08期 予想歴19年
◎アルアイン
2着/1人気
○サトノクロニクル3着/3人
▲ミッキースワロー1着/2人
△クリンチャー9着/4人
★傾向分析★
2012年 タイム 2’10”8 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン35.2-中盤60.9(3F換算36.54)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着フェノーメノ・・・ステイゴールド×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔11-d〕 3-1
2着スカイディグニティ・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔2-c〕 10-7
3着ダノンジェラート・・・ディープインパクト×Pivotal=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 6-5
2013年 タイム 2’13”5 (良) 1FAve=12.13 3FAve=36.41
テン37.1-中盤60.5(3F換算36.30)-上がり35.9 『加速』
1着ユールシンギング・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔8-g〕 9-9
2着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 11-9
3着アドマイヤスピカ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-o〕 13-12
2014年 →新潟芝2200mで代替のため、参考外
2015年 タイム 2’13”8 (良) 1FAve=12.16 3FAve=36.49
テン36.4-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり36.0 『加速・中弛み』
1着キタサンブラック・・・ブラックタイド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 2-1
2着ミュゼエイリアン・・・スクリーンヒーロー×エルコンドルパサー=ロベルト×キングマンボ 〔1-l〕 1-2
3着ジュンツバサ・・・ステイゴールド×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔9-f〕 6-8
2016年 タイム 2’13”1 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.1-中盤61.6(3F換算36.96)-上がり35.4 『加速・中弛み』
1着ディーマジェスティ・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-n〕 9-4
2着ゼーヴィント・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-a〕 3-2
3着プロディガルサン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔20〕 10-7
流れは、新潟芝2200mで施行された14年を除いて、12年・13年・15年・16年と過去4年で『加速』の流れ。また中盤弛む『中弛み』が複合することもあるが、比較的締まった流れがこのコースでは多い。複合する時には、テンの速さを中盤緩めることで距離を持たせるレースという感じと考える。
好走馬の多くは、4コーナー5番手以内が多く、開催前半でまだ前が止まらない傾向と考える。
血統の傾向は、ターントゥ系(=サンデーサイレンス系やロベルト系など)×大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、ニジンスキー系など)の配合馬の好走が多い。同コースのオールカマーはノーザンダンサー系が非常に強い傾向なので、大系統ノーザンダンサー系が好走するのは納得です。ただ3歳戦でもあるため、サンデーサイレンス系の器用さというか軽さが活きやすいため好走馬が多いのでは?と考える。
またラップ上持続型の流れになりやすいため、ロングスパートでスタミナが要るから欧州型のノーザンダンサー系に向くと考える。
サンデーサイレンス系は、アグネスタキオン、ステイゴールド、フジキセキ、ダンスインザダーク、マンハッタンカフェ、ディープインパクトなどが好走。クラシック好走の多いややスタミナ型サンデーサイレンス系に向くと考える。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔5〕が複数好走馬を出しています。これらの牝系はクラシックに好走馬を多く出しやすい牝系でもあり、成長力と完成度が高い牝系。クラシックトライアルなので、この傾向は納得かもしれません。
分枝記号はd記号が好走馬多し。前走好走馬なら勢い持続しやすく好走しやすい特性が活きているのだと思います。
ステップの傾向は、ラジオNIKKEI賞を先行して好走した馬がここでも好成績。欧州型の馬場で小回りコースの福島コースを先行して好走できる適性が嵌りやすいということと考える。
また近年好走が多いのは、前走新潟芝2000mや2200mで古馬相手に好走した1000万条件戦好走馬(=08年阿賀野川特別3着→1着ダイワワイルドボア、09年信濃川特別1着→2着セイクリッドバレー、09年阿賀野川特別2着→3着フォゲッタブル、10年阿賀野川特別1着→2着ヤマニンエルブ、など)。新潟芝中距離で好走してきた1000万条件戦好走馬には要注目。
前走ダービー出走馬は、着順は悪くてもGⅠ出走という経験と能力を評価すべきか、休み明けでも好走馬が多く、オープン戦や重賞好走実績があればなお好走の可能性高し。
★予想★
セントライト記念のポイントは、
①流れはコース形態からも、厳しい持続型になりやすい。
②好走ポイントは4コーナー5番手以内。小回りを先行できる馬。
③大系統ターントゥ系(サンデーサイレンス系・ロベルト系)×大系統ノーザンダンサー系の好走多し。
④ラジオNIKKEI賞好走馬が好走しやすい。特に先行しての場合は適性高し。
⑤休み明けの春の実績馬は、ダービー出走馬ならスタミナの裏付けがあるなら着順度外視で注目すべし。
⑥夏に使っていた新潟芝中距離好走馬は好走多し。
◎アルアイン・・・ディープインパクト×Essence of Dubai=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔2-s〕
前走ダービー5着(=東京芝2400m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2200m戦は初。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Essence of Dubaiはエーピーインディ系で詳細は不明。父Pulpitの特性としては、産駒は2歳戦から走る仕上がりの早さがあり、日本では芝、ダート兼用のマイル中距離血統。2歳よりも3、4歳で本格化。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
○サトノクロニクル・・・ハーツクライ×Intikhab=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕
前走ラジオNIKKEI賞6着(=福島芝1800m:0.7秒差)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝2200m戦は(0-2-0-0)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Intikhabはロベルト系で、直線の長いコースでの末脚比べより、小回りをまくる競馬で持ち味が活きる。一瞬の脚があり、好位差しが上手く、成長曲線は3~4歳時。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲ミッキースワロー・・・トーセンホマレボシ×ジャングルポケット=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔10-e〕
前走1000万条件戦いわき特別3着(=福島芝1800m:0.0秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2200m戦は(1-0-0-1)。
トーセンホマレボシ産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクト×スピードに富んだクラフティワイフ一族の配合。現役時代の戦績よりも、マイラー寄り、ダート寄りの傾向はあるが、バテない末脚は健在で、直線の長いコースに向く。母父ジャングルポケットはグレイソヴリン系で、長い直線を伸びる加速力と、ハイペースでの強さ、一瞬の反応のもたつきなど、トニービン系の長所と短所を有している。長い直線で本領発揮のタイプと、上がりの速くない小回り向きのタイプを見極めるのが大事。中山向きなら函館・札幌でも走り、東京向きなら新潟・京都も得意。差し馬は安定感が低く、基本は穴血統。展開が向かず不発に終わった差し馬が、ハイペースになって届く穴パターンがある。内伸び馬場で不発→外伸び馬場に変わっての穴も狙える。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
△クリンチャー・・・ディープスカイ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-k〕
前走ダービー13着(=東京芝2400m:1.2秒差)。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝2200m戦は1-0-0-0)。
ディープスカイ産駒はサンデーサイレンス系で、自身の現役時代時代同様、未勝利戦を勝ち上がるのに何戦も要する馬が多く、芝→ダートに替わって勝利したり、芝2600mで好走馬が出たりと、ズブい中距離型といった様相。ダート血統と言ってしまったほうが話は早いが、芝でも重不良になれば勝率が一気に上がるので、時計さえかかれば浮上する。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
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