エリザベス女王杯2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎ミッキークイーン
  3着/3人気

○スマートレイアー6着/6人
△エテルナミノル11着/16人


 雨予報とはいえぱらぱら、という感じのイメージだった土曜で稍重、それでややタフかなという感じの馬場。デイリー杯なんかはL1最速だけど48.7-47.6とややスローで11.3最速。結構良い面子だと思うし、少しタフな馬場状態だったと思う。そこから回復するとしても高速馬場はまずないだろう。標準~ややタフなイメージで入っていく。一応具体的に言えば、ハイペースなら11秒台半ばぐらいに入ってきても良いが、スローなら13秒台半ば~14秒台に入る可能性もある。マリアライトの年よりは1~2段軽いけど、昨年よりは1段時計が掛かっているという感じかな。


 展開予想だが、ひとまずクロコスミアがハナを切っていく形にはなる。内のトーセンビクトリーもある程度抵抗しつつ行かせて2列目ポケットを意識かな。その外から競っていく馬がだれかで、エテルナミノルと恐らくマキシマムドパリは先行策を取ってくるんじゃないかなと。この2頭がある程度前目で突いてドスローには持ち込ませない、というところだろう。ジュールポレールもこの辺りの一角に加わっていく可能性が高いし、ルージュバックも前走はドスローで内枠だったので前に行けたのはあるが、今回も好位ぐらいは狙ってきそう。これらが前目で隊列を作っていく。モズカッチャンが好位の内目を狙い、ミッキークイーン、スマートレイアーは中団辺りかなと。馬場の意識もあるし、恐らくペースはコントロールしながらになるが、それでもマキシマムドパリ辺りはあまり決め手勝負に持ち込みたくないのでこの枠ならある程度突く、岩田がドスローでとなれば途中で逃げの手を狙ってくる馬も今回は流石にいると思う。前半はスローの可能性も高いと思っているが、恐らく後半はそれなりに仕掛けの意識は早くなって、多分スイッチャーはマキシマムドパリになるかなとみる。3~4角からじわっと加速、4F戦に近いイメージで入っていく。61.5-13-59ぐらいのイメージで。


◎ミッキークイーン

 今回のエリザベス女王杯の予想は秋GIシーズンの中で一番すぐに固まった。土曜の馬場次第で色々考えようかと思っていたけど、雨の影響はあったとしても降雨量6mm程度であれなので、まず軽い馬場ではないという中で、仮に回復しても11秒前後、33秒台半ばといった速い上がりを要求される可能性はかなり低くなったと思う。昨年のエリ女はやや高速ぐらいだったがペースが非常に遅く、12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.4とL2最速でL1も落ちない、直線での鋭い反応面を問われてしまったのが痛かった。最大の武器はポテンシャルにあるというところは疑う余地もなく、前走の宝塚記念がベストバウトで、60.6-59.1と1.5でかなりのスローに肉薄するレベルの中で、12.3 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 12.2とスローロンスパでサトノクラウンを目標にしながら3~4角でも外外を回して6F戦でもL1までいい脚を使ってサトノクラウンにも若干だがL1で少し詰めるぐらいの脚色を維持し続けてきた。有馬記念も含めてポテンシャル戦の方が良いのと、クイーンズリングやクロコスミアと違って本仕掛けはできるだけ早い方が良い。その点で少しでも時計が掛かってくれた方が3角の下りからの勝負でやりやすいというのと、今回はマキシマムドパリ辺りがある程度早めの仕掛けを意識してくれると思うので、その点でも競馬がしやすくなると思う。出し切れれば牝馬では1、2を争うと思っているし、しかもポテンシャル戦なら現役でも五指に入ると思う。後は脚部不安明けがどうか…これは追い切りが良かったので気にしないでおく。それより浜中がこの馬のポテンシャルを信じて強気に仕掛けてくれればいいが…ここは素直に力を信じる。


〇スマートレイアー

 ここまでは全く悩まず。豊なら最序盤もう少し前を狙うかも?というのはあったけど、まあ今となっては前半無理はしない方が良い馬でドスローで前目を取る分には良いけど、仮に前半から流れた時に前に行くと今のこの馬の適性ではちょっと不安がある。ただ、やはりサトノクラウン比較で見た時に京都記念は非常に優秀で、60.2-61.3とややハイだがこれはヤマカツライデンの単騎逃げ、実質はスローロンスパで恐らく2段階加速に近い競馬だったと思うが、その中で好位の内から進めてサトノクラウンの後ろから直線内に切ってジリジリ、ここではマカヒキに前に出られるもL1で踏ん張ってサトノクラウンに食らいついての2着確保は結構立派。京都大賞典でも59.9-58.6とスローからの12.4 - 12.5 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 11.5と4Fに分散する流れの中でしっかりと内内から直線捌いて鋭く伸びてきた。こちらの方がミッキークイーンよりも瞬間的な切れ味は上だが、それでもこの馬の持ち味自体はTS持続・ポテンシャルで出し切って良さがというところになる。この馬もサトノクラウン比較でここでは最上位のポテンシャルをもっているが、ミッキークイーンとの比較で見た時に宝塚の方を評価した。


★エテルナミノル

 この馬は前走でおやっと思った。タフな馬場になったがその中で50.6-46.6と4秒の超超スロー、12.6 - 12.1 - 11.9 - 11.0 - 11.6とL2最速で一気に加速、ギアチェンジを要求される中でグーンと切れた。この馬の良いところはトップスピードを前々で引き出せるというところにあるとは思っていたんだが、タフな馬場でゆったり入って切れ味を良馬場並に引き出せているようにパワー型なのだろうというのは今回の馬場では大きなプラス材料かなと。流石に前回時ほど時計がかかることはまずないが、それでも高速状態にはないのでその馬場の中で切れ味を引き出せた、ペースを遅くしてという点でも距離延長に対してプラスに働きそうかなと。個人的な感情としては調教師として騎手時代に勝てなかったこのレースを調教師としてリベンジというのは面白い。まあ、それはともかく馬は距離延長、ある程度時計がかかる馬場で良さが出そうな感じなので、後は怖がらずに前々で進めてスローから仕掛けを上手く待って入っていければ面白い。個人的にはマキシマムドパリより前で逃げ馬に近い位置で入ってほしいかな。


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