09期 予想歴6年
◎コンデュイット
4着/3人気
○ウオッカ1着/1人
▲アサクサキングス16着/10人
●展望
http://www.youtube.com/watch?v=R7aHR7Dmpmo
上の映像(09キングジョージ)を観るだけでも、ピンとくる人はピンとくるはず。
右手前が大好きなコンデュイット。キングジョージではほとんどの距離を右手前で走ってそのまま押し切るという、滅茶苦茶なレースをやってのけました。
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けています(それぞれ軸足となる脚が左右異なる)
例えば中山コースでは、①スタート直後のスタンド前は左手前 ②1~2コーナーは右手前 ③向う正面では左手前 ④3~4コーナーは右手前 ⑤最後の直線は左手前 というふうに、コーナーと直線とで手前(軸足)をを替えることで片方の脚ばかりを疲れさせないようにしています。
人間で例えるなら、片手で持てるくらいの重い荷物を左右の手で持ち替えながら運ぶのに似ているでしょうか。
ダークメッセージという佐々木昌三厩舎の馬がいます。
この馬、左回りでは直線でまったく手前を替えません(右回りでは替えます)。直線の短い中京では勝ち鞍もあるみたいですが、先月のブラジルC(6着)など左回りコースでは1番人気を4度も裏切っています。
(この馬の敗因について、昌三師は「輸送がダメ」とかすっ呆けてますが、哲三騎手は「手前を替えない」と正直に述べてます)
重い荷物を同じ手でずっと持って歩くのは辛いのと同じように、馬も手前を替えないとすごく疲れちゃいます。疲れるなら何故替えないの?と人間は思うでしょうが、馬にも利き腕があって、馬によっては高速で疾走しているときに苦手なほうの軸足に替えるのはけっこう怖いことらしいのです。
そのため不器用な馬は、得意なほうの手前をずっと使って疲れる方がマシだと考えるのだとか(彼らは「レースに勝ちたい」なんて考えてません)
そして最初のコンデュイットに戻るのですが…もう一度言いましょう。コンデュイットは世界有数のレースで「手前を替えずに」押し切りました。
コイツ異常です。
右回りは凄く苦手な馬なはずなんです。ダークメッセージにとっての左回りと同じくらい、走りにくい条件のはずなんです。それでも世界一流のGⅠを勝っちゃいました…
何度でも言いましょう。コイツ異常です。「英語は苦手科目だけどTOEIC800点」くらい異常です;
ちなみに…というか大事なことなんですが、この馬の左回り成績。
4戦4勝、GⅠ3勝。
はい。こっちではちゃんと手前を替えてます。左回りの底力勝負では負けなし、です。
(しつこいようですが、この馬にとっては「左回りは普通」で、「右回りが苦手」なのです。右回りの凱旋門賞4着ですけど)
でもいくら底力上位でも、瞬発力勝負になると危ないんじゃないの?となると思うんですが…その点については週末に。
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●予想
「リーチザクラウンがどんなペースで逃げるのか?」ということが、JCを予想する上で大きなキーポイントとなるわけですが、自分は“やや速い”くらいを想定しています。
その根拠となるのが、東京2400と阪神2400のコース形態の違いです。
09神戸新聞杯では、リーチザクラウンは1000m60.3のペ-スで逃げました。
その阪神コースはスタート直後に“上り坂”があり、次いで“Rのきつい1~2コーナー”。下り坂は残り600までほぼ存在せず、ペースを落としやすいコース形態になってます。
いっぽう東京2400は1~2コーナーの角度は阪神のそれに比べて緩いし、1コーナー途中から向正面にかけて“700mほど下り坂が続く”。そこでやっと上りが入りますが、直後に300mほどの下りがまた入ります。
阪神2400に比べてペースを緩ませられるポイントが少ない(それどころか加速ポイントが多い)東京2400。リーチザクラウンのあの気性を考えると、神戸新聞杯の60.3よりも速いペースの逃げになる可能性は高そうです。
展望で挙げたとおり、手前を替えずにGⅠを勝てるほどの持続力を持つサウスポー・コンデュイット。寝肩・ベタヅメ(繋は不明)・腰高と、先日故障した2歳馬リディルに似て先行力・終いの脚を兼ね備えた体型。ハイペースなら日本に敵は無しというところを見せ付けて欲しいものです。
対抗にハイペース向きで、ルメールマジックを期待のウオッカ。以下デキ上向きの実力馬アサクサキングス・エイシンデピュティに、外国馬からもう一頭インターパテイションまで。
◎コンデュイット
〇ウオッカ
▲アサクサキングス
△エイシンデピュティ
△インターパテイション
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