有馬記念2009予想
有馬記念 SS×ND配合の3歳馬のステップに期待!

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎ブエナビスタ
  2着/1人気

○セイウンワンダー6着/10人
▲アンライバルド15着/8人
×マツリダゴッホ
×フォゲッタブル


★傾向分析★
テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fにて分析してます。

2000年 タイム 2'34"1 (良) 1FAve=12.33 3FAve=36.98
テン43.9(3F換算37.63)-中盤73.0(前半38.0-後半35.0)-上がり37.2 『裏へ』
1着テイエムオペラオー・・・オペラハウス×Blushing Groom=サドラーズウェルズ×レッドゴッド 〔4-m〕 12-11
2着メイショウドトウ・・・Bigstone×Affirmed=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔4-p〕 8-7
3着ダイワテキサス・・・トロメオ×ノーアテンション=リファール×ニジンスキー 〔12〕 4-2

2001年 タイム 2'33"1 (良) 1FAve=12.25 3FAve=36.74
テン43.1(3F換算36.94)-中盤75.4(前半39.5-後半35.9)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着マンハッタンカフェ・・・サンデーサイレンス×Law Society=サンデーサイレンス×リボー 〔16-c〕 11-9
2着アメリカンボス・・・Kingmambo×Dixieland Band=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔1-x〕 2-2
3着トゥザヴィクトリー・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔9-f〕 1-1

2002年 タイム 2'32"6 (やや重) 1FAve=12.21 3FAve=36.62
テン43.7(3F換算37.46)-中盤73.1(前半37.5-後半35.6)-上がり35.8 『加速・中弛み』
1着シンボリクリスエス・・・Kris S.×Gold Meridian=ロベルト×ボールドルーラー 〔8-h〕 6-6
2着タップダンスシチー・・・Pleasant Tap×Northern Dancer=リボー×ノーザンダンサー 〔23-b〕 1-1
3着コイントス・・・サンデーサイレンス×Egg Toss=サンデーサイレンス×フェアウエイ 〔8-c〕 4-4

2003年 タイム 2'30"5 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン40.6(3F換算34.80)-中盤74.3(前半36.8-後半37.5)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着シンボリクリスエス・・・Kris S.×Gold Merdian=ロベルト×ボールドルーラー 〔8-h〕 5-2
2着リンカーン・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 2-1
3着ゼンノロブロイ・・・サンデーサイレンス×Mining=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-b〕 6-3

2004年 タイム 2'29"5 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン41.8(3F換算35.82)-中盤72.1(前半36.7-後半35.4)-上がり35.6 『一貫』
1着ゼンノロブロイ・・・サンデーサイレンス×Mining=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-b〕 2-2
2着タップダンスシチー・・・Pleasant Tap×Northern Dancer=リボー×ノーザンダンサー 〔23-b〕 1-1
3着シルクフェイマス・・・マーベラスサンデー×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔5-g〕 6-5

2005年 タイム 2'31'9 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.46
テン42.2(3F換算36.17)-中盤74.2(前半38.1-後半36.1)-上がり35.5 『加速・中弛み』
1着ハーツクライ・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-a〕 4-3
2着ディープインパクト・・・サンデーサイレンス×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 8-6
3着リンカーン・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 6-3

2006年 タイム 2'31"9 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.46
テン41.3(3F換算35.40)-中盤75.2(前半37.5-後半37.7)-上がり35.4 『中弛み』
1着ディープインパクト・・・サンデーサイレンス×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 11-10
2着ポップロック・・・エリシオ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 4-4
3着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 2-2

2007年 タイム 2'33"6 (やや重) 1FAve=12.29 3FAve=36.86
テン41.4(3F換算35.49)-中盤75.8(前半39.0-後半36.8)-上がり36.4 『前傾・中弛み』
1着マツリダゴッホ・・・サンデーサイレンス×Bel Bolide=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔18〕 3-1
2着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 1-1
3着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 8-4

2008年 タイム 2'31"5 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.36
テン41.2(3F換算35.31)-中盤73.9(前半38.1-後半35.8)-上がり36.4 『前傾・中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 1-1
2着アドマイヤモナーク・・・ドリームウェル×トニービン=サドラーズウェルズ×グレイソヴリン 〔1-l〕 14-14
3着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 5-7

