダート1000m&1700mを自分の庭としている。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

○ロードクエスト・・・マツリダゴッホ×チーフベアハート=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔13-c〕
 前走パラダイスS5着(=東京芝1400m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(3-1-0-2)。
 マツリダゴッホ産駒はサンデーサイレンス系で、中山の鬼だった現役時代のイメージとは異なり、中山芝は苦戦傾向。福島や函館など小回りの成績が良いので、たまたまなのか、急坂が合わないのか。距離的には忙しい距離の芝1200mや1400mの成績が良く、2歳戦も好調。この仕上がりの早いスピード感は、マツリダゴッホの母父のボールドルーラー系の特性が前面に出ているものと思われる。これなら平坦コースが得意なのも納得。もちろん自身と似た中距離型も出るだろうが、早くから走れるマイラー型とみるのが正解かも。母父チーフベアハートはダンチヒ系で、前走で大敗していても軽く巻き返す穴血統。各馬が狭いストライクゾーンを持ち、ピンポイントで条件が揃うと好走する。天皇賞春好走のマイネルキッツがいれば、スプリンターズS好走のビービーガルダンもいる、距離適性も様々だが、共通しているのは“アンチ・スローの上がり勝負”で、緩まないペースの中で、スピードの持続力やスタミナを活かす。脚の使いどころの難しい馬が多く、ロングスパートで好走することが多い。穴は叩き4~5戦目。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲ブラックムーン・・・アドマイヤムーン×ジェネラス=フォーティナイナー×ニジンスキー 〔9-f〕
 前走中京記念3着(=中京芝1600m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(5-2-3-5)。
 アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父ジェネラスはニジンスキー系で、時計のかかる芝中長距離に向く欧州血統。中央で苦戦した馬のローカル替わり、瞬発力勝負に泣いていた馬が時計のかかる馬場になり台頭など、条件が合えば相手強化でも好走する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△メートルダール・・・ゼンノロブロイ×Silver Hawk=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-e〕
 前走1600万条件戦多摩川S1着(=東京芝1600m)。新潟芝コースは(0-0-1-0)、芝1600m戦は(1-0-0-0)。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Silver Hawkはロベルト系で、1800m&2200m&2500mの半端な距離を得意とし、堅実に走るも詰めの甘さのある芝向き中長距離血統。母父としてはマイルGⅠ勝ち馬(=ブラックホーク、ピンクカメオなど)を出しているが、やはり半端な距離が得意で、さらに配合種牡馬を尊重しながら、惜敗癖は抜けきらない。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。


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