朝日杯FS2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎ステルヴィオ
  2着/3人気

○タワーオブロンドン3着/2人
▲フロンティア8着/6人
△ダノンプレミアム1着/1人


◎ステルヴィオ

 このレースは一つポイントになりそうなのが最内にダノンプレミアムが入ったことでどうしたって各馬包みながら仕掛けを遅らせてペースもコントロールしてという意識になりそう、というところ。その中でトップスピードの質、持続力のバランスと枠順を見た時にこの馬から入りたいなと感じた。タワーオブロンドンとの比較でこちらを取ったのはTS持続力が高いレベルで底を見せていない2頭で自由に動けそうなこちらを、というところだが第一。それと流れても良い、マイルも良いと総合的に見て。前走のサウジ戦は46.1-46.9とややハイからの11.8 - 12.2 - 11.5 - 11.5 - 11.7と再加速の流れで後方外から進めて直線で追い出されるがここでの反応自体はそんなに良くない。ただ徐々にエンジンがかかってくるとL2でジリジリと伸び始めて中団、L1でグングンと伸びて一気に2番手まで上がってきた。エンジンの掛かりが悪いのが難儀だが、トップスピードに乗ってしまえば質、持続力とも高いレベルで底を見せなかった。L1は推定で見ても11秒前半は確実なので出し切っていない。ただ、完成度がまだ高いわけではないので同じように少しギアチェンジ面での性能に疑問があるタワーオブロンドンとの比較、今回の展開が読みにくいという流れの中では外枠で出し切りやすいこちらを取った。スローのTS持続ならタワーかステルヴィオか。


〇タワーオブロンドン

 ルメールはここ最近重賞ではあんまりいい感じじゃないので今回は捌けるかどうか。レースの流れを考えた時にベースはダノンプレミアムを意識した各馬の緩い流れ、という感じになりそうだし、内で包まれて動けないケースというのはある。この馬の場合京王杯2歳Sでも12.0 - 12.1 - 11.2 - 11.1 - 11.5とギアチェンジを要求される中で中団からじわっと反応もL3の地点ではまだ伸び始めずL2でジリジリと来てL1で突き抜ける競馬。質というよりはどちらかというとL1までラップを落とさず食い込んできたというTS持続にあると思う。血統的には父は2000でやれたがゴーンウエストやイリューシヴクオリティで見れば1200色が強い系統。個体で見ればマイルでもやれそうな感じはあるんだが血統背景は微妙。個体で見てギアチェンジがそこまで良くない、内枠でゲートも不安定、そこそこ先行勢が固まってとあまりいい枠の並びでもない。その辺りを踏まえてステルヴィオとの比較で本命は譲った。


★フロンティア

 ドスローに逃げ、という可能性が今回は十分あり得るし、2走前はハイレベルとは言えないがそれでも49.3-45.3と超々スローからの12.7 - 12.3 - 11.4 - 10.4 - 11.2とトップスピード戦で2列目外からどの地点でもしっかりと伸びての勝利。ここまでドスローだと上がりだけでは何ともだが、今回も48-46ぐらいは十分狙えそうなので、そうなって一番前か2列目ポケットにいれば怖い。今回トップスピード持続力タイプの強敵は多いし、基礎スピードタイプのダノンプレミアムは流れれば強敵。だけど質的にスパッと切れるというほどの馬はいないので2~3秒の顕著なスローまで持ち込めれば結構怖いんじゃないかな。


△ダノンプレミアム

 枠が悪いなという感じ。展開的に平均~ややスローまでには持って行きたい馬だと思うんだが、この枠の並びだと流石に最序盤の進め方が難しい。逃げてもいいよ、というぐらいの気持で淡々と刻めれば問題ないが、同厩舎のフロンティア辺りを行かせて2列目ポケットでとなると岩田もそこまでペースを引き上げる競馬は上手くないし、外から来るとしてもケイティクレバーぐらいでそんなにペースを引き上げる意識は持てないだろう。前走よりは緩い流れになる可能性が高い、となるとこれまでトップスピードの質的に見てそこまで高いレベルのものは見せていないので多少の不安が出てくる。ギアの上げ下げは上手く前走のサウジ戦でも11.4 - 11.8 - 12.2 - 11.5 - 11.5 - 11.7と中盤の緩みでもしっかりと我慢できて要所で動けている。単調な馬ではないのでそこまで心配していないが、それでも10秒台を要求される形になった時にこれまでの競馬からスパッと切れるというイメージではないのでスローに巻き込まれたときの不安はあるなと。


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