スプリンターズS2017予想
スプリンターズSはセイウンコウセイから・・・

下彦
15期 予想歴31年

◎セイウンコウセイ
  11着/3人気

○ワンスインナムーン3着/7人
▲レッドファルクス1着/1人
△ファインニードル12着/6人


今年のメンバーは絶対に逃げたいという馬はいませんが、ペースを上げて押し切りたいダイアナヘイローや番手付近に陣取りたい先行馬が結構いたり、スタートから速い馬も何頭かいるので一昨年の様な緩慢なスローからイーブンというのは超高速にならない限りは無いと思います。
しかしながら今開催の中山芝1200m戦でイーブンからハイペースとなったレース全6レースでの上位3頭の4角位置を列挙すると・・・

1着から順の4角位置と前後半バランス
2-5-1 1.0秒ハイ
3-1-4 0.3秒ハイ
2-3-8 2.5秒ハイ
7-2-3 1.2秒ハイ
1-2-13 2.1秒ハイ
1-6-5 イーブン

上位18頭中14頭迄が4角5番手以内、そして11頭迄が3番手以内という前が残りやすい開催となっています。逃げ、先行2頭に差し1頭という感じでしょうか。ただしこれは条件戦、未勝利戦等なのでそのままあてはまるということではありませんが、傾向として。
なので中心は先行馬から入りたいところです。

あと怖いのはゴチャつきや不利を受けたりすることですね。昨年などは16頭中15頭迄が0.5秒内に犇めき合うような団子状態で、立ち回りの苦手な馬は割り引きたいレースです。

血統的には本命、対抗共アドマイヤムーン産駒になったのでもう2頭も同じエンドスウィープ系としました。
アドマイヤムーンのサイアーランクもゆっくりと着実に伸びています。
2011年 51位
2012年 22位
2013年 15位
2014年 14位
2015年 13位
2016年 13位
2017年 9位(現在)

◎セイウンコウセイ
全芝1200m(3-1-0-1)で中山初ですが産駒全体が総じて場所を選ばないので大丈夫かと思います。馬券を外した前走函館SSはオーバーペースの超ハイラップで逃げたシュウジを追ってのもので、序盤上りのコース形状を考えても2.4秒のハイラップは相当苛酷で、見方を変えればそれでも4着に踏ん張ったというべきものかとおもいます。
母方は母父にスタミナ型ボールドルーラー系シアトルスルーの仔カポーテ、母母父ミスワキ、4代にウェルデコレーテッド(ボールドルーラー系)、バルドイーグル(ナスルーラ)とナスルーラ色濃いスピード血統。
スタートからの番手付近へのポジョニングもスムーズで立ち回りに不安も少なく本命。

○ワンスインナムーン
同じくアドマイヤムーン産駒で母父ヘクタープロテクター(ウッドマン)、母母父ダンシングブレーヴ(リファール)。
全芝1200m(3-0-0-1)、中山芝1200m(2-0-0-0)と経験は浅いですがエンドスウィープ系の推進力とスピードを継いでいるのは確かです。絶対能力では少し足りませんがスタートの良さと操作性の良さそうな序盤のポジショニングセンスは立ち回り力を要するこのコースでは確かなアドバンテージとなるので、今開催の傾向からも買いたい一頭という事で対抗に推します。

▲レッドファルクス
アドマイヤムーンとは同じエンドスウィープ系でもこちらはスウェプトオーヴァーボード産駒、母父サンデーサイレンス、母母父アファームド(レイズアネイティヴ)。早熟と言われるスウェプトオーヴァーボード産駒ですが母方からサンデーを取り込んでここまできたという感じです。
全芝1200m(3-0-1-1)、中山芝1200m(1-0-0-0)。ペースやポジショニングで不利を受けたり後手さえ踏まなければここでも有力。

