ジャパンカップ2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎ソウルスターリング
  7着/4人気

○キタサンブラック3着/1人
▲サウンズオブアース12着/11人


◎ソウルスターリング

 世代レベルが読みにくい世代だったと思うが、結果としてトップスピード戦でエリ女で強い競馬をしていたモズカッチャンに対してこの馬はオークスで完勝だった。ただし、何で勝ったかというと瞬間的な切れ味…最速地点L2の1Fでのキレではなく、後半の5Fで見て強い競馬だった。このオークスは確かにルメールが上手く乗ったのは確かで、61.7-57.8と4秒近いS^4ランクのスローからの12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.2 - 11.6と4F戦に近い。3~4角でじわっと加速しての4F戦で分散しているのでレースラップで見て最速は11.2とそんなに速くない。その代り、分散してもL1ではほとんど落とさずに11.6というTS持続面は相当高いレベルの競馬になった。しかも3角の地点で2列目ポケットから先頭列の一つ外に持ち出しているわけで、3~4角は少しロスがあった状況。これで後半5Fで57.8は少なくとも出してきているということを考えるとかなりステイヤー色が強い競馬ができているということになる。この馬は3歳春の段階でもチューリップ賞みたいにある程度余裕をもって入った方が良かったのと、下り坂でじわっと加速して早めに仕掛けてねじ伏せることでパフォーマンスを上げてきていた。オークスではドスローになったことでポジションも楽に獲れたしそのうえで後半のTS持続を相当高いレベルで引き上げてきた。瞬間的な切れ味はL2でモズカッチャンに詰められていたように見劣るし、実際毎日王冠では3F勝負にシフトしすぎてレースメイクでミスった面が大きい。また天皇賞秋は悪くはないがバランス的に64.2-64.1と平均だった。タフな馬場で流れた時は桜花賞でも良さが出ていなかったし、オークスから考えても高速馬場向きだろう。キタサンブラックが行くにせよギニョールが行くにせよ、今の高速馬場状態でペースが上がるというケースはちょっと考えにくい(ノーザン系の誰かがラビットとしていけば別だがそれでもキタサンはそれには乗らないだろうからそうなったとしても実質スローだろう)。サトノクラウンが3~4角での勝負に持ち込めばオークスに近い競馬になりそう。オークスはかなり高いパフォーマンスだったとは思うので、この馬から入りたい。


〇キタサンブラック

 昨年ぐらいの馬場なら迷わず本命にしたんだけど、ここまで軽い馬場になると一抹の不安はある。この馬はもちろんトップスピード勝負でもある程度戦える馬だが、究極レベルではキレ負けしてしまう馬。完成期に入っていた昨年の京都大賞典でも仕掛けを待ってアドマイヤデウスにスペースを与えなかったので良かったが、13.0 - 11.9 - 11.1 - 11.1 - 11.5と3F勝負に特化した中でL1ではデウスにスッと来られていて豊の仕掛けを待つ戦術が無ければ結構危うかった(ちなみにこれがあるからエアスピネルが正常な状態の豊だったら…とは思っているが、まあタラレバは仕方ない。後ろにスペースを簡単に与えないのはマークされる側としては重要)。キタサン自体勝っているときは総合力を駆使して勝ち切っている。昨年のジャパンカップの場合は少し雨が残っていたのでタフな馬場の中で12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1と3~4角から早め仕掛けで抜け出してL1は落としても他が詰められなかったように稍パワー型の馬場でTS持続を活かす。大阪杯では59.6-59.3と平均を少し離れた位置、4角で動いて早め先頭捻じ伏せ。天皇賞春では3200でほぼ平均ペース、3角で仕掛けを待ちながら4角で一気に仕掛けて外からのサトノダイヤモンドに脚を使わせている。前走の天皇賞秋は出遅れたものの力の要る馬場の中で内内をリカバー、サトノクラウンが3~4角で少し待っている間に内からするする押し上げて直線入りの最速地点で出し抜いている。ギアチェンジ・トップスピードの質、TS持続のバランスは間違いなく現役トップレベル。これに基礎スピードも持っていてポテンシャルもそこそこ、力の要る馬場も問題ない。ただし、部門別で見た時にやはりトップスピードの質は最強レベルには無い。超高速馬場になってしまったときに3~4角でしっかりと分散していけるかどうか。突き詰めればパワー型だと思っているので、高速馬場となるとちょっとだけ不安が出てくる。本命には据えられなかった。


▲サウンズオブアース

 まず状態面がどうか?というのが心配材料ではあるのだが、追い切りを見る限りでは問題なかったと思う。前走の惨敗は気になる限りなんだが、超高速馬場は良かったとして59.9-58.6とそれなりには流れていたというのはあるかもしれない。この馬の場合2400前後での好走時は基本的に明確にスローで、しかも顕著に超高速馬場巧者なのである。一度当時の現役最強のトップスピードを持つ馬を相手に互角以上のキレを見せたケースがあって、これが超高速馬場の京都2400で60.5-57.8とS^3レベルでのスロー、12.9 - 11.9 - 11.1 - 10.9 - 11.0とL2最速10.9の地点では勢いで上回っていた。L1では甘くなったが外目から瞬間的なキレは非凡なものを見せたし、これだけ顕著にスローバランスにならないとというところかもしれない。2走前でそこそこやれたので行けるかと思ったが、基本は高速馬場、そして顕著にスローのどちらかが噛み合ってこそ。力の要る馬場でも好走していて東京2400、良馬場だが雨が少し影響を残している中で61.7-58.9とS^3から12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1とL3最速の中でL2までは外から良い脚、L1で勝ち馬との差は少し広がってしまったがそれでも実力的には上位だし馬場はベストではなかった。今回は内目の枠で超高速馬場でスロー濃厚。条件は相当揃っているはず。大逆転での勝利もここまで軽ければ狙えるチャンスだと思うし、追い切りも前走時よりは間違いなく良かったと思う。一発を。


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