流れは『加速』『前傾』『一貫』と様々だが、比較的『中弛み』になることが多く複合ラップが多い。また小回り中山コースということもあり、展開的には逃げ・先行が好走しやすい傾向と考える。特に4コーナー5番手以内が理想です。
差しが届くこともありますが、その多くは内枠でのもの。外を回すのではまず届かないと考えます。

また『中弛み』の場合は、サンデーサイレンス系の好走が多く、特注は菊花賞好走の3歳馬(=01年1着マンハッタンカフェ、03年2着リンカーン、05年2着ディープインパクト)。特に菊花賞から直行した場合の好走が多いと考え、有利なステップと考えます。

サンデーサイレンスは有馬記念好走馬を多数輩出していて、圧倒的に強いGⅠと思いますが、好走馬の多くは母父がスタミナ型。宝塚記念好走や天皇賞春好走の4歳馬の場合は適性が高く、好走しやすいようです(=サンデーサイレンスの血が入っていなくても、入っていればなお良い)。
スタミナ型が好走するため、グレイソヴリン系・ロベルト系・ノーザンダンサー系の好走馬もいます。また同系で上位を独占しやすい傾向もあり、ブラッドバイアスの影響を受けやすいレースと考えます(=似た適性の馬が一緒に好走する)。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕が複数好走馬を出しています。
特注は、No.〔4〕の牝系で、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、エアシェイディなど古馬で強さを発揮している前走好走馬の好走が多いです。
No.〔1〕の牝系は、アメリカンボス、リンカーン、アドマイヤモナークなどで前走敗退からでも好走する場合あり。本来クラシック春シーズンに完成することが多い牝系ですが、父や母父が欧州型のスタミナ型だと好走する場合あり。
No.〔2〕の牝系は、ゼンノロブロイ、ディープインパクトなどで前年の有馬記念好走やJC好走歴ありの場合の時に好走しやすい。
分枝記号は、b、c、d記号の好走が多い。
b記号は、前走の勢いや鮮度の高さを活かして好走しやすい特性が、活きていると思います。
c記号は、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向で、中山芝コースの荒れ馬場に向くのだと思います。
d記号は、前走好走だと連続好走しやすい特性があり、勢いが非常に重要。

それから有馬記念で大切なことは、馬に余力が残っているか!?ということ。好走馬は秋2~3戦目の馬が多く、前走人気を背負いながら敗退している馬の反撃なども期待できます。前走人気以上に激走した馬は人気になりつつも余力の点では不安が残ります、過信禁物。

それから中山芝2500mは、コーナーを多く回るためコーナーリング適性(=中山コース適性)が必要なことと、天皇賞春・宝塚記念・菊花賞・JCなど長距離よりの適性を持った馬が好走しやすいことからスタミナ(=2500m以上を好走出来るタイプか、2200mのスペシャリスト)が必要と思います。

★予想★
◎ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
前走エリザベス女王杯3着(=京都芝2200m:0.3秒差)。前走は大逃げを許してしまっての3着凡走となったが、上がり32.9をたたき出して届かないのであれば物理的に不可能な一戦だったと考え、0.3秒差までよく詰めたと評価すべき。前々走秋華賞は3着降着(=1着レッドディザイアとは0.0秒差)となったが、その1着レッドディザイアがJC3着好走(=0.2秒差)なら同様に評価すべきと考えて、有馬記念での好走も可能と考える。やや間隔も開いていること、対戦ストレスの少ないステップの有利性から今回はプラス要因が多く、また斤量53kgも恵まれていると考える。スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を連発していて性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。また近年の有馬記念で特注の、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある。秋は不完全燃焼が続き余力もあると思われ、またステイヤー特性からそろそろ走りごろなはず。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向で、荒れ馬場の中山コースでの好走にも向く。前走エリザベス女王杯の教訓を活かし、早めに捲るか先行するようなら好走必至と考える。内枠の利を巧く活かした好走を期待。

○セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕
前走菊花賞3着(=京都芝3000m:0.2秒差)。前走は道中掛かっていた分最後に響いての3着の結果だが、逆に言えば距離短縮ならもっと強さを発揮するはず。グラスワンダー産駒はロベルト系なのだが、グラスワンダー産駒には母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。本馬は「ロベルト型」の特性をもち、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向く。冬場(10月~12月)に好走する産駒も多く、また自身が活躍した時にも有馬記念2連覇や朝日杯3歳Sなどこの時期は大得意と思われる。母父サンデーサイレンスで瞬発力勝負に強く、前走好走だと勢いに乗じて連続好走しやすい特性がある。
No.〔3〕の牝系は、3歳秋から古馬になるまでは詰めが甘い傾向があり、分枝記号lは、特にその傾向が顕著。〔3-l〕にはスペシャルウィークやメイショウサムソンやウオッカがいるのだが、この馬たちは秋のクラシックでは今一つ足りなかった戦績だが、3着前後には好走する。古馬相手にひるまず食い下がる傾向なので、頭には向かないが2・3着候補の筆頭と考える。なので軸として期待して、対抗評価。

▲アンライバルド・・・ネオユニヴァース×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-l〕
前走菊花賞15着(=京都芝3000m:2.7秒差)、前々走神戸新聞杯4着(=阪神芝2400m:0.7秒差)。近2走はいまいちな成績だが、中山コースは2戦2勝(=スプリングS、皐月賞)のコース巧者。距離実績は中距離のスペシャリストの可能性も高いのだが、近親リンカーンが有馬記念好走しているので、こなせる可能性は高いと考える。ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンスで、基本的に小回りコース向きが多く中山コースでの好走が多い。鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く、本馬は中山コースを2戦2勝時は上位の上がりを繰り出している。母父Sadler's Wellsは成長力と底力に富み、厳しい流れからの消耗戦や力の要る馬場に向く。
No.〔1〕の牝系は、クラシック春シーズンに活躍できる成長力と仕上がりの早さがあり、古馬にかけては緩やかに成長する。分枝記号lから、活躍が期待できるトップクラスの馬になる可能性が十分で、底力に期待して評価する。最内枠の利を活かして、うまく立ち回ることを鞍上に期待して評価する。

△ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕
前走天皇賞秋6着(=東京芝2000m:0.8秒差)。前々走オールカマー2着(=中山芝2200m:0.3秒差)。中山コースは(2-2-1-3)でまずまずの成績であり、昨年の有馬記念では4着(=0.4秒差)。昨年は本格化前での4着好走なので、今年の内容から考えると昨年以上のパフォーマンスは可能と考える。ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。09年宝塚記念1着馬で、宝塚記念好走馬は有馬記念でもよく好走する傾向なので適性は高いはず。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性はステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統。天皇賞秋は負けてしまったが、マイラー適性の高い馬が好走している内容から、本馬は中距離型の適性が今回反撃につながると考えて好走に期待する。
No.〔8〕の牝系で、シンボリクリスエスやエアグルーヴやエアジハードなどがいる牝系で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。分枝記号cから、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。ブエナビスタと同じで、荒れ馬場は向くはず。

有馬記念は老馬の法則も活きやすいので、中山コースのスペシャリストのマツリダゴッホは嫌いたいと思っています。最高性能を維持するのは本当に難しいので。

菊花賞1・2着馬のスリーロールス・フォゲッタブルは、勢いやステップでは評価したいが、中山コースとダンスインザダーク産駒の相性があまり良い感じではないため嫌いたいと思っています。本来不器用なタイプが多く、小回りコースよりは広いコース向きなので。スリーロールスは牝系や分枝記号から好走の可能性もあると思うが、フォゲッタブルは前走ステイヤーズSは1戦余計だと考えて嫌います。


tipmonaとは?

有馬記念2009回顧
有馬記念 ダイワスカーレットMK-Ⅱ発見!?

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:ブエナビスタ
次走狙い:フォゲッタブル


2009年 タイム 2'30"0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00

ラップ
6.8-①11.0-②11.2-③11.3-④11.9-⑤12.3-⑥12.6-⑦12.3-⑧12.5-⑨12.1-⑩12.0-⑪11.7-⑫12.3
1FAveとの誤差
①-1.0 ②-0.8 ③-0.7 ④-0.1 ⑤+0.3 ⑥+0.6 ⑦+0.3 ⑧+0.5 ⑨+0.1 ⑩±0 ⑪-0.3 ⑫+0.3
テン40.3(3F換算34.54)-中盤73.7(前半36.8-後半36.9)-上がり36.0 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ドリームジャ-ニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 8-12
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 4-3
3着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 15-12
4着フォゲッタブル・・・ダンスインザダーク×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕 10-5
5着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 6-5

