08期 予想歴20年
◎サトノクロニクル
2着/2人気
○サンマルティン7着/3人
▲トリオンフ1着/1人
△マイネルサージュ10着/7人
★傾向分析★
2013年 タイム 1’57”1 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.13
テン34.2-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり35.0 『前傾・中弛み』
1着メイショウナルト・・・ハーツクライ×カーネギー=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 3-1
2着ラブリーデイ・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔19〕 6-3
3着マイネルラクリマ・・・チーフベアハート×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔A4〕 3-2
2014年 タイム 1’59”8 (稍重) 1FAve=11.98 3FAve=35.94
テン34.7-中盤49.3(3F換算36.98)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔9-f〕 5-2
2着マーティンボロ・・・ディープインパクト×Nureyev=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔12-c〕 8-5
3着メイショウナルト・・・ハーツクライ×カーネギー=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 1-1
2015年 タイム 1’58”0 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.0-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.3 『前傾』
1着アズマシャトル・・・ゼンノロブロイ×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔10-d〕 10-9
2着ベルーフ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 10-7
3着ウインプリメーラ・・・ステイゴールド×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔12〕 3-2
2016年 タイム 2’00”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン36.2-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.1 『一貫』
1着クランモンタナ・・・ディープインパクト×トニービン=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔3-l〕 2-2
2着ベルーフ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 10-9
3着エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=ディープインパクト×ネヴァーベンド 〔4-p〕 10-9
2017年 タイム 1’57”6 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.28
テン34.4-中盤47.3(3F換算35.48)-上がり35.9 『前傾』
1着タツゴウゲキ・・・マーベラスサンデー×シングスピール=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-i〕 3-5
2着サンマルティン・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔2-u〕 6-2
3着フェルメッツァ・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11-d〕 5-6
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』が基本。中盤弛むことが多く、『中弛み』の複合ラップになることが多い傾向。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
小倉記念も小回りのローカルコースのため「ローカルコースの鉄則」が当てはまるためか、展開的には先行・差しにはきついはずだが好走馬の多くは先行・差しが多い。逃げての好走は少ないが、4コーナー5番手以内の馬の好走が多く、先行馬を中心に据えるべし。
血統の傾向は、グレイソヴリン系やネヴァーベンド系の大系統ナスルーラ系の好走が非常に多い傾向。
サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系のステイゴールド、ゼンノロブロイ、スペシャルウィーク、ディープインパクトなどが好走しています。欧州スタミナ型のトニービン系の好走が多いことから、スタミナが問われるため、スタミナ型サンデーサイレンス系も好走しやすいと考えます。
ミスプロ系も好走していますが、『前傾』の流れがダート質な流れに近いことが好走要因で、先行タイプの好走が多い。
牝系の傾向は、No.〔1〕の牝系の好走馬が多い傾向。No.〔1〕の牝系は、クラシックの時期に成長し完成することが多く、古馬は相手との力関係で好走が決まることの多いタイプ。そのNo.〔1〕の牝系は6歳や7歳の高齢馬(=もう成長力は少ないはずなのに)が好走しているので、コースとの相性が良いのでは?と思います。
No.〔8〕の牝系も近年は好走馬が複数出ていて、06年・08年・11年と1'57秒台での決着での好走から高速馬場に強い特性が活きていると思われる。
分枝記号は、なし・c・fが近年好走馬が多い。
分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手があるものの平均的に能力を発揮する。やや晩成傾向で、好走馬が5歳・6歳での好走が多いことからもこの特性も活きやすいのだと考える。
分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。マクりつつ好走しているタイプが多い。
分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。前走差しが不発な馬が、得意コースで一変という感じか。
またこのレースは、メイショウカイドウやニホンピロキース、メイショウナルト、ベルーフなどリピーターがよく好走します。特に前述の2頭は母父ハビタット系。ハビタット系はメジャーな血統ではないのに好走馬をだしていることから、相性が良いと考えます。
★予想★
小倉記念のポイントは、
①流れは『前傾』や『一貫』といった厳しい流れと、中盤の弛む『中弛み』の複合ラップになりやすく、コース形態からも追込は届きにくい。
②グレイソヴリン系が好走しやすい重賞。トニービン系には要注目。トニービン系に似た適性を秘める馬(=タニノギムレットなど)も適性は合うはず。ハビタット系も要注意。
③グレイソヴリン系の出走が少なければ、スタミナ型サンデーサイレンス系が好走しやすい。ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系だけでなくトニービン系の要素もあるので好相性。
④持ち時計の確認が必要。芝2000mで1'57秒台のタイムがあれば期待できる。タイムの裏付けがないときには割引きの必要あり。コース巧者ならなお良い。
⑤前走七夕賞なら3着あたりの惜敗馬が反撃しやすい傾向。ステップ的には要注目。
⑥近走芝2400m以上の距離経験馬にも注目。
◎サトノクロニクル・・・ハーツクライ×Intikhab=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕
前走天皇賞春(=京都芝3200m:1.3秒差)。小倉芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-0)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Intikhabはロベルト系で、直線の長いコースでの末脚比べより、小回りをまくる競馬で持ち味が活きる。一瞬の脚があり、好位差しが上手く、成長曲線は3~4歳時。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
○サンマルティン・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔2-u〕
前走都大路S1着(=京都芝1800m)。小倉芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(2-1-0-3)。17年小倉記念2着馬。
ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。
▲トリオンフ・・・タートルボウル×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕
前走鳴尾記念2着(=阪神芝2000m:0.1秒差)。小倉芝コースは(2-1-0-0)、芝2000m戦は(2-1-0-2)。
タートルボウル産駒はノーザンダンサー系で、芝・ダート兼用型。ダートは1400m以下型と1800m型に分かれ、芝は中距離が中心。芝の勝ちコースには福島、小倉、函館、阪神内回りが並び、東京、京都は苦手。スローからの上がり勝負に泣いていた馬の小回りコース替わりを狙うのはズブい欧州血統の常套手段。芝でキレ負けしを喫していた馬のダート替わりも然り。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因となる。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
△マイネルサージュ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔3-j〕
前走七夕記念2着(=福島芝2000m:0.0秒差)。小倉芝コースは初で、芝2000m戦は(1-2-2-4)。
ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号jは、牝馬上位の系統でトップクラスまで勝ち進むのはほとんど牝馬。牡馬は人気でアテにしづらい。
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