△ファインニードル
当初はメラグラーナにする予定でしたが上3頭エンドスウィープ系なので統一します。
アドマイヤムーンに母父マークオブエスティーム(ネヴァーベンド系)、母母父ロイヤルアカデミーII(ニジンスキー)。今中山開催芝1200m戦で頻出している血統がニジンスキー系とストームバード系なので母母父にあるというのは良いですね。
全芝1200m(5-2-0-5)、中山芝1200m(1-0-0-1)。


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スプリンターズS2017回顧
スプリンターズS、凱旋門賞の回顧

下彦
15期 予想歴31年

次走狙い:セイウンコウセイ


予想でこのメンバーなら一昨年の様にはならないと書きましたが、まさかの前後半33.9-33.7でスロー。原因は戦前から石川の言っていた通り「誰もいかないなら、或いは行けたら行く」という明確に前に出るという意志と馬の序盤の立ち回りのセンス(発馬からポジショニングのスムーズさ)へもってきて武ダイアナヘイローが早いと判断したのか引いてしまった事、その武を見ていたのかフィドゥーシア、セイウンコウセイの2枠両頭も早い段階で抑えた事等が考えられます。ハイバランスになると凡走してしまうフィドゥーシアはともかく、ダイアナヘイロー、セイウンコウセイは後続も追走で脚を使う様な締まったペースでこそ良さが出る馬なのでちょっとああなってはという感じでした。
改修後スプリンターズSでは初めて2代内にサンデー系を持たないワンスインナムーン(アドマイヤムーン×ヘクタープロテクター)が馬券内に入りました。こういう立ち回りがアドバンテージとなるようなコースはまだまだ狙えそうですし、ムーンも成長力のある種牡馬なのでまだ強くなる余地はありそうです。
例えもう少し早かったとしてもやはりレッドファルクスだったかなという印象。

凱旋門賞はエネイブルは戦績通り、そして父サドラーズウェルズ系×母父サドラーズウェルズという極端なニアリークロス(3×2)というスタミナ、パワー、スピードをそのまま継いだ圧倒的な強さでした。
2着クロスオブスターズと3着ユリシーズは互いに母が全姉妹で、母父キングマンボ、母母父シャーリーハイツ(ネヴァーベンド)、父はそれぞれシーザスターズとガリレオですが、父母父がミスワキ(ミスプロ)で同じなので極めて似通った構成になっています。
で、3頭共母母父に日本でも馴染み深いスタミナ型ナスルーラのネヴァーベンド系シャーリーハイツをもっていました。
後は上位5頭の中に1番〜4番枠の4頭が入るという、戦前言われていた通り内が良い結果となりました。

サトノダイヤモンドに関してはどうでしょう。中団から上がって行く時はもしやとは思いましたが余力なくという感じでした。母方の母父オーペン(ダンジク系)は良いとしても、スタミナ型ND、ハンプトン系、ハイペリオン系、スタミナ型ナスルーラ等のタフネス血統が見当たらないのはやはり本場の消耗馬場では不安はありますね。ヘイロー色強い血統なのでスピード&パワーは良いし道悪だって下手ということはないと思います。国内では一頭の競争馬としての高い能力であらゆる場面で好走してきましたが、極端な消耗戦にはスタミナ不足を露呈してしまうのか、或いはカタスさんが解雇されておられた通りそもそも力を出せる状態に無かったのかどうか、実際のところはわかりません。

やはり日本のグランプリホースでの勝負も盛り上がるという点ではこの上なく良いですが、今迄凱旋門賞で好走してきた馬達は・・・

オルフェーブル
サンデー×ディクタス(ハンプトン系)×メジロマックイーン

ナカヤマフェスタ
サンデー×ディクタス(ハンプトン系)×タイトスポット(リボー系)

エルコンドルパサー
キングマンボ×サドラーズウェルズ×シアトルスルー

というところからも、スピードは元よりスタミナ面でも血統的な裏付けはあった馬達たちだったので、適正が大事という側面も今後はもっと・・です。


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