今年は近年では一番速いタイムでの決着の有馬記念。テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着ドリームジャーニーは、 前走天皇賞秋6着(=東京芝2000m:0.8秒差)からの好走。近年有馬記念は、前走天皇賞秋からのステップでの好走が多く、JCなどで消耗を避けるローテーションは特注と思われる。有馬記念までは秋2戦しか消化していなく、余力も十分だったと考える。ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。09年宝塚記念1着馬で、宝塚記念好走馬は有馬記念でもよく好走する傾向。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性はステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。宝塚記念好走で適性は高く、父の特性で好走したものと考える。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統。
No.〔8〕の牝系で、シンボリクリスエスやエアグルーヴやエアジハードなどがいる牝系で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。分枝記号cから、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。まだまだ侮れない成長力があるので、今後も期待するが今回は展開的に恵まれた点も多いと考える。

2着ブエナビスタは、前走エリザベス女王杯3着(=京都芝2200m:0.3秒差)からの好走。前走エリザベス女王杯からのステップは、07年2着ダイワスカーレットが好走。ダイワスカーレットもブエナビスタと同じく牝馬クラシック2冠馬で3歳時の好走。牝馬クラシック2冠を取る能力と3歳の鮮度の高さが非常に重要な好走要因ではないか!?と推察する。対戦ストレスの少ないステップであり、斤量53kgも恵まれているので。スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を連発していて性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。また近年の有馬記念で特注のサンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合であることも重要なポイントだったと思います。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある。ステイヤーは叩き3戦・4戦目での好走が多く、今回は秋4戦目。本来は有馬記念は余力があることが有利なのですが、ステイヤータイプは上昇度で考えるべきと思います。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向で、荒れ馬場の中山コースでの好走にも向く。前走エリザベス女王杯の教訓を活かし、先行し内枠の利を巧く活かしたことも好走要因だが、展開的には厳しい中での好走で一番強い競馬をしたと考える。ダイワスカーレットMk-Ⅱと考え、今後の成長にも期待。

3着エアシェイディは、前走JC5着(=東京芝2400m:0.6秒差)からの好走。08年有馬記念3着好走馬でもあり、有馬記念は好走した馬が再度好走しやすい適性重視のレースでもある(=02年1着→03年1着シンボリクリスエス、02年2着→04年2着タップダンスシチー、03年3着→04年1着ゼンノロブロイ、03年2着→05年3着リンカーン、05年2着→06年1着ディープインパクト、06年3着→07年3着ダイワメジャー、07年2着→08年1着ダイワスカーレットなど)。老馬の法則が活きやすいので古馬が前年以上の成績になることは少ないが、前年好走馬が好走しやすいレースということはポイントと思います。サンデーサイレンス×ノーザンテースト配合なので、ブエナビスタ同様サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合で好走の多い配合パターン。母父ノーザンテーストの成長力で衰えが少なかったことが好走にも起因しているはず。8歳にての好走からノーザンテースト系本当に恐るべし。またこの馬はよく冬に好走することが多い、シーズン馬。寒い時期はまだまだ注目。
No.〔4〕の牝系で、古馬での成長力に富む牝系。有馬記念好走のNo.〔4〕の牝系の好走馬は、前走好走で良く好走する。JC5着(=0.6秒差)は評価すべきだったと反省します。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプで、さまざまな経験が活きるタイプ。

4着フォゲッタブルは、前走ステイヤーズS1着(=中山芝3600m)からの好走。前走菊花賞からの直行ならば評価していたのですが、ステイヤーズSからのステップは間隔も開かず疲れも残りやすい不利なステップ。99年テイエムオペラオーが3歳時に菊花賞2着→ステイヤーズS2着→有馬記念3着となったことはあったが、テイエムオペラオーですら3着だったことを考えるとやはり非常に不利なステップだと思います。またダンスインザダーク産駒は有馬記念での好走が未だなく、中山コースを苦手としている傾向も正しいと再確認。ただし今回は大外枠だったことも不利な条件(=例年有馬記念は内枠の馬が好走多く、コーナーを回ることが多いので内を通る先行馬に有利な条件が嵌ることが多い)なので、来年成長次第では好走可能かもと考えます。
No.〔8〕の牝系は、ドリームジャーニーと同じで古馬で真価を発揮する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変も少ない。今後の好走次第で、天皇賞春の主役もありうると思います。ただしダンスインザダーク産駒は自身が主役だと詰め甘になることが多いので、伏兵の立場で出走したときが最も狙い目か!?


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >