09期 予想歴26年
◎キョウエイアシュラ
7着/9人気
○トーセンファントム14着/3人
▲エイシンアポロン2着/2人
×ローズキングダム
朝日杯の全体のペースは緩みの少ない流れが特徴。
前半の3Fの入りは34秒台が通常で上がりはかかり気味になり、ラスト1Fは遅くなる傾向。
スローなヨーイドンはなく、終いは凌ぎ合う形で競り合いに強いタイプがいい。
人気の一角ローズキングダムの前2走は1800m戦で前半スローな流れ、ピッチの速さを生かせ展開が有利となり瞬発力勝負は向いた。緩みのないペースやマイルの距離の経験はない。朝日杯のペース傾向から先行するならば下地のないペースと上がりがかかるレースに挑戦する格好。
コース経験も外回りの京都と東京なので小回りの経験値も欠ける。
フットワークから中山は対応できそうにも見えるが、差し追い込みタイプではないようで前に行くことは、タメが利かない場合に末のピッチが落ちそう。
新馬戦を1200やマイルより、スローになりやすい1800mを選んだのも適性を把握していたとも読める。
ですが新馬からオープンをスルーして重賞勝利は簡単ではなく強さの片鱗は見せた。スピード競馬となる今回が試金石ではと個人的に見ています。
昨年の2歳現3歳馬の春当時、中距離路線はスローか緩みのある流れが多く平均ペースは1~2走程度(若葉Sぐらい)。08朝日杯もいい流れから道中2Fが緩んで差しタイプにタメが利いた形、上位3頭はしっかり末が伸びた。瞬発力勝負になったのは例外。
その後も緩むレースが続き(京成杯、弥生賞、毎日杯、スプリングS)、トライアル以外も含めてほぼ全馬が皐月賞で厳しいスピードレースを経験することとなり、先行勢は全滅する。
若駒にとってペース変わりに対応するには、能力の違いか経験しているかでしょう。2戦共にスローの経験しかない先行するローズK、ピッチの速さが売りの馬が遅い上がりに対応出来るかが疑問。
過去の似たタイプを挙げれば速いピッチからドリームジャーニーでしょう、東ス2は上がりの勝負になり好位から差のない3着に、次走朝日杯は緩みのない平均ペースを後方から一気に差し切る内容。この脚質の転換が功を奏し切れの良さを発揮できた。差しに移行するから使える瞬発力はここ中山に適性を見い出す。
まずこういう変え方は人気馬ローズkには出来ない芸当。
小牧騎手もペールギュントの雪辱を期す構えがあり、終いを生かして負けた過去があり後ろのポジションはないでしょう。枠順も4枠で先行するにはモッテこいだから、1枠を生かし逃げの手のバトルシュリイマンは34の入りが見込め、逆に好枠がローズkを速い流れに乗せてしまう恐れが・・・。
馬体の完成度の高いトーセンファントム、位置取りやペースの違いを経験していてローズKより経験値はある(スロー先行、平均差し、スロー追い込み)。
前走の東ス2では4角手前でローズkから4馬身ほどの差を4角過ぎでは一気に詰めて来た。その1Fで0.6秒速く動いた、その1Fのレースラップが11.4なので自身10秒台を計時しているはず。
2歳馬が道中も勝負どころでこのラップは能力の違いを証明していて、ローズkの好位有利な流れを展開不向きな後方から追い込んだ内容は優秀。
勝ち馬よりも強い競馬をした、負けて強し。
この末脚は今回ローズkには動き出しを早める恐れを感じる、ならばレースの緩みはなくなり上がりのかかるものとなり得る。
いちょうで緩みのない流れを差し切り、経験値では優位な立場。
不安点は阪神と東京コースのみで小回りは未経験。
小回り、平均ペース、先行差しと経験値が上記2頭よりも高いエイシンアポロン。デイリー杯は緩みのない流れを先行しリディルに交わされながらも、厳しい展開を踏ん張れたのは能力の高さか。
均整の取れた好馬体は距離の融通性を感じる半面、トビの大きい大型馬ゆえに前走のように差しに行った時は届かずは考えられる。持続力がありそうで先行してほしいが、6枠なら中団より前あたりから差して来そう。
巻き返しではニシノメイゲツとキョウエイアシュラ。
メイゲツは速いあがりは不向きなトビの大きいピッチの遅いタイプ、東2Sペース向かず1F長い印象。上がりのかかる中山1600mは成績が示す通りフットワークに合っているコースと距離。
アシュラは夏の連続好走は非凡で、下降した体調でも良く追い込んで悪くない京王2。
休み明け2戦目と小回りをこなせる差しタイプ、展開が向きそう。
おっとりした性格から折り合いは問題なく人気もなく、早仕掛けの心配もなさそう。父スウェプトオーヴァーボード母父アンバーシャダイからも距離延長は問題なく、瞬発力のある末の切れは中山向きなのかも。惑星としては申し分ない素材。
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