京都大賞典2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎サウンズオブアース
  13着/2人気

○スマートレイアー1着/4人
▲ハッピーモーメント15着/8人


 馬場は午後を見る限りではやっぱり超高速馬場と言って差し支えないと思う。オパールSは34.3-33.2で前が最速10.8、L1を11.2でまとめるぐらいだからまともにやれば楽に6秒台は出た馬場状態。そういうところから考えても超高速馬場とみないといけない。


 展開予想だが、これが今回非常に難儀。確たる逃げ馬不在でスマートレイアーがハナを切るのか?というぐらい。ノリのサウンズオブアースまさかの逃げもあり得るかもだし、ちょっと読めない。一応まともに考えればカレンミロティックなんだが、カレンは逃げないこともないけど逃げると結果が出ていない馬だからこの辺をどう見るか。その外のハッピーモーメントもギャンブル的に逃げてくる可能性もあるし、そうなると案外1角までの距離が長い京都2400だと激流ということもある。展開の振れ幅が非常に大きいレースだと思うので総合的に不安の少ない馬を軸に狙って、嵌った時に怖い馬を穴で狙いたい。



◎サウンズオブアース

 まあここは軸はこの馬しかいないと思っている。内枠を引いた、先行力もそこそこあるし前走の札幌記念では60.7-59.7と1秒程度のスローからの12.3 - 12.1 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 12.0とポテンシャル戦で先行して好位をとれている。距離は2400がベストだと思うし、馬場適性は確実に高速馬場巧者。昨年の京都大賞典の場合は極端な3F勝負で後ろからになってしまったことが大きいが、それでも鋭く脚を使って伸びていたのであれよりも2列前を取れれば相手関係もトップスピード戦としては結構楽だし当然違ってくると思う。ジャパンカップを見ても少し渋って61.7-58.9と超スローからの12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1とL3最速戦でシュヴァルグランを楽に抑えているなら高速馬場の2400でのトップスピード戦ならトップスピードの質で優位に立てるし詰まらなければ最上位。後はスマートレイアーとの比較になる。スマートレイアーは個人的には今はこれぐらいの距離の方が良いと思うし、トップスピードの質、持続力ともに高いレベルにあるのでそれを目標にしながら競馬ができれば結果は出しやすい。内からのギアチェンジも見せている馬だし、4角出口で進路が取れる京都の2400mなら。激流になったとしても前半無理なく進めれば3歳時の京都新聞杯でも最低限やれているし超高速馬場なら問題ないと思う。このメンバー構成なら前半のポジションを間違えなければ勝負になってもらわんと困る。


〇スマートレイアー

 相手はちょっと悩んだんだけどこの馬に。正直スマートレイアーに関しては豊よりミルコの方が上手く乗っていると思うので、この乗り替わりがどう出るかはちょっと微妙かもと思っている。ただ、スマートレイアー単体で見た時に、明らかに近走は距離を延ばした方が良い傾向が出ている。例えば豊がほぼ完璧に乗ってくれたVMでは47.9-46.0と1.9のかなりのスローで12.3 - 12.2 - 11.1 - 10.8 - 11.9と3F勝負、L1も落ち込む形になっているが、ここで番手から直線しぶとく伸びてほしかったものの、正直ソルヴェイグクラスにトップスピード戦で苦戦するとは思っていなかったので、これでも前半少し急かしたのが良くなかったかなという感じはある。京都記念は60.2-61.3とハイペースだがこれは単騎逃げで実質はスローからの2段階加速のような形だろう。そこで3列目の内からしっかりと内目から伸びてきてL1まで踏ん張って2着は確保。また完全な上がり勝負となった鳴尾記念でも外から動いてL1まで唯一ステイインシアトルを詰めているように、ゆったり入れば末脚の絶対量を高めてきている。昔は1400で後ろからのイメージだったけど完全にキャラが変わっているので、前目からスローに支配して3~4角で前受けしつつもキタサンブラックのイメージでコーナーで引き上げて行ければ面白い。ただサウンズに直後を取られるとサウンズの方が今の段階ではまだ上かなと思っているが。


▲ハッピーモーメント

 穴はこの馬にした。本当は適性的には完璧に噛み合っているラストインパクトとちょっと悩んだんだけど、ラストインパクトは流石に前走も行き脚が全く無かったしここ数走全然前に行けていないので心を鬼にして消した。代わりにこの馬にしたのは、地力は足りないけどトリッキーな流れで瞬時に動ける器用さを取った。この馬は瞬間的な反応だけならヴォルシェーブと互角以上にやれる馬で、過去新潟の2200m戦で内回りらしく12.7 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 10.8 - 11.2と強烈なギアチェンジと瞬間的な切れ味を問われたんだが、2列目のポケットで前を向けない状況から直線で内に進路を取ってグンと伸びている。外から勢いをつけて入ってきたヴォルシェーブに瞬間的には勝っているぐらいだったのでこれは結構武器になる。ただ出来れば内枠が良かったというのは本音。今回は展開が読みにくく何が逃げるか分からないが、少なくともこの馬は前半前を取らないと勝負にならない馬。仮にカレンがハナを取り切る形になった時にその外から内に入っていきやすいのはこの馬だし、そこからカレンを行かせて離れた番手で仕掛けを待てるポジションに収まれば怖い。超高速馬場でスローならばトップスピードの質は通用するし、ギアチェンジに関してはトップレベル。前走に関してはそれを狙ったんだけど距離が短くまた2000の流れでもかなり速い部類になったので追走で苦労させられて持ち味を削がれたかなと。2400の方が良いのは間違いないので、前目を取って上手く内目を確保しコーナーでジッとできれば直線一瞬の反応は通用していい。この馬場で能力ではなく適性を評価して浮上させた。


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