09期 予想歴15年
◎フェイズベロシティ
10着/12人気
○レイホーロマンス6着/1人
▲ヴァフラーム4着/13人
△ワンブレスアウェイ2着/9人
一般論として、牡馬と比べてスタミナ面で劣る牝馬にとって、梅雨時の急坂阪神2000はかなり過酷な条件。
他のスピード型コースで好走していたとしても、このマーメイドSで通用するとは限りません。
競走馬のスタミナを端的に示す指標として、「前走の距離」で過去10年のデータを調べてみると、
〇過去10年1~5番人気のうち前走距離2000m未満
5-3-6-36
3着以内率28% 複勝回収率59%
上記のとおり、平均を下回る成績となっています。
(今回の場合、出走馬の11/15が前走2000未満となっていますので、何頭かは馬券になるでしょうが)
阪神は少し降雨があったようで、現在ダートがやや重となっていますし、芝も少し水分を含んでいる状態であるはず。スタミナ面に不安の無い馬を積極的に狙っていきたいところです。
本命はフェイズベロシティ。
血統面で見てみると、マーメイドSで最も相性が良いのが、スタミナと末脚の持続力に優れるトニービン。
〇過去10年の「母父トニービン」
2-3-1-9
3着以内率40% 複勝回収率110%
フェイズベロシティは、トニービン産駒で最高の牝馬であるエアグルーヴを曾祖母に持ちます。エアグルーヴの母であるダイナカールの牝系からは、過去に延べ6頭が出走して
〇ダイナカール一族のマーメイドS成績
3-0-2-1
3着以内率83.3% 複勝回収率136%
唯一の着外がダートにしか勝ち鞍が無かったダートムーアですから、ほぼパーフェクトと言っていい成績でしょう。
ちなみにエアグルーヴ一族に限定すると、3-0-0-0となります。
この血統データだけでも狙う価値がありますが、フェイズベロシティ自身の示してきた能力もレベルが高いもの。
3走前の1000万下では、後に準OPも勝ち上がるホウオウドリームとクビ差。
2走前には、年末の中山2500というタフな条件で、牡馬相手に上がり最速で完勝。
そして前走の準OPでも、外枠圧倒的不利の中山2500で大外枠から少差の4着。上がりは最速。
こうして見ると、牝馬としてはかなり上級のスタミナを既に示していて、これでハンデ51キロはかなり恵まれていると言えます。
対抗にレイホーロマンス。
スタミナ型コースの中京2200でチェスナットコート(日経賞2着)に勝利している実績が示す通り、完全にスタミナ型。
高速決着となった福島牝馬Sは少し適性がズレていましたし、4角で挟まれる不利もありました。
コースが替わってハンデ差もありますから、キンショーユキヒメは逆転できると見たいです。
3番手にヴァフラーム。
2走前にフェイズベロシティと差のない競馬で、前走は目黒記念勝ちのウインテンダネスの4着。牝馬同士でスタミナ比べになれば上位と見ます。母父はジャングルポケット(父トニービン)。
あとは牡馬混合の準OP1800で2勝しているワンブレスアウェイ。ゼンノロブロイの牝系で父ステイゴールド。展開に恵まれないレースが続いていますが、タフな馬場の中距離はぴったりに見えます。
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