天皇賞(秋)2017予想
天皇賞(秋) 2017

13期 予想歴6年

◎サトノクラウン
  2着/2人気

○ネオリアリズム13着/8人
▲ミッキーロケット12着/14人
△ヤマカツエース11着/7人


※重馬場のパワーが必要な後半ポテンシャル戦を想定。

 逃げ馬候補だがロードヴァンドール、キタサンブラック、ソウルスターリングに焦点を絞って考える。
【ロードヴァンドール】
17'金鯱賞(前3F:23)
17'寿S(前3F:27)
16'北野特別(前3F:24)
【キタサンブラック】
16'ジャパンC(前3F:25)
16'天皇賞(春)(前3F:26)
16'大阪杯(前3F:24)
【ソウルスターリング】
17'毎日王冠(前3F:20)

上記のとおり、20を割ることはなく序盤はゆったり入りたいタイプが揃っている。ロードヴァンドールの前走、札幌記念の前3Fは19と速かったが、負けていることもあり前半の基礎スピードで勝負はできないタイプ。重重馬場ぐらいにはなることを考えると前半はやはりゆったり入る可能性が高いだろうと。ソウルスターリングがある程度出していっても前3Fは21~22ぐらいではないだろうか。パワーの要る馬場になっているので後半3Fも指数は20前後と見て平均ペースからややスローぐらいになっていくのではと考える。
 ゆえに序盤は割りと緩めのポテンシャル戦で予想を立てていく。

◎サトノクラウン
パワー型レース
17'宝塚記念(前3F:18/後3F:20)
17'京都記念(前3F:22/後3F:21)
16'京都記念(前3F:28/後3F:23)
15'弥生賞(前3F:22/後3F:22)
 上記のとおり、パワー型レースでは右に出るものはいないんじゃないかというような強さ。パワー型の基礎スピードもある程度持ち合わせているし、後半のポテンシャル戦でしっかりG1をも勝ち取っている。
 内枠に入ってポジションも取りやすいだろうし、安心のM.デムーロなので馬郡の捌きに関しても不安は少ない。

○ネオリアリズム
パワー型レース
16'札幌記念(前3F:20/後3F:24)
15'日高特別(前3F:18/後3F:29)
 札幌記念がやはり優秀。パワー型の基礎スピードも兼ね備えている。マイルCSや小倉大賞典で軽めの基礎スピードではあるが能力の高さは伺えるし、17'中山記念ではスローロンスパで後半のポテンシャル力も見せてきた。
 前半のパワー型基礎スピードが問われるほど良さが出るとは思っているが、スロー寄りのポテンシャル戦になると思っているのでサトノクラウンよりは高い評価は出来ない。海外遠征明けということもあるし、札幌記念のルメールや中山記念のM.デムーロではなくシュタルケに鞍上変更となっているのも割引きの必要があるだろう。

▲ミッキーロケット
パワー型レース
17'日経新春杯(前3F:20/後3F:22)
16'つばき賞(前3F:27/後3F:19)
16'梅花賞(前3F:22/後3F:21)
 馬場が重くなればやはりチャンスだろう。人気という観点でも妙味ありの馬である。
 日経新春杯がやはり優秀でシャケトラを破ったのは評価せざるを得ない。
 上記から、スロー寄りのポテンシャル戦で良さが出ているのは分かるし、今回は穴馬で一番期待している。鞍上は和田。菊花賞のポポカテペトル同様、不人気の馬を激走させてくれることに期待している。

✩ヤマカツエース
 パワー型レース
17'福島記念(前3F:19/後3F:27)
16'ニュージーランドT(前3F:18/後3F:20)
16'ファルコンS(前3F:16/後3F:24)
 ポテンシャル戦では結構侮れない存在で、福島記念なんかが今回走るにあたって評価に値しそうなレース。道悪でパワー型の基礎スピードは結構問われているのだが、ミトラ相手に0.2秒差とかなり出来の良いレースだったと思う。
 パワー型の基礎スピードはしっかり持っているし、前走の札幌記念や大阪杯を見れば後半のポテンシャル戦でも一線級の相手と遜色ない走りを見せている。

△リアルスティール
 パワー型のレースはないのでちょっと判断しづらいところはある。
 まず評価したいのは菊花賞。スタミナの要る3000mで2着のややスローの後半ポテンシャル戦となっている。ポジショニングも前目につけれる馬なので好材料と見て良い。
 16'天皇賞(秋)の2着とコース適性も不安はないのはまずまず。
 ただ、超スロー戦からのトップスピードの質を問われた方が良いのは間違いなさそうなので、道悪では良さが削がれる可能性は高いと思っている。
 上記で述べたとおり、ポジショニングの良さ、菊花賞で見せたスタミナ、スロー後半ポテンシャル戦の対応力を見て連下に。

