有馬記念2017予想
功労馬に敬意を

スコット
14期 予想歴16年

◎キタサンブラック
  1着/1人気

○スワーヴリチャード4着/2人
▲シュヴァルグラン3着/3人
△サトノクラウン13着/4人


 競馬とはギャンブルです。であれば、ギャンブルで勝とうとすれば、1倍台の1番人気なんて消すのがきっと長期的には良い戦略だと思います。
 でも、競馬はロマンでもあります。馬という生き物に人間という生き物が乗ってレースをする。そこにはドラマがあります。
 キタサンブラックという馬を初めて高評価したのはスプリングS。リアルスティール、ダノンプラチナを中山1800mという舞台ながら抑えての勝利。皐月賞では意外だけど浜中が乗って先行策から3着。しかしクローズアップされたのは勝ち馬ドゥラメンテの号脚でした。
 ダービーでは個人的に自信の消し。当時は器用な先行馬のイメージだったもので、超瞬発力勝負のダービーでは要らないと思いました。
 本命にした秋のセントライトは快勝。この時皐月賞3着馬なのに人気は6番人気。そして横山典弘を背に有馬記念は3歳馬ながら3着。
 そして明けの産経大阪杯から武豊が乗って…の活躍になります。
 近年、ジャスタウェイやオルフェーヴル、キズナ、ドゥラメンテ、ジェンティルドンナなど稀代の名馬は多数いましたが、日本で唯一一般的に知られた騎手である武豊が乗り、馬主はあの北島三郎。久しぶりに、世間に名前が浸透した競走馬が誕生した気がします。
 きっと、そこまでの歴史で言えばディープインパクト以来の知名度ではないでしょうか。ディープインパクトは凱旋門賞失格→JC1着→有馬記念1着で引退しました。思えば、ディープインパクトも前年の有馬記念はハーツクライに負けました。キタサンブラックの有馬記念は3着→2着。まだ勝ってません。というか唯一古馬中長距離G1で勝っていないのがこの有馬記念です。
 もちろん、粗を探せばいろいろ出てきます。私だって、心の本命はスワーヴリチャードです。それでも、久しぶりに競馬を世間から盛り上げてくれた、海外に行かずに国内で盛り上げてくれたそんなキタサンブラックに敬意を表して◎を打ちたいと思います。

 印を打った4頭のほかには、ミッキークイーンとヤマカツエースを3着候補としておきます。

 長くなりました。


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