△レインボーライン
パワー型レース
16'札幌記念(前3F:20/後3F:24)
 ネオリアリズムでも評価した札幌記念で3着と好走。
 超スローまでいかない程度のややスロー後半ポテンシャル戦の菊花賞で2着
とスタミナは見せてきており、後半ポテンシャル戦で良さが出ている可能性は高い。
 3歳時はアーリントンCやNHKマイルCのように基礎スピード特化で割りと短距離色強いレースをしていたので何とも言えないが、今は後半のポテンシャル力を武器にしていると思っている。
 全く人気もないので妙味を追いかける意味で印をつけるのは大いに有り。

△シャケトラ
パワー型レース
17'日経新春杯(前3F:20/後3F:22)
 まず本当に枠が残念な気がする。東京2000mはやはり内枠の方がレースは組み立てやすい。外差しという観点で見ればあながち悪くないかもしれないが、一番外っていうのは良くはないと思う。
 ミッキーロケットと張り合った日経新春杯をやはり評価したい。また、0.6秒差をつけた500万下戦もややパワーの要る馬場での後半ポテンシャル戦だった。枠の関係上で連下に。

買い目
馬連
◎-○▲✩△(6点)
三連単
◎-○▲✩△-○▲✩△(30点)
○▲✩-◎-○▲✩△(15点)


ネオリアリズム
【17'中山記念(良良)1着】
前3F:26/後3F:16/差:9
前4F:27/後4F:17/差:10
前5F:24/後5F:16/差:8

【16'マイルCS(良稍)3着】
前3F:16/後3F:20/差:-4
前4F:16/後4F:19/差:-2
前5F:16/後5F:18/差:-2

【16'札幌記念(稍重)1着】
前3F:20/後3F:24/差:-4
前4F:16/後4F:19/差:-5
前5F:21/後5F:25/差:-4

【16'小倉大賞典(良重)3着】
前3F:19/後3F:19/差:1
前4F:20/後4F:19/差:1
前5F:20/後5F:19/差:0

 この馬の武器は前半の基礎スピードの高さと重馬場でもこなせるパワータイプであること。前半の基礎スピードの高さは16'マイルCSや小倉大賞典で見て分かると思う。パワー型に関しては札幌記念が光る。この馬に関してはこの札幌記念がベストバウトで良いと思う。基礎スピードもあるしパワーもあるので重馬場の前半要素が問われてくるようなレースでは現状敵なしの可能性はある。
 そして驚いたのが17'中山記念。超ドスローの展開で結果を出してきたのである。後5F-4F-3Fが16-17-16と分散しているので超スローロンスパ戦といったところ。後半のポテンシャル面でも成長した姿を見せた。ポテンシャルお化けと言っていいかもしれない。まぁ正直、中山記念は最内枠でロスない競馬、超スローを先行してM.デムーロというフロックの可能性もあるが。
 基本的には前半の武器を活かして、後半のトップスピードの質という要素をいかに削っていくレースにするかが焦点になると思う。そういう意味では東京2000mというのはあまり良い舞台ではない。後半ロンスパになればサトノクラウンと一緒につっこんで来るイメージはあるが、恵みの雨が降らない限りは重い印は打てないなぁ。


リアルスティール
【17'毎日王冠(良稍)1着】
前3F:20/後3F:13/差:7
前4F:21/後4F:15/差:6
前5F:21/後5F:17/差:4

【16'天皇賞(秋)(良良)2着】
前3F:24/後3F:15/差:9
前4F:23/後4F:17/差:7
前5F:23/後5F:18/差:5

【16'中山記念(良良)3着】
前3F:23/後3F:17/差:5
前4F:21/後4F:17/差:4
前5F:20/後5F:17/差:3

【15'菊花賞(良良)2着】
前3F:19/後3F:19/差:0
前4F:20/後4F:19/差:1
前5F:21/後5F:20/差:2

【15'神戸新聞杯(良良)2着】
前3F:23/後3F:15/差:8
前4F:25/後4F:16/差:8
前5F:26/後5F:18/差:8

 菊花賞以外は前3Fが20を超えていて、後3Fは15前後の数値が目立つ。ゆえに前半はゆったり入ってキレ味を活かしたいタイプ。高速馬場向きで馬場は軽いほうが良い。
 菊花賞も前3-4Fは19と前半は速い数値が出ているが、やや縦長の展開を中団で脚を溜めていたし実質はもっとスロー寄りと考えて良い。
 高速馬場であれば、ある程度基礎スピードを問われて良い面もあるが、そうなった場合は内枠中団あたりで脚を溜めたいタイプ。
 キレ味を削がないという面もそうだが、前目の良いポジションを取る意味でもゆったり入りたい。
 ステファノスと似たようなタイプだが、前半ゆったり入って末脚を炸裂させる特化戦になればリアルスティールを上に取りたいかな。枠と人気で前後させたいところ。


ステファノス
【17'オールカマー(良稍)2着】
前3F:27/後3F:17/差:10
前4F:28/後4F:16/差:11
前5F:27/後5F:17/差:10

【17'大阪杯(良稍)2着】
前3F:19/後3F:19/差:1
前4F:20/後4F:19/差:1
前5F:20/後5F:20/差:1

【16'天皇賞(秋)(良良)3着】
前3F:24/後3F:15/差:9
前4F:23/後4F:17/差:7
前5F:23/後5F:18/差:5

【16'鳴尾記念(良良)2着】
前3F:21/後3F:18/差:3
前4F:20/後4F:18/差:2
前5F:19/後5F:18/差:1

【15'天皇賞(秋)(良良)2着】
前3F:22/後3F:14/差:8
前4F:23/後4F:15/差:8
前5F:22/後5F:17/差:6

 府中巧者であり高速馬場巧者であると思っている。
 前走のオールカマーは超ドスローレースを先行しているものなので高い評価は出来ないが、やはりキレ味は高い。
 大阪杯ではややスロー寄りのレースだが、マルターズアポジーが単騎逃げを打っているレースなので、やはり超スローペースと見て良いだろう。
 注目は16'天皇賞(秋)と15'天皇賞(秋)。基礎スピードを問われない超スローペースではあるが、いずれも追込と差し脚質なのでトップスピードの質は高い。両レースとも内枠だったらどこまで、と思わせるところがある。
 まず馬場は軽い方が良いが、ちょっと渋っても問題ないのは大阪杯やオールカマーで見せている。
 大阪杯やオールカマーでは前目のポジションにつけて功を奏しているレースが目立つ。前半のペースが上がらないのであれば積極的に前目のポジションにつけてほしいところで内枠ならばなおさら。
 高速馬場でスローペース想定になれば重めの印をつけたい。


サトノクラウン
【17'宝塚記念(稍重)1着】
前3F:18/後3F:20/差:-2
前4F:22/後4F:20/差:2
前5F:22/後5F:19/差:3

【17'京都記念(稍重)1着】
前3F:22/後3F:21/差:1
前4F:22/後4F:22/差:-1
前5F:21/後5F:24/差:-2

【16'京都記念(重重)1着】
前3F:28/後3F:23/差:4
前4F:29/後4F:24/差:5
前5F:28/後5F:24/差:4

【15'弥生賞(稍重)1着】
前3F:22/後3F:22/差:-1
前4F:23/後4F:22/差:0
前5F:24/後5F:22/差:2

 上記レースを見て分かる通り、パワー型のレースで圧倒的な力を見せていることがわかる。前半は指数20を超えるゆったり入った方が良いタイプで、後半も指数20を超えるポテンシャルレースがベスト。17'宝塚記念では前3Fが18と割りと早かったものの、前4F-5Fが22-22と緩んでいる。
 上記には記載していないが、16'宝塚記念もパワー型ではあったが、前3-4-5Fが17-19-19とパワー型の基礎スピード特化型レースで惨敗を喫している。このことからもパワー型の基礎スピードは武器になっていない可能性が高い。
 東京2000mということを考えると、前半をゆったり入って後半ポテンシャル戦ということになるのはまずないので、良馬場の場合はあっさり消して良いだろう。雨が降って重重以上になり、2007年のペース配分ぐらいになれば連下程度には印を回せるかもしれない。
 有馬記念とかめちゃくちゃ合いそうな気がするんだけどね。


●ペースデータ●
※数値が大きいほど緩いペース。
※差は数値が大きいほどスローペース、小さいほどハイペース。

2016年(良良)
前3F:24/後3F:15/差:9
前4F:23/後4F:17/差:7
前5F:23/後5F:18/差:5

2015年(良良)
前3F:22/後3F:14/差:8
前4F:23/後4F:15/差:8
前5F:22/後5F:17/差:6

2014年(良稍)
前3F:22/後3F:16/差:6
前4F:23/後4F:18/差:4
前5F:22/後5F:19/差:3

2013年(良稍)
前3F:18/後3F:19/差:-1
前4F:17/後4F:19/差:-2
前5F:18/後5F:19/差:-1

2012年(良良)
前3F:17/後3F:23/差:-6
前4F:16/後4F:22/差:-6
前5F:16/後5F:21/差:-5

2011年(良良)
前3F:15/後3F:20/差:-5
前4F:14/後4F:21/差:-7
前5F:14/後5F:20/差:-6

2010年(良重)
前3F:19/後3F:17/差:1
前4F:18/後4F:19/差:-1
前5F:19/後5F:19/差:0

2009年(良良)
前3F:20/後3F:13/差:6
前4F:20/後4F:15/差:6
前5F:21/後5F:16/差:5

2008年(良良)
前3F:18/後3F:18/差:0
前4F:19/後4F:18/差:1
前5F:18/後5F:18/差:0

2007年(稍稍)
前3F:21/後3F:18/差:4
前4F:20/後4F:18/差:2
前5F:20/後5F:19/差:2

 近年は超スローペース戦がトレンドになっていて、後3Fが15前後とキレ味を要求されてきている。この時期の東京は軽い馬場になりやすいということもあるだろう。
 しかし2011年や2012年のように超ハイペースになることもあれば、2008年や2010年のようにミドルペースになることもあるように、展開によって左右されやすいレースなので要注意。
 東京2000mなので軽い馬場なら基本的にはスロー寄りにはなりやすい。


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